見出し画像

BOOK REVIEW vol.086 移動する人はうまくいく

今回のブックレビューは、長倉顕太さんの『移動する人はうまくいく』(すばる舎)です!

ちょうど太陽が双子座に入った頃、タイトルに惹かれて購入しました。「移動」って双子座っぽいワードだなぁと思ったのと、私自身も“移動したい欲”がむくむくと湧いてきた時期だったので、目に留まった時に即ポチしました。

著者は、作家、プロデューサー、編集者の長倉顕太さん。こちらの書籍は、2019年に刊行された『移動力』を加筆・再編集されたもので、「移動すること」によって人生が好転し、時間やお金、仕事、人間関係等において豊かさを享受できるようになると説かれています。

まず、私の目に飛び込んできたのは、帯に書かれた言葉。

迷わなくていい。反省しなくていい。他人なんか気にしない。
見切り発車せよ!

『移動する人はうまくいく』帯より引用

全部、息を吸うようにしてる…😂
すぐ迷うし、反省するし、他人の目ばかり気にするし、ちゃんと調べて準備してからじゃないと発車できません。。
おまけに…

「考えてばかりで動けない」が消えてなくなる方法
もうウジウジしない!

『移動する人はうまくいく』帯より引用

え、これって私のこと…!?と思えるくらい、どんぴしゃな言葉…(苦笑)日頃から思考過多で考えすぎて動けない私にとっては、帯の言葉だけでも、「今、読むべき一冊!」という予感がしました。そして実際に読んでみると、考えすぎて動けない部分にメスを入れられてグハッとくる箇所も多いのですが、それ以上に、“移動したい欲”を刺激されるお話が多く、もっと身軽になっていこう、語学を習得しよう、もっと外に出よう、いろんな人や価値観に出会っていこうと、どんどんポジティブ思考になっていくのがわかりました。

とくに心に響いたのは、第5章の『キャラクターが人生を決める!』の部分。もう何十年もの間、自分自身が演じてきた、もしくは演じさせられてきたキャラクター。人の目が気になったり、過去の自分にとらわれてしまい、抜け出したいのに抜け出せなくて、時々苦しくなることがあります。でもそんな時こそ「移動」が、そのキャラ設定を手っ取り早く“リセット”するきっかけになると知り、とても腑に落ちる感覚がありました。

たとえば、海外に行けば、日本でのルールは通用しない。レストランで食事した後の会計の仕方すら違うことが多い。そこがアメリカなら、チップを払う必要が出てくる。
もちろん、これ以外にもあらゆることが違うので、過去のルールが通用しなくなる。だから、移動が過去からのコントロールから逃れるためにてっとり早い。
移動することで、「過去を知っている人」「過去によるコントロール」から逃れることができる。結局、そこからしか「新しい人生」は始まらない。

『移動する人はうまくいく』P156より引用

慣れ親しんだ普段の生活とは、ルールも習慣も文化も大きく異なる場所に身を置くことで、自分の過去を知っている人や積み重ねてきた過去のキャラから解脱し、新しい自分像で人生をリスタートできる・・・

ふと、yujiさんのブログ記事を思い出しました🙏✨

もう10年以上前、私も「暮らすように旅したい」と言っていた時期があることを思い出しました。あの頃の私も積み上げてしまったキャラクターや、変化のない日常に息苦しさを感じ、本能的に“私のことを誰も知らない場所”に行きたいと願っていたように思います。

今回、著者の長倉さんが説かれている「移動」とは、旅ではなく、あくまで「移動」。「旅行しよう」と思うと、どこに行って、何を見て、何を食べて、どんなホテルに泊まって、とまた思考が入ってしまうけれど、「なんでもいいからどんどん移動しろ」と言われると、もっと身軽に、日帰りでも何でも思いつきでふらりと行けそうな気がしてきます。移動すると環境が変わる、環境が変わると感情が動き、行動も変わっていく・・・そして行動が変わると、きっと人生までもが変わり出す。現状維持や安定を選びがちな思考を取り去り、移動することで人生をより良いものにしたい!と思わせてくれる一冊です。

私もこれからは生活に「移動」を多く取り入れて、「自分の人生」を始めていこうと思います。めざせ、移動体質!

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,685件

#わたしの本棚

18,332件

サポートいただけると、とっても嬉しいです☺️いただいたサポートは、書籍の購入費に使わせていただきます📚✨