見出し画像

【離婚前に】【結婚前にも】養育費算定表を読んでみよう!①〜基本編〜

初めまして。

いきなりですが、突然の子連れ別居→離婚することになりまして。裁判所で離婚調停というのをしています。いわゆるツレサリってやつですね。この場合もサレ夫っていうのかな?

子供がいると、離婚した後に養育費を払う必要があるというのは、皆さんご存知だと思います。養育費は、子供と同居していない側の親が、子供と同居している親に対して支払うお金です。日本では多くの場合母親が親権を取りますので、父親が払うことになることが多いです。それで調べてみると、子どものためとはいえ中々の金額。これは結婚前に知っておきたかった。。。ということで、調べたことを記事にして見たいと思います。

▪️ほとんどの場合、算定表で裁判所が一律に決める

ではさっそく、養育費の金額はどう決めるのか?

別居後あわてて色々調べたところ、婚姻費用と養育費の算定表と呼ばれるものがあるのだと知りました。この表の父親の年収と母親の年収がクロスする部分の金額が、支払うべき養育費(または婚姻費用)です。なお、両者の費用の違いは、

・養育費:子供が20歳で成人するまでに支払うお金。
・コンピ:離婚前の別居中に支払うお金。配偶者の生活費 + 子供の養育費。

■算定表の見方

算定表の見方は簡単!

①自分の子供の数と年齢にあった表を見る。→コチラ
 離婚前の別居中は婚姻費用の表、離婚後は養育費の表です
②父親(払う方)の額面年収を縦軸から探す
③母親(貰う方)の額面年収を横軸から探す
④縦軸と横軸の交わるところが、払う必要がある養育費です!

例えば小さい子供二人なら、リンク先から(表3)養育費・子2人表(第1子及び第2子0~14歳)を見ましょう。例えばあなたの額面年収が600万円で奥さんが300万円なら、こんな感じ。養育費はだいたい毎月8万円、婚姻費用は11万円です。6〜8万円とある場合は、その範囲内ならば微調整が効く場合があります。

養育・コンピ子2

▪️ちょっと高くて払えそうにない......減らせないの?

巷では養育費は安い、もっと払え!という声が多いですが、払う方からすると生活がカツカツで本当に厳しいですよね。元の生活が成り立たず、実家に住まわせてもらっている人も多いでしょう。
でも残念ながら減額は極めて難しいです。
むしろこの算定表の金額は「最低金額」として機能しています。塾や習い事代として、算定表以上に請求されることも良くあるようです。養育費と婚姻費用は夫婦間の合意で決めるので、相手が減らしてもいいよと言ってくれた場合だけ減らせます。話し合いが決裂した場合は裁判所が決めますが、その時は淡々と算定表の金額で決まるようです。となれば、わざわざ算定表より低い額を許してくれるわけはないので、実質減額は無理ということです(そんな優しい相手なら、離婚に至らないですよね〜😭)。

■裁判所で言われたこと

実際、私の離婚調停の中でも、調停委員から『裁判所は算定表で決めるだけですからね〜反論しても意味ないですよ?』と言われました。

  え、私の県生活費安いんだけど? →関係なし
  え、嫁さんの実家お金持ちなんだけど? →関係なし
  え、子供に会えなくて親権もないのにお金は払うの? →関係なし
  え、そんなに払ったら私生活していけないんだけど? →関係なし

極め付けは、「相手がアラブの石油王の娘でも、それでも本人が働いていなかったら私が払うのですか?」と聞いたところ「はい、そうですよ。夫婦のことですから、他は何も関係ありません」とのこと。私も色々言ったのですが、話し合いの余地は無さそうでした。裁判所って公平ではなかったのかよ〜😭決まった金額で、子供が成人するまでの20年間くらい払い続けることになります。つまり奥さんとあなたの去年の年収、それだけで決まります。全国一律の明朗会計です。
お金持ちの実家に帰って悠々自適の奥さんであっても、あなたが子供に全く会えなくても、お金は払い続けなければなりません。今はシングル家庭の貧困が社会問題になっているので、なりふり構わずにお金を払わせる方向に向かっているのでしょうね。シングル親団体が政府に申し入れをして、今後まだまだ上がるという噂もあります。

■減額が可能な場合もある

ただし減額になる場合がないわけではありません。以下の場合は、裁判所にもう一度調停を申し立てると、養育費や婚姻費用を減額にできる場合があるようです。

(1) あなたの収入が減った場合、または相手の収入が増えた場合 
(2) 相手が再婚して、子供が再婚相手の養子になった場合
(3) あなたが再婚して、新たに子供をもうけた場合
(4) 相手の不倫が別居原因の場合(養育費は減りませんが婚姻費用[相手の生活費部分]は減らせるようです)

他にも、勝手に別居をした妻に対して婚姻費用が認められなかったあるようですので、興味がある方は調べて見て、裁判も視野に入れた方が良いかもしれません。

↓参考リンク

■婚姻費用で破滅する人たち

婚姻費用についてもっと知りたい方は、以下の本をお勧めします。婚姻費用って本当にものすごい金額なので、財産分与と合わせると、離婚成立までに貯蓄をほとんど全部相手に取られてしまうということが分かりやすく書かれています。

▪️上を向いて歩こう

いかがでしたでしょうか?
自分の養育費・婚姻費用がわかりましたか?養育費を支払う側、父親側の視点での記事ですので、養育費を貰う側や母親側からはまた違う景色が見えるかもしれません。
相手が専業主婦だったりするとかなりの金額になりますので、余程の資産家以外は離婚後の生活は厳しいと思います。養育費は子どものためのお金ですからきちんと支払うのは当然とはいえ、子供に会えていなかったり相手の不倫が離婚原因だったりすると、釈然としない気持ちもありますよね。

離婚は結婚するよりもエネルギーを使うとよく言います。お金で考えるのも下品だとは思うのですが、養育費を見ただけでも、離婚は損だとわかりますね。人間は仲良く共同生活をすることで生活費が抑えられていたんだなと痛感します。まだ別居・離婚をしていない方は、ぜひじっくり算定表の金額を見て、離婚後の現実を考えて見てください。一時の勢いで離婚すると、夫婦も子供も後悔すること間違い無しだと思いますよ!
もう別居・離婚してしまった人は、私もですが、上を向いて生きるしかありません。涙がこぼれないように。頑張って生き抜きましょう!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?