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忘年会にもヒトクセ。すべてのベンチャーに参考にしてほしい、(株)ヒトクセのミッション・バリューの浸透のさせ方

本日、株式会社ヒトクセの忘年会に参加させていただきました。

ヒトクセといえば、東大出身者の取締役3人からなる、創業10年を迎え、新たに第2創業と組織活性化を目的にミッション・バリューを刷新したイケイケのベンチャー。

新しくなったミッションは
「よいヒトクセで、革新的な世界を創る」。

ヒトクセのミッション・バリューを改定するに当たり、ボードメンバーはもちろんのこと、将来のヒトクセを担うメンバーを何人か巻き込んで、何十時間という時間とお金を投資して完成させました。

詳しいミッション・バリューの策定の過程についてはこちらの記事に書かれています。こんなにたっぷりの写真付きで詳しく教えてくれるなんて素晴らしい記事!

代表の宮崎くんが終始、
「ここにいる全員が納得のいくミッションとバリュー以外はありえない」
と繰り返し、その言葉通り、全員が知恵と経験を絞り出して、全員が自分の言葉で自信を持って言えるミッションとバリューが完成しました。

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今回は、そのミッション・バリューの浸透のさせ方の話。

もちろん多くのベンチャーがミッションやビジョン、バリューを策定していることは間違いなと思う。

問題は、“作って終わりではなく、それをどうやって社員全体に浸透させるか”。ここがいちばん大事なわけで。

今回ヒトクセの忘年会にお呼ばれして、そのコンテンツがただ飲んで終わりのものではなく、しっかりミッション・バリューの浸透まで考えつくされた内容でびっくらこいたぞ。そんな話です。

ヒトクセの忘年会は席順から違う

12月某日、ヒトクセのオフィスのほど近いかに道楽西新宿店に入店するとまずくじ引きで前述の6つのバリューに分かれて座る場所があてがわれる。

参加者は社員はもちろんのこと、個人事業主の方や僕のような社外パートナーなど総勢30名。それが無作為にあてがわれた6つのバリューに別れて座ることとなる。ユニーク!

ちなみに僕が座ったのは「みんなで楽しめ」席。
忘年会にピッタリの席だ笑

ヒトクセの忘年会の仕切りは有志のメンバーの「仕掛屋」

この忘年会の企画、進行、すべての仕切りは人事でも広報でもなく、「仕掛屋」と呼ばれる、社内のイベント運営やミッション・バリューの浸透を目的としたメンバーだ。

これが有志のメンバーというのだから驚きだ(中には休憩中にコーヒー飲んでたら人事に「やってみないかい?」って半ば強引に誘われたメンバーもいるみたいだがw)

あえて人事や広報ではなく、現場の有志のメンバーがムーブメントを巻き起こしていくことによって伝播力を高めるというのが目的だそう。

かに道楽の美味しい料理に舌鼓、そしてその後、、、、

平日の昼間からかに道楽でお酒飲んで、、、これだけ聞くとベンチャーが何をやっているんだ!という人もいるかも知れないが、当然経営陣はそんなことを承知の上で、”事業の時間も大事だが組織活性の時間も重要だ”という認識の上、意思決定している。

僕はとても贅沢な気分とともに、事業を伸ばすために組織を活性化させることがいかに重要であるかを経営陣がしっかり認識しているとてもバランスの取れた会社だと感じた(事実、ヒトクセは日頃はみんなめっちゃ仕事していて、こういう社内イベントは久しぶりである)。

しばし、かに道楽の美味しいランチに舌鼓。軽くお酒も入れながら気分は上々。その後仕掛屋の威勢のよい仕切りで始まったのが、、、

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それぞれのチームに割り当てられたバリューをより体現するための施策を企画せよ

はー、なるほど。
ここで最初に割り振られたバリューが生きてくるのね。

まずは改めて代表の宮崎くんより、今回のミッション・バリューをなぜこのタイミングで刷新したのか、その背景とこれにかけた時間や思いなどを改めて共有。

その後、僕はほぼはじめましてのメンバーとともに、「全員で楽しめ」を体現するための企画を考え始める。

このバリューはどんな背景で生まれたのか、細かいところを経営陣にヒアリングし、逆に今なぜできていないのか課題をあげ、それを解決するソリューションを提案する

気がついたら本気でそのバリューについて試行錯誤していた。もちろんそれは僕だけではなく同じグループのメンバーも同様に。

提案した企画が良ければ即実行

僕らのチームが提案したのは、

・経営陣やシニアの方がそれまでの経験値を共有する●●塾
・月例会内での各部署ごとのGOODNEWS、BADNEWSの共有
・3人以上誘っての福利厚生でのランチ会

などなど。

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ちなみに役員3人が最優秀としたチームの提案は

担当バリュー:主役は君だ
提案:社員がかわりばんこで経営会議に参加する

でした。

自分たちが主役の意識を持つためには、まずは経営陣が何を考え、何を課題とし、何を議論しているかを知ることから始まる、と。

ごもっともだ。

ヒトクセの忘年会はエンターテイメントも忘れない

すべてのチームがそれぞれのバリュー体現のために素晴らしい意見が出揃った。

もし経営陣だけで考えていたらこんなアイデアは出なかっただろう。優勝チームの提案に限らず、多くのチームの提案を取り入れることとなったのは言うまでもない。

そして、これだけで終わらないのがヒトクセの忘年会のいいところ。

優勝チームにはなんとビンゴカード2枚配られての豪華賞品ビンゴ大会!!!

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どうでもいい話だけど、ビンゴってすごいですよね。
老若男女、全員が楽しめるコンテンツで、考えた人ほんとすごいと思う。

優勝チームにはディズニーランドペアチケットなど豪華賞品がてんこ盛り!

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まとめ:エンターテイメント×慰労×ミッション浸透

ヒトクセのミッション浸透の考え方はこの掛け算。

エンターテイメント(楽しみながら)×慰労(日頃の感謝をしながら)×ミッション浸透(しっかり大事なことを伝える)

ミッション、バリューってほんとたくさんの会社が大事だと認識し、そのはしりがメルカリさんだったり、もっと言えばソフトバンクさんだったり。

とにかく作って終わりではなく、いかに社員全体に浸透させていくかが大事で、メルカリさんのように日々GO BOLDと言い続けることも大事だし、人事制度や評価制度に組み込んでいくことも大事だし、トップが常に言い続けることも大事。だけど、それらを社員全員巻き込んで仕組みから作っていくことも大事で、しかもそれを楽しみながら、ね。

ヒトクセは創業11年目を迎え、いわゆる第2創業期。

それでもまだ代表の宮崎くんを始め経営陣が学生ベンチャーのような、文化祭前夜のような会社を求め、それでいてしっかり上場やその先のグローバル企業を見据え事業の成長加速化も狙う、とっても面白い会社。

ジョインするなら今がチャンス