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明日からできる、言葉の企画①

 初めまして。もりしです。私は今、会社の先輩である電通の阿部広太郎さん主催の連続講座「言葉の企画」に通いはじめました。これから半年間、横浜みなとみらいのシェアスペース「BUKATSUDO」(とても素敵な場所です)で、71人の同期たちと「言葉」「企画」について学びます。

 そのこともあり、ずっとやろうとしていたけどもできていなかったnoteとやらをこのタイミングで始めたい(義務でもあるが)と思います。情報発信をやりたくてもできていない人にも向けて、考察もしてみたので是非最後まで読んでみてください。元々理系院生だったことあり、ここからは「〜である調」で書きます。
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 その時、感じたことをただつらつらと書き留めていく、それも大事で後から読み返すと資産になっていると思う。ただ、どうしてもちょっぴりカッコつけたがりの自分は、何か綺麗に整理され、ロジックとして積み上がっていないと落ち着かなかったりする。そんな自分にある種の歯がゆさを覚えながらも、これが自分なんだと受け止め、「自分の話=自分らしい内容」ということで書き進めていく。半年間でこんな自分にどのような変化があるかも楽しみだ。

 さて本題だが、この記事では言葉の企画の内容を、明日から実践できるような形で整理し、届けることを目的としている。「明日からできる〜」というコンセプトを作ることにより、企画生の中でのブランディングすること、そして自分にとっても2回目以降も書きやすくする狙いも、実はある。

「言葉の企画①」の個人的ハイライトと論点

 まず、言葉の企画①の講義の中で印象的だったポイントを下記にまとめてみる。「あーそうだよね」と思いつつ、実践できていないものばかりだ。もちろん主題はこのまとめではないのでそのまま読み進めてほしい。

・成長のカギは、無意識に手を出した回数
 └無意識を意識化するために感動を徹底的に観察する
・言葉の企画とは、みんなが扱う言葉にこうなってほしい、こう伝わるといいなという想い、企てという矢印(⇒)を加えること
 └世界は変換の対象:「AではなくB」を作る
・企画をするとき、思考回路が言語化されていれば立ち戻れる
 └思考回路という幹があれば、枝葉に立ち戻れる
・企画というエンジンを積み、情報を発信して、行動していく
 └SNSは自分を増やす手段:自分の代わりに他人に会ってくれているもの
 └自己は他者との間にある、人と出会うことで企画個性が磨かれる

 並べた事柄はどれも大事なポイントであるが、そのまま自身にこれの思考・機能をインストールできる人は少ないのではないだろうか。私もその一人である。そこで、日々の生活(仕事やそれ以外も含め)で実践していくため、つまり自らの血肉としていくためには、より具体的なアクションへの落とし込みをしていきたいと思う。そのために、以下の4つの問いを設定し、それらに関して深堀りしていく。気になるところだけでも完結する内容としているので、時間がない人はそのパートだけ読んでもらえたらと思う。

① 無意識に手を出した回数を増やすには
② (→):「AではなくB」の引き出しを増やすには
③ 思考回路を言語化するには
④ 情報発信と行動を継続するためには


① 無意識に手を出した回数を増やすには

 無意識を意識化するために、経験を自分に貯めていくことが必要で、そのためには日常的に感動を徹底的に観察することが大事だと「言葉の企画」で学んだ。つまり、感動を徹底的に観察する回数を増やすことが、無意識に手を出した回数を増やすことにつながる。

では、感動を徹底的に観察する上で重要なことを考えていきたいと思う。

まず感動とは何か、辞書で調べてみると、

感動:ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされること。
(出典:大辞泉)

次に、感銘を受けるということはどういうことなのか同じように辞書で調べてみると、

感銘:忘れられないほど深く感動すること。心に深く刻み付けて忘れないこと。
(出典:大辞泉)

