見出し画像

バレンタイン 思春期の女子との関係①

バレンタインの少し前から予兆はあった。

仲良くしていたグループの女子、Aがこはだのこといいって言ってた…

みたいな話は耳に入っていた気がする。

そして、ある日、手紙をもらった。

告白された。

正直Aは好みでなく、好きではなく仲良くしてるグループの一員以上には思っておらず、むしろ他にいいなと思う子がいたくらいだった。

Aに友達でいましょうとの断りの手紙を書いて渡した。

ここからが恥ずかしい話。

当時、2つ上の兄は中学1年生か2年生。学校で人気者でらモテているらしかった。同じ塾だったので、塾の先生経由や、親の話からそんなことは聞いていた。

そして、親は兄ばかり褒めているように感じていた。自分はみそっかすで相手にされてない、認められてないように感じていた。

勉強をしても、自分は予習復習をしたり、自分から塾に入って勉強して、そこそこの成績を取っていたけれど、兄はそんなに勤勉に勉強に励むことなく、成績もよかった。そして、勉強だけでなく、自分のやりたいことや好きなことがはっきりしていて、それらに打ち込んだり時間を費やしていた。

そこでも兄と比べられて、お兄さんは勉強しなくてもできるけど、あなたは努力しなくてはだめなんだから…と母からは言われていた。

とても悔しかった。

兄にコンプレックスを抱いていた。

話は戻って、そんな兄はモテるけど弟は…と家族の中で思われているのが嫌だった、悔しかった。

だから、わざと、見つかるようにもらったラブレターをポストの中に入れた。

親に見つかるように。

俺だって、女の子から告白されたりしてまんざらでもないんだぞ。

そう親に伝えて認めさせたかったんだと思う。

案の定というか、すぐに見つかり、でも、期待したような反応というより、冷やかしやからかいを父から受けた記憶がある。

で、その後しばらくしてバレンタインのシーズンになった。

Aから、バレンタインのチョコを渡したいようなことを間接だかで聞いたような記憶がある。

でも、当時、小学校高学年の男子の間では、女子と仲良くしていたりするのは、冷やかしやからかいと対象となっていて、そんなこともあり、また恥ずかしいような気持ちもあり、Aからのチョコを受け取ることを私は拒んでしまった。

今なら、チョコくらい貰ってあげろよ、くれるんだから、素直に貰えばいいじゃんと思うんだけど、当時の自分は受け取ることを避けて逃げてしまった。

すると、翌日学校へ行くと、クラス中の女子から総スカンを食い責められた。

吊し上げにあった。

そして、このことが、自分の中学時代に暗い影を落とす出来事の始まりで、序章であったことは、当時の自分は全く気がついていなかった。。


つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?