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「小さな"できた"を数えるのがコツ」赤ちゃんと働く経営者が、健全な復帰に向けて今していること

おはようございます。Morning Labo代表の中村朝紗子(@monichild)です。

前回書いた育休noteが、たくさんの反響をいただきました。読んでくれた皆さん、ありがとうございます!

その後、産後2ヶ月が過ぎた頃、私は「プレ復帰」という形で仕事に復帰しました。現在はリモートをベースに、社内業務のみ、1日数時間ほど働いています。

家族の協力や、メンバーの理解に助けられながら「経営者と母を両立する」夢の実現に向けて、日々試行錯誤を重ねています。

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そこで今回は、赤ちゃんと働く毎日のリアルを、いま実感しているままにお伝えしたいと思います。(できるだけリアルな温度感を伝えたくて、メンバーにもアンケートをとってみました!)

ただしこのnoteは、

・経営者として働き方の融通が効きやすいこと
・旦那や家族のフルサポートを受けていること
・会社メンバーが子育てに対して超協力的なこと

など、私自身がかなり変わった環境にいることが前提です。また、復帰は早さを競うものでもないと考えています。

そのため、もしかするとあまり皆さんの参考にはならないかもしれませんが、「こういうスタイルもあるんだ」「産後の復帰は、こういう課題があるんだ」など、モニラボの1つのサンプルとして、お読みいただければ幸いです。


赤ちゃんと働く1日の時間割

まずは、最近の1日の時間割について。

5mm こーじさん (1)

ざっとこんな生活を送っています。

朝渋YouTubeでおなじみ、5mmのフォーマットで時間割を作ってみました)

産前と比べて大きく違うのは、まとまった集中時間が取りづらいことによる、つら〜い睡眠不足。睡眠不足は仕事のクオリティに直結するため、昼寝などを挟みながら、睡眠の質を量でどうにかカバーしていますが、やはりハンデだなぁと感じます。常に眠いです(泣)。

お仕事タイムは、昼前の1時間と夕方の2時間、1日トータル3時間程度です。産前は「育児で忙しすぎて、仕事のことなんて考えられなさそう!」と思っていましたが、今ではこの数時間が、いいリフレッシュタイムになっています。

赤ちゃんのお世話は「今」への対応の連続なのに対し、モニラボの仕事では「ちょっと先の未来」のことを考えられる。また、家族以外の人と話すことも、いい気分転換になります。仕事から戻って赤ちゃんを抱き上げるとき、ほんの1時間だとしても、とても新鮮な気持ちで育児に戻ることができます。

仕事中に赤ちゃんを見てくれるのは、旦那でありモニラボ役員の5時こーじです。

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妊娠中からウィズコロナの暮らしが始まり、社内もリモートワーク体制が整っていたので、夫婦で在宅、仕事と育児を交代しながら毎日を乗り越えるスタイルは、自然な形でスタートできました。


健全な復帰は、小さな「できた」を数えることから

この1ヶ月で学んだ、健全な復帰のために一番大切なこと。

それは復帰後の心身を健全に保つためには、「できなかったこと」ではなく「できた」ことを数えることが大切だということです。

赤ちゃんと働く日々は、思い通りにならないことの連続です。「お腹すいた」「寂しい」「おむつ変えてくれぇー!!」など、泣きます。容赦なく泣きます。

ギャン泣きに対応しているとすぐに日が暮れ、「あれ、もう今日終わったの?」「あれもこれもできなかった…」と、達成感を得られない日が続き、モヤモヤした気持ちになって、悩んだこともありました。

気持ちに折り合いをつけやすくなったのは、「できなかったこと」ではなく、「できたこと」を数えるようにしてからです。タスク表を眺めると「できなかったこと」ばかりに意識が向くので、日報に「できたこと」を報告するのを習慣にしました(↓これが実際の日報です)

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できたことを書き出すと、「あれもこれもできなかったけど、これだけは今日もできた。大丈夫、大丈夫」と自分に丸をつけることができて、気持ちを切り替えやすくなった気がします。

