哲学対話体験会~考えるとはどういうことか?


今回は6月19日(月)に開催された、リベコの理事・ケイティ(矢野圭夏さん)による講座『哲学対話体験会~考えるとはどういうことか?』についてご紹介します。

 哲学とは、東大の梶谷真司教授によると、考えること、他の人との対話で、ごくありふれた極めて人間的な営みとのことです。哲学対話で最も大切なのは、自由に考えることです。

 対話を通じて、相手の話を聴き、自分の思いを伝えるということが、「こどもかいぎ」という映画でよく表現されています。
https://www.umareru.jp/kodomokaigi/

 哲学対話には「人の言うことに対して否定的な態度を取らない」「知識ではなく、自分の経験に則して話す」等8つのルールがあります。例えば、人の言うことに賛成できない場合は、否定するのではなく、何故そう考えるのか質問すれば良いのです。

 本日のテーマは「学び」です。先ず、参加者間でこのテーマについての関心事、エピソードを共有しました。そしてそれを基に、「一生学んでいないとどうなるのか?」等の問い出しをし、その問いがどこから出て来たかの背景とともに発表して頂きました。

 参加者の皆さんが出された問いの中から、最初の問いが「何を学ぶかをどのように決めるか?」に決まりました。その問いを出した方は、最初ビジネスのやり方を学んでいましたが、その中でコンサルタントとしての技能が十分でないと思い、必要に迫られて学んで来たとおっしゃいました。この後、参加者の皆さんによる対話が始まりました。

 色々なご意見が出た後、もう一つの問い「楽に学べる方法は?」が選ばれました。その問いを出した方は、学びは勉強とは違って、しんどいことを無理してやることではなく、好きなことを興味を持ってやるので楽にできると考えたそうです。

 韓国のアイドルと話したいと考えたら韓国語を学ぶことが苦痛ではなく、自然に覚えられるというご意見も出されました。

 対話を終えての感想を皆さんに話して頂きました。「会話をすることの面白さを感じた」「勉強と学びの違いを実感した」「学び続けるしかない」「楽しいことをやっていたらボケない」等の感想が出されました。

 今回のテーマは比較的話し易いものでしたが、「思い込み」「先送り」「嫉妬」等のように感情に結び付くものに関しては必ずしもそうではないかも知れません。また、ケイティが特に大事にしているテーマ「場づくり」について先日哲学対話を行ったところ、他の方の発言に敏感になることもあったというお話が披露されました。

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(仲井圭二)

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