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ソウルの美容師さん 気軽に海外に住んでみる、という選択肢

2ヶ月半ぶりの美容院〜。カット、カラー、スパまでフルコースでやってもらい、かなりご機嫌です。

この美容院、店長さんは韓国の方なのだけど、日本に留学されていて、日本語が流暢。スタッフにも、在日の方とかワーホリ中の日本の方がいらっしゃる。日本語が通じるのはもちろんありがたいのだけど、日本風のカットが好みなので、希望どおりに仕上げてくれるのがすごく嬉しい。

(10年前、ソウルの女の子は黒髪・ワンレン・ストレートばかりだった印象だったけれど、いまはいろいろなヘアスタイルを見かけるようになった。それでもショートはまだまだめずらしいし(典型的なアジュンマヘア以外。。)、ヘアスタイルの流行や好みも日韓間ではちがうと思う)

いつもお願いしている美容師さんがお休みで、別の方にお願いしたのだけど、昨年韓国語を学びにソウルに来て春からワーホリで働き始めた、という日本の方だった。日本で10年間美容師として働いた経験をお持ち。旅行でソウルに遊びにくるうちに、「楽しいし、韓国料理も美味しいし、ここなら住めるかも」と思って、留学+ワーホリでの滞在を決めたらしい。

いつもの美容師さんは在日の方で、同じく日本で美容師として働いたあと、「韓国でも美容師できるかな」とふと思いついてネットで調べてみたら、最初に見つけたのがこの美容院だった、と以前お話ししてくれた。来韓後お店で働きながら、営業時間が終わったあとに店長さんから韓国語を学ばれたらしい。

韓国が距離的にも心理的にも身近な国であること、美容師というポータブルスキルをお持ちなこと、という条件があってこそ、可能な選択なんだとは思う。でも、たとえばわたしがおふたりの年齢(おそらく10〜12歳ぐらい下?)だった頃と比べたら、びっくりするくらいのフットワークの軽さだなあと、新鮮な気持ちで話を聞かせてもらった。もちろん、お客さんにすぎないわたしには話さないだろう、いろいろな気持ちや事情もおありだろうとは思うのだけれども、なんて身軽で素敵なんだろうと。

彼女たちの話を聞いて、ずっと前に、英語ネイティブのひとたちが、なんでもないことのように海外に住む選択をしていることを知って、羨ましかったのを思い出した。非英語圏であれば英語を教える仕事ならいくらでもあるから、若い頃に数年間興味のある地域や国に住んでみる、というのはかなり気軽に選べる選択肢だったらしい。

その話を聞いた頃は海外就職もそこまで身近ではない頃だったので、海外に住むといえば留学か駐在くらいしか思いつかず、英語ネイティブっていいなあ、なんて完全に他人事としてとらえていたのだけど。

これからも変化のスピードは早まる一方だろうから、いまは想像をできないような生き方が登場しては、普通の選択肢として定着していくんだろうなと思う。

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