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10/31実施 ソニー・インタラクティブエンタテインメント「Volunteer Day」


森と踊るのタケです。
秋といってもまだまだ暑さの残る10月の終わりに、(株)ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の社会貢献活動として、恩方の森での施業の一部をボランティアとして実施していただきました。

企画の背景

以前、SynecocultureTM(協生農法)(後述)の指導をして頂いたソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)さんからのご紹介で、連絡を頂いたのは7月の中旬でした。ご依頼内容は「社会貢献活動の一環として、森でのボランティア活動を受け入れてもらえないか」というものでした。
ただ、「森でのボランティア」というと、植林や植樹、清掃といったことが一般的ですが、私たちの森ではそういったことは実施していない。。。
とはいえ、せっかくお声かけ頂いたのであれば、この森でのやり方で活動してもらい、そのことが参加した人にとってより有意義で本質的な社会貢献になるのではと思い、打ち合わせをスタートさせました。
その後、実施までの間に重ねた打ち合わせはなんと6回!
SIE社としても初めての取り組みらしく、社内調整も大変だったとのことで、ご担当者の方の熱意があってこそ実現した貴重な機会となりました。

なぜ植樹をしないのか?

そもそも、森のボランティアにも関わらず、なぜ、植林をしないのか?
当日は、まずはそれを理解していただくことからスタート。
作業から始めるのではなく、この森の様子を伝え、一般的な林業との違い、そもそも目指す森の姿はどんな姿なのか、そのためには何をしていく必要があるのか・・・など、ここでのやり方のベースになる考え方を森を案内しながら紹介していきます。

例によって案内役はこの森を豊かにするべくコツコツと取り組んできた代表「ずーやん」こと三木一弥。
私たち「森と踊る」は、500年後に「豊かな森」を残したいという思いから立ち上げた会社で、木材生産の為に立ち上げた会社ではありません。(もちろん伐採した木を生活の糧に加工販売し活かすことはしますが)
その「豊かな森」とは一体どんな森なのか?
ということを共有しながら、なぜ木(一般的には木材になる杉や檜)を植えないのかということを伝えていきます。

実際に起きていることを見ながらの説明はリアリティがある

簡単に言ってしまうと、自然界には「植樹」という行為はないから。自然界の植物はタネから芽吹き、育っていきます。ではタネはどこから来るのか?近くの同種の木のタネが風に乗ったり、虫に運ばれたり、鳥が実を食べることで糞の中に混じって、地面に落ちる・・・つまり、すべては自然の作用の中で新たな命が生まれるのです。
では、タネが育ちやすいのは、どんな場所なのでしょう?それは空気や水の動きがある土中環境で、その木と共生する菌たちがいるところになります。多くの植物は土中の菌たちと共生関係を結ぶことで、さらに成長していくことができます。これもまた、自然の(菌も含めた)生き物たちの多様さがカギになります。
そう、いかに多様な生き物が棲息できる自然環境があるかどうか、ということなのです。とはいえ、自然環境をつくるのは自然そのもの。人間はその一部として、ほんの少し手助けをするだけ。
今回はそんな手助けの一部を体験して頂きました。

道脇の溝づくり体験 〜森の手助け〜

実際に手足を動かして、汗をかいて頂いたのは、道脇に溝を掘ってその中に小枝や落葉といった有機物を詰めていくこと。
おそらく、上記のような説明なしにこの作業をすると「これが一体森の木々とどう関係しているの??」という疑問が湧いたことでしょう。
そんな疑問を持ちながら活動してもらうのではなく、この作業がいかに森の木々や生き物、森という生態系全体にとっての貢献になるかを知った上で動いてもらいたくて、少々遠回りにはなったものの、森の案内→実際の作業といった流れをとらせて頂きました。
そのお陰で、みなさん、熱心に溝を掘り、有機物を詰めていきます。

