働くということ

仕事とは何のためにするのか。

就職活動を終え、アルバイトに没頭している今、ふと思ったことだ。世の中をチカチカと照らしている人たち、たくさんの食事を作っている人たち、人の目では見えないようなお仕事を密かにされている人たち。皆は何のために働いているのだろう。

お金を貰うため?それとも働かなくてはいけないという強迫観念でもあるのだろうか。

そもそも、仕事といえば幼稚園や保育園に所属していたころから「将来の夢は何ですか」と、強制的に夢や目標を持たされていた気がする。

成長するにつれて明確になりたいものができるのかと思いきや、大学に進学し、就職活動を終えた今ですら自分が何をしたいのかわからない。

「やりたいこと」なんて素晴らしくキラキラしたものを持っている人はこの世に何人いるのだろう。

昔を思い出してみると私は色々な夢を持っていた気がする。

幼稚園児の頃はお花屋さん(他の仕事を知らなかったため)

小学生の頃は漫画家(絵を描くのが好きだったため)

ここまでは知っている職業を並べたといった感じだろう。

中学生の頃は弁護士(兄のことが気にくわなかったので裁きたいとでも思ったのであろう…)

と、少しリアリティが出てきた気がする。

高校生になるともう夢がどうこうとは言わなくなった。やりたいことよりも大学に進学するか、それとも何かの専門学校に進学するかの2択で迷っていたくらいだ。

結局、何もやりたいことが見つからずに大学生になったときにはもう、手遅れだった。就職活動の時には「親が望む安定した職」以外の選択肢が何も思い浮かばなかった。

お花屋さんでも漫画家でも弁護士でも、何でもいいから自分のやりたいことを突き通していればこんなことにはならなかったのではないかと思う。だが、決して今の選択を誤ったとは思っていない。

私は某IT会社の営業職に就職が決まった。私にとってはこれもまた楽しみだ。

人間何かに没頭できるというのはすごく幸せなもので、私は今営業職に就くにあたり、どのような知識が必要かを自らの意思で学び、取り入れている。

私にとってはこれが「やりたいこと」だった。

明確に名前のある職業について何かを成し遂げたいなんて大層な目標は抱いていない。それでも自分で考え、学び、行動する。そこに楽しみを見出せることが分かった。

だからこそこの職でよかったと思う。自分の努力次第でどこまでも上に行ける会社だ。こんなにもやりがいの感じられる仕事はないだろう。

この気持ちを2年後、3年後と持ち続けられるかどうかは自分の努力次第だ。


仕事は何のためにするのか。

多くの人は生きていくためと答えるだろう。

私もその中の一人だ。

しかし、その中に楽しみを見つけられたならより生きやすい社会になるだろう。

世の中そううまくはいかないもので、きっと生きるためだけに淡々と仕事をこなし、お給料をもらい、何の楽しみもなくご飯を食べて眠る生活をしている人もいるだろう。

そんな人がいたら明日はお寿司を食べに行ってみよう。

美味しいものを食べると元気になれる。

人間そんなもんだ。


おわり。

2020.7.18 morita

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