思うようにいかないことは、赤ちゃんとの暮らしの中で当たり前です。そのことにイライラしてばかりいると、今しかない赤ちゃんとの大切な時間を味わう余裕も無くなってしまいます。

だから健全な復帰のためには、どんなにことでもいいから「できた」といえる小さな目標を用意し、達成した自分をとにかく褒めて、だんだんと自信を蓄えることが大切です。そして赤ちゃんの成長や育児生活の慣れに合わせて、目標や抱える仕事を徐々に増やしていくのがおすすめです。とにかく、焦らずにいきましょう(自戒を込めて)。


未来を作る仕事に専念する

さて、一言に「復帰」と言っても、もう1つ大切なのは「どんな仕事を担当するか」だと思います。

前回の産休noteでお話しした、代表不在の3ヶ月に得られた最大の成長は、私が「自分がやった方が早い病」「こだわり強くて任せられない症候群」を卒業し、チームの意思決定力が大きく上がったことでした。

だから復帰後、自分がプレイヤーとして戻ってしまうと、モニラボは前進しないな、と考えていました。

大切なのは、産休中に築いた新しいチームの基盤に、次の働き方を積み上げていくこと。

これは復帰初日に行った「復帰プレゼン」の一部なのですが、

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ご覧いただくとわかる通り、締切のある仕事や目先のタスクを抱えず、会社の未来に大きな影響を与える思考系の仕事や、細切れの時間でも対応しやすいメンバーとの壁打ちを主な業務としました。

育児中はなかなか手が空きませんが、細切れの時間で思考を進めることはできます(深夜の授乳中は、静かな部屋で思考を深める良いチャンス!)

産休前後の働き方の変化について、メンバーの井上はこう話します。

「復帰後、どのような仕事ができるか話し合った結果、"未来を作る仕事に専念すること"を中村の最重要タスクにしました。代表である中村が最前線で現場に立っていた頃は、会社に勢いはありましたが、ゆっくりと未来を考える時間はありませんでした。しかし産休中、メンバーの遂行力や意思決定力が引き上がったこにより、代表が現場から離れ、未来から逆算して会社を戦略を考えることに時間を使ってもらえるようになりました。モニラボのステージが次に進んだ感覚があります」(井上)

私の復帰後、最初の仕事は「7期のビジョンプレゼン」でした。6周年を迎えたモニラボが、7期、これからどんなビジョンを掲げていくのか、私たちが達成したい世界はなんなのか。それを自分の言葉で伝えて、メンバーと共有できた復帰初日は、とても清々しい気持ちだったのを覚えています。


出社は週1日、みんなと育てる

モニラボは現在、週2の出社、そのほかはリモートワークとしていますが、私は週1回だけ、赤ちゃんを連れて出社をしています。

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「大きくなったね!」と成長の喜びをシェアしたり、「授乳回数が減ってきたから、みんなもっと電話してきてね!」と仕事のコミュニケーションをすり合わせたり、出社日は私にとっても、とても楽しみな時間です。

時にはギャン泣きして、メンバーに迷惑をかけてしまうこともありますが、そういう時は仕事の状況に合わせて、余裕があるメンバーが抱っこしてくれます。まさに、みんなで育て、みんなで働くという状況です(ありたがい…!)。

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メンバーにも、この週1回の出社日について、思うところを聞いてみました。

「正直、赤ちゃんなので泣いてしまうし、可愛すぎて構いたくなってしまって、オフィスに赤ちゃんが来ると仕事のスピードは落ちますw でも「明日は赤ちゃんが来るから今日頑張ろう」「この日はメンバーとコミュニケーションを多めに取ろう」とメリハリをつけて週の予定を組めるようになり、新しいモチベーションになっています。赤ちゃんがいるとなんとなく、みんな心が穏やかな気がしますし、私にとって憩いの日です」(久保)

