人は見た目が9割/竹内一郎

https://www.shinchosha.co.jp/book/610137/

読了日2020/01/25

かつて一世を風靡した(ような気がする)タイトルの本。
多分今の時代だとフェミ関係の方々がこぞって炎上のやり玉にあげそうである。

残念ながらこの本がいう「見た目」は直接「容姿」を指すわけではない。

いわゆる「仕草」から見えてくる本音、嘘についての話題である。
さらにいうと心理学的な検証がされているかというと、それともまた別。
著者は演出家としての仕事をしていく上で、
「こういう見た目、仕草をする人」
というのは、総じて
「こういう人」
に見られやすい。←ここ重要

〜やすい、という部分を強調しているのである。

だから心理学的には
「腕組みをしている人は隠し事がある、というのは嘘である。そんなことで人の内面は見抜けない」
と実証されていたとしても、
私たち大衆がみんな
「あの人は腕組みをしていてなんだか怪しい隠し事をしているんじゃなかろうか」
と考えた場合、こちらのイメージを採用する。

思い込み、かな。
科学的統計学的に実証されたかどうかよりも、大多数の人が「そう思う」部分を採用する。

だから悲しいけれど、人は9割ほど見た目で判断するということになる。
口では嘘をつけるけれど、まばたきや発汗のような生理現象は嘘をつけないのでね。
目は口ほどにものを言うけれど、女性はその目さえ嘘をつく達人なのである。

つくづく生理現象は嘘をついてくれないものだ。
せめて「生理は痛くない」という嘘を子宮がついてくれたら、私も毎月もう少し生きやすいのだけどね。

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