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2021/7/19 思い込みを外す、思考のワーク

【思い込みを外す、思考のワーク】

“水の入ったコップ”を見せられた時、皆さんは何を思いますか?

例えばコーチングを学ぶ人なら、水位に着目して「水が“これだけしかない”と思うか、“まだこんなにある”と思うか」と考えるかもしれません。コーチングの考え方としては正しいのですが、それは知識を身につけたことによって生じる思考の偏り。水の入ったコップには、花を生けてもいいし、灰皿にしてもいいし、飲み干したり、砂漠に行って売ろうと思ってもいいし、何をしてもいいんです。

思い込みを外すとは、自分の中の常識を疑うことです。


「士農工商」と聞いた時、皆さんは何を思いますか?

その言葉を知っている人なら「江戸時代に生まれた身分制度」だと答えると思います。しかし、この言葉は10年以上前に教科書から消え、実際には「士→農=工=商」であり、武士が支配する縦社会であったことがわかっています。

その社会で起こったこととはなんでしょうか。徳川家康が下の階級の人々を治める際、「清貧は美しい」と説いたそうです。日本人がお金に対して「汚いもの」という感覚を持つのは、その時に植え付けられた価値観が元となっていると言われています。


現在の当たり前が、なぜ当たり前なのか。それは「歴史を学ぶこと」から見えてきます。


「先進国の中で、日本人の生産性は最下位」だと聞いた時、皆さんは何を思いますか?

日本人は、高度経済成長時代の感覚に縛られすぎているからだ、と思う方が多いかもしれません。しかし、日本人の年収をドルのレートで換算してみると、世界的に見れば日本人の年収は下がっていないことがわかります。
一方、諸外国は「サービス業」に合わせた人材採用・育成モデルが採用されつつあるのに対して、日本では「製造業」のモデルのまま。

サービス業のモデルでは「多様性」と「女性登用」、この2点が重要なポイントになっています。つまり、現在の日本は「諸外国の人材採用・育成モデルを咀嚼し、取り入れようとしている」段階なのかもしれません。すでに現実に即したモデルを取り入れている国と、遅れている日本とでは、生産性に差が生まれるのは当然です。


皆さんは何を思いますか?
見えたこと、感じたことを、自分ができることへつなげていってもらえたらと思います。

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