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組織まで含めて"プロダクト"であり続けたい

こんにちは、世界中のヒトや組織の可能性を拡げたい、もりやまん(@moriyaman0)です。株式会社アトラエにて、組織力向上プラットフォーム Wevox(ウィボックス)の事業責任者をしております。

最近外部の方とお話させていただく際に、「アトラエさんって自分たちでもエンゲージメントの高い組織を創ることに挑戦し続けていることが、魅力的なポイントの1つですね」という言葉をいただくことが増えてきており(有り難いお言葉です…)、ここに対して感じていることを書きたいなと思います。

曲と演奏者が分離されないアーティスト

突然ですが、皆さん好きな歌手やアーティスト、バンドなどはありますか?どの歌が好きですか?どの歌詞やメロディーが好きですか?

きっと「〇〇さんの△△の曲がめちゃくちゃかっこいいんだよな〜」「□□の歌がめちゃくちゃ胸に染みるんだよな〜」とそれぞれ好きなアーティストや曲をお持ちの方が多いと思います。

また人によっては、アーティストやバンドが主軸にあり、その人達が生み出す音楽であれば好きだ!という方も多いはず。これは、そのアーティストやバンドが持つ音楽性や歌声、人間性、バンド仲間同士の関係性が好きで、結果としてその方々が出す曲も好きになることが多いのではないでしょうか。アーティストまで含めて、曲(プロダクト)の価値になる。

実際にビジネスの世界だとどうでしょうか?飲食店やホテル、テーマパークなど、実際に足を運んで触れるものに関しては、創り手やスタッフのホスピタリティやこだわりに感動して好きになる人も多いと思います。

一方で、ITやBtoBサービスはどうでしょうか?他のサービスと比較検討いただくときは、サービスの便益、機能性、料金などで判断されることが多々あります。検討時の合理性という言葉の中には、「創り手や運営チーム」は入ることはありません。(実績という数値が入ることはあります)
創り手は含まず、プロダクトの価値がある。

同じプロダクトなのに、どこまでがプロダクトなのかが異なる

アーティストは、自分たちの想いや届けたいメッセージから生まれる曲によって人々を魅了していく。結果多くの人が、生まれた"曲"以上に、そのアーティスト自体に魅了されていく。売れるから創るという以上に、自分たちが葛藤することや向き合う中で生まれる表現をもとに、曲を創る。

アトラエは、非常にこの感覚と近いものを持ちながら、プロダクトを創っています。僕が責任者を務めるWevoxも、我々のこだわりや想いから生み出されたものです。

自分たちが組織の主人公だと信じてつけたWe(私達) Vox(声)

我々にしかできないことが最も美しい戦略

Wevoxを創り続ける理由は、
・社会に、活き活きと働くひとが増えてほしい。
・自分がチームの一員だと誇りを持って言える人が増えてほしい。
そんな社会を実現したいからです。

人生の多くの時間を仕事に費やすからこそ(我々の世代は更に長い時間)、"働く"という行為自体がエキサイティングなものにしていきたい。

オフィスに行かずともリモートで働ける社会だからこそ、一緒に働く"チーム"の価値や一体感を感じられる状態にしたい。

人の想いや熱量には本当に価値がある

これをどう実現していくのか。エンゲージメント、ウェルビーイング、人的資本…。10年前には見向きもされていなかった1人ひとりの働きがいに注目が集まる時代になりました。当然多くの競合や類似サービスが存在しています。AI含め、ソフトウェアの機能性だけで見ると、随分差が生まれづらくなっているのは間違いありません。

競争が激しくなると、戦略や戦術論に走りがちですが、最も美しい戦略は「我々にしかできないこと(How)」で組み立てることだと考えています。
どんな機能で差別化するか?よりも、我々だからこそ創れる価値はなにか?

アーティストと同じように、我々にしかできないこだわりや想い、表現を通じて、この社会を実現したい。

我々だからこだわれる、"自走"という姿

我々は、"自走する(≒組織の1人ひとりが自ら考え行動を起こしていく状態)組織を増やす"というアプローチで実現しようと考えています。

組織の担い手(主役)は、外部のコンサルタントではなく、組織の1人ひとりである。指示がないとできないではなく(依存)、自分で考え進んでいく(自走)。

なぜなら、我々がそうだから。今ほど成果も出ず、今年こそは飛躍する気がする…と年始になると謎の自信を語り合っていた時代も、徐々に成果が出てきてマザーズに上場した時代も、新規事業コンテストを盛んに行い第二の柱だ!と豪語していた時代も、事業が多角化し色々なところで価値の芽が育った時代も、多くの優秀な仲間が増え、第二章の始まりだ!と意気込んでいる今も。

いつのときも、答えがない中で、我々はどういう組織であり続けたいか、今の組織の課題はなにか、明日から何を変えていくのか、施策を打てばすべてが上手くいく訳もなく、失敗しては次に活かしての繰り返し。

