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子供の教育のためにアイルランドに移住した話 - 出国前準備

前回の記事でなぜアイルランドに移住することにしたのか、ざっくり説明できたかとおもいます。(できてない)

今回は、出国前にしたことをまとめてみます。
とはいえ、アイルランドついてからの情報のほうがみなさん気になると思うので、ざっくり書きます。

出国前にしたこと

誰でも大体必要なことを上の方に、あんまりやるひといなさそうなやつは下の方に持っていきました。

引越の手続き

海外移住する際に必要な大きなタスクは引っ越しです。これはどの国に引っ越すかによって大きく難易度が変わってくると思います。距離や日本との関係性などによって取りうる手段が変わってくるためです。今回アイルランドに移住するに当たっていくつかの手段を考えました。

  • 引越し業者に依頼する

  • コンテナを貸し切る

  • 自分で運ぶ

  • 国際郵便で送る

まず、引越し業者についてですが、日本人が引っ越しをする場合は、相当現地の言葉でのコミュニケーションが得意でない限りは日本の会社を選択することをおすすめします。ただ、国によっては日本の引越し業者が限られる or ない場合もありますのでご注意ください。アイルランドの場合、フルで対応できる業者は多分日本通運さんしかいないです。
日本通運さんでは早く使いたいものは航空便で、時間がかかってもいいので安くしたい場合は船便で、国内の親族の家などに送る、となど柔軟な対応を取ってくれます。また、関税の手続きなど結構面倒なことが多いため、ここを任せられるのも大きなメリットです。
ただ、今回はコスト的に家族5人分の荷物を運ぶと結構な金額になりそうだったので、この手段は取らないことにしました。

次にコンテナを貸し切る方法です。結論から言うと、個人では相当難しいです。輸送関連のコネがあればいけるかもしれませんが、多くの手続きを自分で行う必要もあるため難易度はかなり高いです。ただ、自分で手配可能であれば引越し業者に頼むより安いコストで、コンテナ一個分貸し切って荷物を運ぶなどが可能です。私は難易度が高すぎるので、これは選ばないことにしました。

次は自分で運ぶという方法です。というのも、人間が移動する際に飛行機に乗るので、その手荷物や預入荷物として一緒に引っ越しの荷物も運んじゃうというものです。航空会社やクラスにもよりますが、大体1人に付き、手荷物が1つと預入荷物が2つくらいは載せられるかと思います。例えば、日本航空さんの場合は、エコノミークラスで23kgの荷物を2個まで無料で預けられます。重量を家族全員で合算してくれる(例えば、2人で23kg までだと 23x 4 = 92kgまで運べる)ケースもあります(1つあたりの上限があったり、航空会社によるので要確認)ので、5人家族だとかなり多くの荷物を運ぶことが可能です。

https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/baggage/

ちなみに、荷物はダンボールでもいいのでキャリーケース+丈夫なダンボールという布陣でうちの家族は乗り切りました。

日通さんに見積依頼してもらったダンボールを使わせてもらいました…(返却不要とのこと)

最後の方法は国際郵便で送るという方法です。うちはこの方法をサブで併用しました。というのも、飛行機の荷物だけだと明らかに足らないな、ということがギリギリで判明し、苦肉の策でこちらを利用しました。
郵便局が細かいルールを書いてくれているので、詳細はこちらを見てもらえればと思いますが、これも国ごとにルールが大きく違うので注意が必要です。アイルランドの場合、手書きはNG、どんな荷物が入っているのかを細かく書く+10桁のTARICコードという商品ごとに割り振られたコードを一覧から探して併記する必要があります。

よく使うコードは郵便局がまとめてくれていますので、こちらを使いましょう。(例えばうどんを送るときは、1902199090 がコードです。)

結果、6箱くらいうちは国際郵便で運びました。(というか今船で運ばれています。)

自分たちで運ぶのは結構力仕事で大変ですが、コスト的にはかなり安く済ませることができたのでありだったのではないかと感じています。

家財の処分

引越し業者を使わないため、持っていける荷物が限られてくることもあり、多くの家財を処分する必要がありました。取った手段としては、

  • 友人に譲る

  • メルカリなどで売る

  • ハードオフなどの店舗で売る

  • ジモティーなどで譲る

  • 不用品回収業者に依頼する

  • ゴミ処理場に持ち込む

などがあります。準備がギリギリになって使えるものを不用品として処分してしまった部分もあるので、ここはしっかり時間を取って準備しておくべきだったなと思います。5人分の荷物舐めてたら後から後から信じられないくらい荷物が出てきて心折れますので、準備は計画的に。。。

各種サブスクの整理

案外重要なのがこのタスクです。海外移住という人生でもあまりないチャンスなので、棚卸しするいい機会です。惰性で続けているサブスクなどを見直すことをおすすめします。
私は、マネーフォワード MEで家計簿管理をしていて、大体のサブスクはクレジットカードで支払っているので、支払履歴を見ながら今は不要なサブスクや、日本でしか意味のないサブスクを整理していきました。

