見出し画像

葉っぱは緑に興味がない

葉っぱは、緑色に興味がないのです。

本当は、赤や青が好きなのですが、外からは緑に見えるので、いかにも「わたしは緑が大好き!」というように見えます。

色が見えるのがどういうことかを含めて、葉っぱの色について、整理して考えてみました。


まず逆に、色が見えないのはどんなときか。


真っ暗なところでは、なにも見えません。

ですから、色が見えるためには光が必要そうです。


周りを照らしてくれる光といえば、太陽や蛍光灯です。

これらの光は白っぽく見えますが、実はたくさんの色が混ざって、できています(白い光が色ごとに分かれて見える現象が、虹やCDの裏側の七色ですね)。


さて、葉っぱの色の素が何かというと、葉緑素(クロロフィル)と呼ばれるものです。

この葉緑素、光を吸収して、光合成の起点となる物質です。

光合成とは、光のエネルギーを使って、「水と二酸化炭素」から、「有機物と酸素」を作り出す、植物や生態系にとって、とても大切な反応です。


この、光合成を行なうために必要な光は、白い光全部ではなく、「赤と青紫」なのです。

吸収されなかった緑色が、葉っぱの表面で反射されたり、葉っぱを透けたすることで、周りからは緑色に見えます。


つまり、葉っぱは、緑色を好んで放出しているのではなく、いらないから外に出している、というわけ。


葉っぱは緑に興味がない。


そう考えると、世界が少し違って見えてきますね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?