と書かれている。つまり、感動とは「心が動かされ、忘れられないこと」ということになる。したがって、感動を観察することというのは、「心が動いた瞬間に意識を向けること」である。感動というと、一般的にポジティブなことが思い浮かびがちだが、心が動いた瞬間というのは決してポジティブなものばかりではないと思う。例えば、悲しい、悔しいといった気持ちも、心が動き、忘れられないものなのであれば、それは感動と呼べると思う。

とはいえ、自分の心が今どう動いているのかを客観的に把握することは難しい。なぜなら人間はバイアスにまみれの生き物であり、自分の当たり前は他者の当たり前とは異なるからである。

 そこで心が動いた瞬間をより把握しやすくするためのフレームワークを考えてみた。縦軸には、自分の関心の先がどこにあるのかという「外向的」「内向的」という軸、横軸には、「ポジティブ」「ネガティブ」という軸が入れてある。使い方としては、気持ちが動いたなという瞬間に図の中のどの位置に、その出来事が位置付けられるかを書いていくといったイメージである。これにより自分の普段の状態(中心)がどんな状態なのか、どういう事柄に心が動きやすいのかなど傾向を把握することができる。そして分類されたとしても、どれが良くてどれが悪いということはない。

 さらに、書いたものを友人などと比べてみることにより、同じ出来事でも心の動かされ方の程度や方向が異なることを認識することができる。つまり、自分の状態を知るためのツールとしてだけでなく、他者との中での自分の特徴を知るためのツールとしても使うことができるのだ。

 心の動きを記録することから、無意識に手を伸ばすことにチャレンジしてみませんか。ディスカッションできる仲間がいたら是非ご一緒に。

② (→):「AではなくB」の引き出しを増やすには

 何も考えずにAではなくBというパターンで何が思いつくか考えた時に、自分が思いついたものに偏りがあることがわかった。特に「ネガティブからポジティブへ転換」が多かった。しかし、よくよく眺めてみると同じ「ネガティブからポジティブ」と思っていたものでも違った特徴を持っていることがわかってきた。
 そこで、AではなくBという、転換を考えるときに役に立つパターンがないかを整理してみた。ここでは、転換の骨格となるもの(ハード面と定義)と転換に深みを増していくもの(ソフト面と定義)に分けて考えた。

ハード面:転換の骨格となるもの
 転換することによって乗り越えなくてはいけないものを「課題=壁」としたときに、乗り越える方法は大きく2つあるかと考えている。壁をかわす壁を壊すかである。下記にそれらの具体的なイメージをまとめた。

①壁をかわす
・軸反転:今までとは逆の価値を見出す。
└(例)ポストイット:すぐ剥がれる⇒貼って剥がせる
・軸ずらし:違った価値を定義する。
└(例)フリクション:書きやすいほうがいい⇒書き直せるほうがいい

②壁を壊す
・主体の強化:違ったレイヤーから物事を見てみる。
└(例)プラスチック:個人レベル=便利なもの・地球レベル=害悪なもの
・武器の強化:今までできなかったことができるようにする。
└(例)特保コーラ:コーラは身体に悪い⇒健康にもいいコーラ

ソフト面:転換に深みを増していくもの
「AではなくB」の転換に深みを増すためのポイントを3つ考えてみた。

①感情移入してもらえるか?
困っている人を描くこと(共感)。人は困っている人に共感しやすい
見たこともないことを描く(驚き)。人は驚いたことは覚えている

②そこにプレゼントがあるか?
突然思いがけないプレゼントをくれて自分の世界を広げてくれxるものを目指す。つまり、見る前見た後でその人が今までよりほんのちょっと豊かになることを願い、持って帰ってほしい、気持ちを描いてみる。ちなみに私はこの記事で、「スッキリ」「自信」「熱意」といった気持ちにさせられたらと企んでいる。

③思わず伝えたくなるか?