電話番号保持のため携帯電話のプラン変更

日本で使っている携帯電話の番号はありとあらゆる契約やサービスの利用に登録されていたりします。最近では他要素認証が当たり前になってきていて、その1要素としてSMSでワンタイムパスワードを発行するということも多いかと思います。なので、電話もデータ通信も日本ではしないけれど、携帯電話番号だけは維持したいなぁと思っていました。
携帯電話のキャリアによっては、休止という手続きができるキャリアもあるようですが、大体の場合長くて1年しか休止ができません。(もっと出来るところあれば教えてください)子供の教育のことを考えると数年はいるつもりなので、この方法は取れません。
安く契約して、携帯電話番号を維持できるキャリアを探していたところ、ちょうどNTT Docomoさんがirumoというサービスを始めたニュースを見かけました。普通のデータプランについてはDocomo光を併用した値引きで海外移住中は使えません。ただ、通話メインの人用にデータ通信量が0.5GB/月しかないプランがあり、こちらはなんの条件もなく基本料金月550円で使えます。色々調べてこれより安く契約できるところはなさそうだったので、携帯電話番号維持のためにこちらを契約しました。(もっと安いところあったら教えてください。

料金はかかるけど海外で通話、SMSもつかえるのです

ワクチン接種

子供がいると各種ワクチンの管理大変ですよね。これ海外で管理するの更にやべえな(英語の医学用語マジでわからん)、と思い打てるワクチンはなるはやで打つことにしました。
子供だけでなく、年代によってはちゃんと足りてないワクチンもあったりする(麻しん風しんのMRなどは2回目受けてない人多いらしい)ので、日本在住でも確認しておくことを強くおすすめします。
私は海外でなるべく病院かかりたくない(英語の医学用語マジでわからん)ので、打てるやつは打ちました。

転出届、他の役所手続き

自治体から引っ越すときに出すアレです。市役所に行くと出すことができます。この際、マイナンバーカードは使えなくなることの説明を受けます。日本在住の場合しか使えないようです。
また、本籍地はそのまま戸籍が登録されていますので、日本国内にいる親族の近くに移しておくとなにかあった時楽かもしれません。

転出時に取っておくとなにかあった時に便利な公的書類

  • 住民票(転出日以降には取れません)

  • 印鑑証明(転出日以降には取れません)

  • 戸籍謄本

  • 除住民票(転出日から取得可能)

これらの書類は国内の残作業や海外の役所や手続きなどで必要になる可能性があります。住民票や印鑑証明は転出日以降は取れないので、取っておかないと色々面倒なので必要か分からなくても取っておくことをおすすめします。(一瞬なくしてマジで困りました)
日本には結婚証明書や自分の子供である証明書そのものがないため、戸籍謄本がそのかわりになります。戸籍謄本は翻訳して持っておくと色々便利です。戸籍謄本翻訳サービスなどもありますので必要に応じて使いましょう。証明書の翻訳が正式なものであることを認めるアポスティーユというものが必要なケースもあるらしいです。

納税管理人の申告

海外に移住すると基本的には日本に税金を払う必要がなくなります。が、不動産の収入などは日本に紐づくので納税が必要だったり、税務署から通知があるケースがあります。日本にいないため、通知を受けられず対応ができないと大変なことになる可能性もあるため、日本にいる誰かを納税管理人として登録しておく必要があります。誰かは誰でも良いですが、自分の親族、税理士などが最有力かと思います。基本的には通知受け取る役なので、親族でもあまり困ることはないかと思いますが、複数事業持ってるとか不動産持ってるとか色々複雑な人は税務署に相談することをおすすめします。

車の輸送手続き

これはあまりやる人いないと思いますのでざっくり。
私は子供3人いるのでミニバンに乗っています。しかし、アイルランド(もしかしたら欧米全体)にはミニバンはあまり走っていません。また、アイルランドでは何故かMTが主流なため、中古市場探してもMTばかりという状況です。海外で車のトラブルもなるべく避けたい(車関連の単語知らない)ため、あまりメンテナンスに手のかからない日本車にしたいのですがアイルランドでは外車なので高い、ということもあります。
ということで、今使っている車を輸送できないか、と考えました。いくつか当たってみたところ、5、60万円程度(時期によって船代が大きく変わるため参考までに)でミニバンを日本からアイルランドまで輸送できそうということが分かり、買うより安いやんということでこの方法を取ることにしました。
参考までに、私が使用したのはキャメルジャパンさんです。日本での車両登録抹消から自賠責の払い戻しの仕方、アイルランド側のエージェントの照会まで色々細かく相談に乗っていただけて感謝しております。

家の売却

これは物件や時期によって大きく違うので殆ど書きません。
私は数年前に建てた家があったので、それの対応を考えました。

  • 賃貸にする

  • 売却する

  • 親族、友人に貸す

それぞれ一長一短ありますが、私の場合何年アイルランドにいるのか決めていないため賃貸には出しづらく、貸し出せるような親族、友人もいなかったため売却を第一優先で進めていました。運良く住宅ローンの残債を売却価格で賄えそうだったので売却することにしました。住宅ローンの残債を下回っていた場合はもしかしたら別の手段を取っていたかもしれません。


この他ビザやWork permitの申請があるのですが、それだけで大きなトピックなので別記事として次回書こうと思います。
なにか深掘りしたい情報あればコメントください。

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