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【読書めも】自分の小さな「箱」から脱出する方法

今日の一冊はこちら。
部署の上司がよくオススメしている本で前から気になっていたので一冊。
自分自身の態度をめちゃくちゃ反省する一冊です。

概要

ザグラム社に入社した主人公は上司のバドから1on1ミーティングである一言を言われる「君には問題がある」
相手が自分のことをどう感じているのかを敏感に感じる人間は気がつくと小さな箱に入ってしまう。

著者

世界的な研修コンサルティング会社のアービンジャーが書いている本です。

当社は長年研究と現場で培った経験と知識をもとに、トレーニング、コンサルティング、コーチングなどを行っています。それらを用いて、組織、個人、チームが陥りがちな自己主義(アービンジャーでは、「箱」、や「内向きのマインドセット」と呼んでいます)を脱却し、求める結果を達成できる「外向きのマインドセット」を身に着ける手助けをしています。アービンジャーのプログラムは、行動学・心理学の分野における45年の研究、そして35年を超える世界中の組織との共同経験をベースに作られています。(HPより引用)

まとめ

「君は周りの人間を我慢しな組手はならない存在と思っていないだろうか?」

飛行機の話
ある時、飛行機に乗った時に、自分の横の席が空いていた。自分は横の席にわざとらしく荷物をおいて書類を広げて読んで、通り過ぎる人がいるたびに睨みつけては「横に座るなよ」という空気を出していた。
でも別のとき、自分が妻と飛行機に乗った際に。たまたま2人並びの席が空いていなかった。CAさんがどうにかして席を空けたいと試行錯誤している時に一人の女性が「わたしの横が一席空いているので、わたしが別の席に移りましょうか?」と言ってくれた。

この女性と自分は何が違うんだろう?
自分にとって周りの人はどう見えていたのだろうか?自分の隣の席を脅かす敵のように見えていたのではないか?このような感情になることを人が箱に入るという。
では女性にはわたしがどう見えていたのだろうか?敵に見えていたのだろうか?わたしの悩みが他人ごとに見えていたのだろうか?敵ではなく自分の悩みも自分ごとのように見えていたのではないか。

どうして箱に入ってしまうのか?

「自分への裏切り」
自分への裏切りを行うと「裏切りを正当化する視点」で周りを見るようになってしまう。

寝ている妻と泣いている子供の話
ある夜目が覚めると子供が泣いている。起きてあやしてあげれば妻は寝ていられると思う。でも結局動かない。
そうしているとだんだんと「自分には明日の朝に大事なMTGがあるから」とか「泣いている声に気がついて起きた自分は良い父親だ」「それなのに起きない妻はひどい母親だ」「もしかしたら気がついているのに起きないでいるのか、最低だ」のようにどんどん相手のことをせめるようになる。
これは箱に入っている状態。
最初のきっかけは「自分はこうした方が良い」という自分自身の思いに対してのうらぎりを行ったこと。そうしたことで自分自身を正当化する必要が生じて代わりとして妻を責めるような態度を取るようになっていく。
この態度で接すると当然相手も箱に入るようになる。

息子の門限の話
しかも箱に入っているときには相手に自分の嫌なことを求めるようになる。
例えば息子がグレていて自分の言うことを聞かないと箱に入っている母親がいる。ある日、車を貸してくれて息子から頼まれた時に「わかったわ。では21:30までに返してね」と無理難題をおしつける。
では、実際に21:28に家のガレージに車が停車する音がした時に母親は喜ぶのだろうか?それとも残念な気持ちになるのだろうか?
人は箱に入っている時には相手が悪いという状態を望む。その事によって自分のことを正当化しようとする。

箱の外に出る方法

箱から出る方法をしるために、まずは箱にいる時にとっても無駄なことを整理する。
例えば相手の行動を変えようとすることは無駄だ。息子の門限の話と同じで、箱の中にいながらだと相手の行動を正当化のために変えてしまう。
問題から離れることも無意味だ。箱の中にいる間は問題の所在は相手だと思いこんでいるが、実際には箱の中にいる自分自身に問題がある。この状況で問題から離れたつもりになっても結果的には箱を持ち運んでいるだけの状況になってしまう。
相手とコミュニケーションを取ることも無駄だ。いくらコミュニケーションをとっても自分が箱の中に居るのであれば相手にそのことは伝わってしまう。人間は相手が自分のことをどう感じているのかを敏感に感じてしまう。

では一体どうすれば良いのか?
たとえば泣いている子供と妻の例をあげる。このとき自分は妻以外の人に対しても箱に入っているのだろうか?
この時自分の周りの他の人に対しては箱に入っていないはずだ。つまり人はある人に対しては箱の中にいても、同時に箱の外に居ることが出来るのだ。
その時に一般的な人の情を感じることで「もしかして自分は間違っていないだろうか?」ということを考えるように成る。
それに気がついた時に箱に入っていた相手に対して抵抗するのをやめる。そうした時には既に箱の外に出ている。

感想

内容として読みながら自分の行動を反省させられる本。理解しきれたかはわからないが。
最近、自分もあることで母親と揉めることがあった。
客観的に見れば自分の態度が悪いのだけど「母親がそういう態度を取るから自分もこういう態度をとるのだ」と思い込んで箱に入ってしまっていた。
自分が怒っているのにそれでも話しかけてくる母親は最低だなとか思ったりといろいろとしてしまっていた。
改めて箱に入っていないかということは常に考えないといけない。箱に入られているなと思うことも確かに多いけど「あれ?自分箱に入ってないかな?」と思えるようになりたい。

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