アトラエの主人公は、アトラエで働く1人ひとりであり、組織を変えるのも自分たちである。だからこそ、この組織の一員として時間を共にする価値があり、この組織を創っているのは我々だという想いがある。

従業員をマネジメントする仕組みも、公正に評価する仕組みも、手厚く働ける福利厚生も、コミュニケーションを円滑にするツールも、勿論大事です。
だけど、我々にとっては、この想いこそが最も大事であると信じています。

この想いは、客観的な言語では説明できず、自身の身体で体感してもらうしかないと感じています。だからこそ、組織の1人ひとりが自ら考え行動を起こしていく自走する状態が生まれることにこだわりたい。

マネタイズということだけを考えれば、我々のCSやコンサルタントがいないと上手く進められないという状況を創る方が正しい。だけど、我々だからこそ実現できる社会があるとすれば、きっとそれは、この自走する組織が増える状態じゃないかなと思ってます。

"自走"はPeople Techの真髄かもしれない

ここまでWevoxについて書いてますが、他にもPeople Techの事業を運営しており、転職サイトGreen(グリーン)やYenta(イェンタ)にも同様の想いがあります。

Greenは、「GreenLight(青信号)」から名前の由来が来ており、「赤信号みんなで渡れば怖くない」という集団心理や社会的な評価(他人軸)によって、自分と向き合うことから逃れようとする風潮に、仕事探しを通して自分と向き合うきっかけを提供したい。(自ら考え行動してほしい)

マネタイズだけを考えれば、沢山採用する企業に、沢山人が流れる仕組みを作れば良いのですが、それでは、我々がやる意味がない。だからこそ、採用の金額がどの企業も一律だったり、みんなが知らない企業の魅力が伝わるように、記事にこだわりを持っている。(How)

Yentaは、「おせっかいおばさん」から名前の由来が来ており、「人間関係に適度なおせっかいをすることで、ビジネスシーンをもっと熱いものにしたい」という想いから生まれています。使ってみていただければわかりますが、明確な目的を持って会うという形ではなく、なんとなくYentaでマッチングしてみたから会ってみようという流れになります。当然、自分はどういう人で、何をしていて、どんなことに興味があるのか、互いに紹介しながら、どういうところに興味を持ったか、どんな重なりがあるのかを探します。

マネタイズだけを考えれば、もっと目的を明確に出会いをデザインするほうが良いのですが、人と人が出会う価値は、特定の目的を果たす為だけではない。他者と話す中で自身への気づきや、予想もしなかったつながりが生まれ、人としても成長していく。(How)まさに自ら考え行動するきっかけを提供しています。

あえて自走という言葉で共通点を取りましたが、自律や主体性という言葉のほうが近いのかもしれません。興味のある人は一緒に話しましょう!

話を戻しますが、伝えたかったことは、我々にしかできないことを、我々の手で実現していきたいということです。社会を魅了するアーティストのように。

「俺らができなきゃ誰もできない」マインドで勝負する

長年一緒に働いている、Seiyaのnoteです。この言葉は彼の友人のバンドで歌われている歌詞から抜粋されています。

冒頭で、アーティストは自分たちまでがプロダクトなのに、ビジネス(特にIT)は自分たちとプロダクトが分離していると書きました。

我々は、自分たちまで含んでプロダクトだと言いたい。マネタイズやビジネスゲームではなく、想いやこだわりを含んで、社会に価値を生み出したい。そのコアは我々であり、想いである。だからこそ、アーティストと同じように、我々だからできる曲(How)にこだわり続けたい。

我々は社会に価値を届けるアーティストであるというプライド

そのために、これからもこの組織を創っているのは我々だという想い続けられるよう挑戦していきたいと思っています。想いに共感いただき、Wevoxを使って自走する組織を創ろうと挑戦される皆さんと一緒に、良い社会を創って行ければと思ってます。

「あなたらしさ」で我々と一緒に挑戦しませんか?

ここまで読んでいただきありがとうございます。こんな想いで今まで駆け抜けてきました。想いの量は十分ありますが、実際に社会に価値を提供できているのか?と問われるとまだまだだと思ってます。山登りでいうと1合、2合ぐらい。でも確実に登れている手応えはある。でもまだまだ足りない。

この記事を見て、面白そうだなと思った方、ぜひお気軽にお声がけください。マーケもSalesもCSもPdMもエンジニアもデザイナーも積極的に仲間を募集してます。

たった100人規模の組織が、数万人規模のサービス運営会社でもなし得てない価値を出そうとするには、足し算ではなく掛け算が必要です。掛け算どころか、「他の誰でもなく、あなたがいたからできた」をどこまで組織の中で増やし続けるかが勝負だと思ってます。

アトラエだから、我々だからできたを実現すべく、一緒に挑戦しましょう!


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