スコップでの穴掘りはいつ以来??と笑いながらの作業

見ていると、いつの間にか役割分担ができ、そして声を掛け合いながらもその役割も柔軟に交代している様子。日頃のチームワークの良さがこういったところにも現れるようです。
自然界もまさに、それぞれができる役割を誰かに指示されることなく担いあっているんですよね。そんな自然の姿と相似形のみなさんの様子がとても素敵だなあと感じさせてもらいました。

ワラや落葉に枯れ枝などの有機物が溝にぎっしり

「Synecoculture TM(協生農法)」畑の見学

そして最後は、
ソニーCSLのSynecoculture(https://www.sonycsl.co.jp/sp/14835/)チームの皆さんに指導して頂いた畑へ。SynecocultureはソニーCSLの舩橋研究員が提唱する新たな食料生産法です。 
ソニーグループが農法?と不思議に思われる方も多いと思いますが、ソニーCSLは「人類とこの惑星の未来のための研究」をミッションとしているため、テーマが幅広いのです。
詳細はwebを見てもらえればと思いますが、やはりポイントは生き物が多様であること。そのためにもたくさんの種類の野菜の苗やタネを畑の中に播いていきます。今回、播いたのはこの時期でも芽が出そうな野菜といくつかのハーブの苗。
ここでも自然への貢献活動として、たくさんのタネを播いて頂きました。
ソニーグループという大きな会社の中で、グループ同志がお互いの活動を知り合うきっかけにもなり、こういったところからシナジーも生まれ、ますますのソニーさんらしさが発揮されるのではないかと社外の人間として、期待を持った瞬間でもありました。

さて、どの野菜が芽をだすか、楽しみ

参加者の声

◯森林を守る活動として、多様な木々や植物が生息できる環境を整える活動先の考え方に共感し多くのことを学ぶことができた。

◯ボランティアという感じでなく、ホント森と一緒に踊る機会を与えていただきありがとうございました。 不自然な自然(※)、我々が快適に生活していくうえで、考えさせる言葉でした。次世代に向けて、この活動がもっと拡がっていくようにしたいですね。 どうもありがとうございました。

◯斬新でした。

◯自然の仕組みを細かくご説明していただきありがとうございました。 自分が教わってきた固定概念と異なる見解など、企業の中でグローバル化、多様性が進む中で大変参考になる視点になり気付かされる経験になりました。

(※)言葉が間違って伝わっていたので、修正させて頂きました。
  「不自然な自然」
  一見緑に覆われて自然豊かに見えても、杉や檜だけの単一の樹種という 
  のは本来の自然にはあり得ない光景だということ

最後に

テクノロジーの分野で最先端を走るソニーのグループ会社の方々に、テクノロジーとはかけ離れた手作業の現場に来て頂いたことは、とても意義深いと感じました。なぜならこの両極端こそ、これからの時代のカギになるのではないかと感じているからです。
サスティナビリティやリジェネレーションなどの言葉が叫ばれていますが、足元の自然がどのような仕組みで私たちの暮らしを支えているのか?それを知ることなしにテクノロジーを私たちと自然がより豊かになるためのツールとすることはできないと思うからです。
ソニーグループは協生農法のようにすでに自然界の仕組みを探り、それをテクノロジーでどうサポートしていけるかという取り組みをしている企業であり、やはり時代の先端を走っておられるということを感じます。あまりにも規模の違う会社同志ではありますが、引き続き情報交換等しながら、500年後の未来に向けての社会づくりをしていければと思いました。

汗をかいたあとは自然な笑顔がこぼれます!「お疲れ様でした〜」

森と踊るでは、今回のように、森の中で行う企業のイベントや研修としての企画をお引き受けしています。オフィスを出て、「自然」という違った環境の中で、新たな気づきや体験をしてみてはいかがでしょう?
SDGsや気候変動など、改めて自然との関係を見直すことが、企業経営においても大切な時代に入っています。そんな観点でもぜひご検討ください。

森と踊る株式会社(www.moritoodoru.co.jp)
contact@moritoodoru.co.jp


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