「まさに暮らすように働くの実戦で、他の会社では見られないハートフルな光景だなと思います。最初はちびもにちゃんの泣き声の大きさにびっくりすることもありましたが笑、すぐに慣れました!(本当に!)仕事に一息つきたいときにちびもにちゃんを抱っこしているとすごく癒されますし、かけがえのない存在が自分の人生に一人増えたなと思います」(重岡)

仕事効率という面では、たしかに迷惑をかけてしまうこともありますが、それを受け入れ、前向きに捉えてくれるメンバーには感謝が尽きません。

代表であり、ママ第1号である自分の立ち振る舞いは、今後のモニラボの「暮らすように働く」の基準を作っていくと思います。だからあえて堂々と、我が子を抱えながら、職場に向かうようにしています。将来メンバーが出産をしたとき、同じように迎えてあげたいです。


私生活は家族の力を借りまくって

ここまでお仕事の話をしてきましたが、後半はプライベートについてお話を。

私たち夫婦は「公私混同経営」として、プライベートも仕事も二人三脚で歩んでいくスタイルを、2年前からはじめています。

旦那であり経営パートナーでもある井上(通称・5時こーじ)は産後、育児と仕事を交代で回してくれるだけでなく、「自分はどう頑張っても、授乳できないから」と、掃除洗濯料理ほか、家事のほとんどを担ってくれています(神…!)。

こうした、超!協力的な旦那の存在により、私の家事負担がほぼ0になっているのは、早めの復帰ができた大きな要因です。

また、育児中の隙間時間を経営会議に充てられる点も、「公私混同経営」の大きなアドバンテージだと感じています。赤ちゃんをあやしながらでも、会社のことについて話し合えるので、経営のスピード感が大きく落ちることなくやれていると思います(あまり真似できるスタイルではありませんが…)。

週末は母たちが家に来てくれて、育児や家事をサポートしてくれます。

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育児の大変さを思い知るたびに、その大先輩である母たちには頭が上がらない思いです。

母たちがいるときは、溜まっていた睡眠負債を一気に返すべく、私はとにかく寝ます。また、夫婦それぞれの1人時間も確保して、自分たちのご機嫌をチャージするようにもしています。


産休・産後復帰はチーム戦!

最後に、メンバーから見た代表のプレ復帰について、自由にコメントをもらいました。(そしたらみんなが愛情深くて、泣かされました😭)

「モニラボメンバーは、誰もママじゃないから、もにさんと同じ経験をしたことがある人がゼロ。だからこそ、もにさんの今の気持ちや、何が大変なのかを聞く耳を持って学ぼうと思う姿勢が、もにさんにとって心の支えになるのかなと思います。わからないから、わかりたいと素直に伝える姿勢をとっています」(久保)

「経営者という存在には育休がなかったり、他の人よりもやはり背負っているものが大きい分、経営者×母という人生はなかなかにハードモードだと感じます。だからこそ、あさこさんが世の女性にたくさんの元気を届けられる存在であると感じますし、経営者×母のロールモデルとしてご活躍できるよう、私もできることをしていきたいなと思います!」(重岡)

産休・育休からの復帰は、ママ1人の挑戦ではなく、その周りにいるチームの挑戦でもあるかもしれません。

モニラボは4人の小さな会社ですから、代表の休暇や復帰に向けて、チームが総力戦となり、この大変な変化を乗り越えようとしてくれている感覚があります。理解あるメンバー、家族には感謝するばかりです。

こんなふうに、周りの力に借りまくりながら始まった、私のプレ復帰。今回は、そのリアルをお届けしました。

また赤ちゃんの月齢が変化していくと、課題や悩みもどんどん変わっていくものだと思います。また時間が経った頃に、続報をお届けできればと思います!

育児のリアルについては、産前産後100日の変化をラジオ「子育て100日会議」にてお届けしています。もしよければこちらもぜひ合わせて、お楽しみください!

お読みいただきありがとうございました。

コメントや感想は、ぜひSNSシェアでお聞かせいただけると嬉しいです。

これからもモニラボを、応援よろしくお願いします!!

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