受け取ったプレゼントが思わず誰かにまた渡したくなるか、そんな妄想も

 ハード面の大枠の骨格に対し、ソフト面のテクニックで「AではなくB」のパワーを強くするといったストーリーである。本当に勘所のいい人(が作った企画)には自然とこれらのハード面とソフト面が入っているなと調べていて感じた。私自身はまだ未熟者であるので、骨格は何か、そして3つのポイントは満たしているのか、自問自答しながら企画をしていきたい。

③ 思考回路を言語化するには

次に企画時に重要となるポイントである思考回路の言語化について考察してみる。

 1つの企画において立ち戻るためではなく、企画をするという行為全般における効率性を上げるためには、個別具体の思考回路を言語化(可視化)するのではなく、構造化した上で汎用性の高い思考回路に落とし込み、再現性を担保する必要があると考えている。
つまり、単純に考えたプロセスを羅列するのではなく、フレームワークに沿って言語化することが学びを増長する上で鍵だと考えた。

というのも、言葉の企画1回目の課題の1つに、

第一回目の時間に出来る、一生忘れられない経験を企画

というものがあったのだが、客観的な視点での思考回路が整理足りていなかったがために、私の提案では自分の中でつながっているものの相手にはその因果関係が伝わらないといった現象が起きてしまっていた。「本当にそうなの?」「なんで?」「そうするとどうなる?」といった問いかけをし、伝わるストーリー(思考回路)を作ることはもちろんだが、おのずと伝わりやすいストーリーができてしまうようなフレームがあるといいのになと思った。

ここでは思考回路を言語化するフレームを自分なりに考えてみた。
その図が下記である。

 「なんのために?を明らかにする、目的の明確化パート」「なにをするの?を明らかにする企画の明確化パート」「なんでそうなの?を明らかにする根拠の明確化パート」の3つで構成される。その中には、この記事で説明してきた内容が散りばめられており、言葉の企画①、特に思考回路の言語化を実践する上で大事なポイントをまとめたつもりである。これが正解というわけではなく、まだまだ発展途中であるとは思うので、疑問点があればコメントいただけると嬉しい。使ってみた感想も頂ければ天にも昇る思いだ。

④ 情報発信と行動を継続するためには

 情報発信をやりたい・続けたいと思っているけども、実際にできていないという人は多いのではないか。かく言う私もその一人である。そこで、自分のためにも、情報発信までのフローと各ステップで考えるべき事柄を整理してみた。

 ここで大事なことは、上記のフローにおいて今の自分に何が足りていないかを把握し、対処することだ。自分が主である物事が進まないときは、大体「やりたくない」「やり方がわからない」のどちらかであることが多い。やりたくないことを無理にする必要はないし、それでもやりたくないけどやりたいんだということであれば、モチベーションの部分を見直すことをおすすめする。見直し方としては、モチベーションの源泉を探ることやレイヤーを上げることが効果的だ。その時に有効なのが「なんでそうなの?」「そしてどうするの?」という2つの問いだ。私の場合のモチベーションは、「情報発信を通じて、今まで巡り合わなかった機会を得て、人生を刺激的に面白くすること」である。

 やり方がわからない場合は、上の図のフローの中のどこまではできていて何が足りていないからできていないのかを認識することをお勧めする。特にSTEP3の目的に沿った計画が策定されておらず、あいまいになっている場合は、情報収集に戸惑い、手も動かないといった、悪循環に陥ってしまう。
 この記事自体もここまで4000字程度のボリュームとなっているが、何をどこで書くか、そのために必要な情報は何かを事前にまとめてから書き始めているため、実際に書きながら止まっている時間はほとんどなくここまでくることができている。情報発信をするときも、準備が9割といっても過言ではないと思う。過去の自分に言ってあげたいぐらいである。

まとめ

 ここでは言葉の企画①で学んだ内容を整理し、さらに明日から実践できるような形に落とし込むことを目的に、講義の中で重要だったポイントに対して問いを立て、フレームワーク化した。これが最適解であるとは思っていないものの、みなさまの思考を深める一助になれば幸いです。

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(後記)
書いた4つの問いを自分がこれからどこまで実践できるか、自分を追い込みたい。書いてみての反省としては、抽象化能力は高いが、具体化能力がなく、「例えば〜」の表現が苦手だと感じた。もっと感じたものをストレートに表現できたらと思う。具体化得意な人、教えてください…。

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