見出し画像

渋沢栄一とESG投資、そしてSDGs

こんにちは、株式会社ショーケース (3909) 経営企画部長の 森 友也(@moritomoya_SC)です。私が所属する経営企画部は、経営管理・広報/IR・情報システムを担当しています。私は普段、決算開示やIR・経営管理・予実管理・予算作成など、会社の数字を扱っています。
私自身「経営企画」は、株式会社ショーケースに来てから携わるようになりました。(なぜ、私が株式会社ショーケースの経営企画になったか?はこちらを是非読んでください)

今回は、IRや広報PRの仕事に通ずる、今話題の「渋沢栄一」から市場との関わりについてお話ししたいと思います。

渋沢栄一の「論語と算盤」

大河ドラマも、いよいよパリへという時(2021年7月上旬)。
新一万円札の顔に内定している渋沢栄一氏(1840~1931)は、約470社もの企業の創立や発展に努めました。
渋沢栄一氏の『論語と算盤』を読むと、もう100年以上前、日本に資本主義が入り始めた頃から、ESG投資と同様、持続的成長の精神を渋沢栄一が唱えていたことがわかります。『論語と算盤』は、間にある「と」が大事、と渋沢栄一の玄孫の渋沢健さんが解説されています。「論語」とは道徳、「算盤」とは経済を指し、「と」によってこの二つが並列であることが示されているのです。そして、渋沢健さんの著書、「SDGs投資」〜資産運用しながら社会貢献(2020年)の中では、「SDGs」の考え方と『論語と算盤』の趣旨はほど同様だと述べています。新型コロナウイルスの様な全世界の価値観が変わる様なことがある、この時代において、「と」の考え方を元に想像力と創造力が重要な要素だと感じます。

『論語と算盤』の中では、単なる儲け主義に走って利殖(利益)を増やしても、仁義に基づかなければやがては衰退する。他方で、道徳のための道徳教育のような空理空論を推し進めた結果、元に攻められ滅びた宋という国家を例にとって、組織は道徳のみで持続できるものでもないということも示唆しています。

『論語と算盤』より、

真正の利殖は仁義道徳に基づかなければ、決して永続するものでない。                       「第四章 仁義と富貴」
孟子は、利殖と仁義道徳は一致するものであるといった。その後の学者がこの両者を引き離してしまった。仁義を成せば富貴に遠く、富貴なれば仁義に遠ざかるものとしてしまった。                             「第五章 理想と迷信」

江戸時代、武士は道徳(論語)はあるが、お金(算盤)にこだわることは賤しいと距離を置き、一方で、賤しめられた商人は、卑屈に流れて儲け主義一点張りとなったといっています。その結果、経済活動と道徳は成り立たないものとされてしまったのだが、この時代の日本という国家の発展を遅らせることになったといっています。
「論語」と「算術」は、どちらもサステナビリティのために必要不可欠な存在。「算盤」だけを見つめていると利益主義に走り、持続可能性は低くなってしまう。一方、「論語」は社会道徳として心得ておく必要のあるものだが、「論語」ばかりを重要視していては、これも持続可能性は低くなってしまいます。
「論語と算盤」では、道徳なき商業における拝金主義と、道徳論者の商業蔑視は、どちらも問題であることを行ったり来たりしながら繰り返し述べています。
この令和の時代に、渋沢栄一が新一万円札の顔となったのは、持続的成長をあらためて考える時代となったことが伺えます。

企業に求められる「道徳」とは

ESGでとりわけ重視されているのは「G」つまり、ガバナンスです。
企業は、環境「E」と社会「S」に密接にかかわり、長期的な繁栄活動を目指すことが求められています。ESGで求められるガバナンスは、ただ単に企業を統治する、コンプライアンスを守るには留まらない、環境や社会を密接にかかわりながら、資本主義社会の理念に則りながら、永続的に皆で豊かさを分け合うことを目標にしていく「道徳」の上に成り立つものだと言われています。

・ESGは市場との対話のための手段であり
・SDGsは、企業や社会が繋がった先に目指すゴールである。

渋沢栄一が活躍した江戸〜明治は、新しい社会が生まれた変革期、見えない未来を信じる力が最も有用な時代だったと渋沢健さんも言われています。
現代も新型コロナウイルスという大きな外敵圧力によって、社会が変わりつつあります。
今までの「常識」が破壊され、それまでの前例が通じない世の中に突入しています。
社会も経済もまだまだ不安定な中だからこそ、改めて渋沢栄一氏の『論語と算盤』を見返して、グローバルな視点で、社会と環境、そして経済を「と」の力で推進し、サステナブルな社会を実現していける様、一人ひとりの活動を見つめ直し、
「見えない未来を信じる」ことができる世の中を目指していきたいですね。

終わりに

経営企画としては財務諸表・決算書が読めるだけではなく、企業の持続可能性を高めるために、社内外の情報を素早く敏感にキャッチすることが必要になりますね。自身がたくさん吸収し、発信することも大事なことだと考えて います。Twitterでも成長企業の財務や組織のことを呟いていますので、よろしければフォローしてもらえると嬉しいです!
森 友也 ショーケース経企部長【経企×組織論発信】

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!