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苦しみを避けて喜びは得られない

知識知恵となり、その結果、いざというときの妙手となる”

王様の速読術(著者:斉藤 英治)で出会った文章である。調べると、羽生 善治さんの著書、決断力に書かれていることがわかった。

勉強すること、読書することが好きで、インプットばかり行ってきた私が、ブログを始めたり、日記を書いたりアウトプットに目覚めている。この情熱を継続するためのヒントが示されている、それが学べると本書を読んだ。


知識と知恵の共存関係

“方向性やプランに基づいて、ばらばらの知識のピースを連結するのが知恵の働きである。”

知識が知恵となるのではなく、知識と知恵は共存する。『知識→知恵→行動』という一方方向の関係だと考えていたが、少し異なる。知識があって初めて、知恵を使うときがやってくるし、知恵がないと知識は使い物にならない。であるのならば、このサイクルをぐるぐると回ることはとても大事で、唯一行動へ繋がる方法なのではないか。

勉強や読書で満足してはいけない

“何かを覚える、それ自体が勉強になるのではなく、それを理解しマスターし、自家薬籠中のものにする。-その過程が最も大事なのである。”

※自家薬籠とは、完全に自分の手中にあること。

自分のものになって始めて、妙手となる。自分のものにするためには、日記やブログなどアウトプットをすることが大事で、いまこの過程が何かに繋がっていると考えることができる。この過程を楽しみ、前に進み続ける必要がある。

効率重視の学びは危険性をもつ

“自ら努力せずに効率よくやるとすると、身につくことが少ないと思っている。近道思考で簡単に手に入れたものは、もしかたらメッキかもしれない。メッキはすぐに剥がれてしまう。”
“基本は、自分の力で一から考え、自分で結論を出す。それが必要不可欠であり、前に進む力もそこからしか生まれないと考えている。”

いまこの時代、ネットや本から様々な情報や方法が、簡単に手に入るようになった。そのどれもが未熟な自分にとって魅力的で、何かを成し遂げる力となる。

しかし、そのどれもがすでに誰かが通った道であることは忘れてはいけない。ネットや本に書いてある情報や方法は、人が使い込んだものである。それによって、ある程度のところまでは連れて行ってくれるが、それだけでは自立できない。

自分の頭で考え、自分で結論を出す。そして、自ら行動する。結局、自分で何でもやらなければ、学びもない。それは、イチローもインタビューで述べている。

イチロー

“全くミスなしでそこに辿り着いても、深みが出ない。遠回りすることが1番の近道である。”

まとめ

簡単には、羽生善治さんやイチローのような境地には達することはできない。2人とも、自分の道を自分で決断し、自分で切り開いていけと言っている。それができなければ、羽生さんで言うメッキとなり、イチローが言う深みが出ない。

どれだけ地味で、どれだけ苦しみがあっても、自分で考えて、どんどん行動を起こすことを継続していこう。前に進むために、改善する努力、反省から学ぶ姿勢を保つ。自分に甘えず、前に進み続ける。それが、いま自分がやるべきことである。

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