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BOOK REVIEW vol.071 花とお金

今回のブックレビューは、エネルギー哲学者・須王フローラさんの『花とお金』(サンマーク出版)です!今回も星読み係yujiさんの“life change book”の中から選ばせていただきました^^

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著者は元フローリストで、エネルギー哲学者の須王フローラさん。紡がれている言葉が美しく、内容は「お金」と「ビジネス」の話だけれど、終始、詩を読んでいるかのような不思議な感覚だった。タイトルは『花とお金』。その真下に巻かれた帯には、『これから、お金持ちをはじめましょう。』という言葉が印刷されている。「お金持ちになるための本」ではあるけれど、よくある「お金の本」のように、お金をたくさん稼ぎ、“お金持ち”になるための必殺技が書かれているわけではない。もっと奥が深い哲学的な思考をベースにした、「人が幸せに生きるための心の在り方」について綴られており、今現在、ビジネスをしていない私の心にも響く言葉が数多くあった。

「わかる」が「良い」「合う」ということではありません。
わからなくてもいいのです。
わからないことをどれだけそのままにしておけるか。
それが、あなたを新しい世界に連れていってくれます。
「わからないものをわかろうとしない」
まず、これを私と約束してください。

『花とお金』より引用

読み始めて早々、とても(×10)衝撃を受けた言葉。「わからないこと」をそのまま放っておくことができない理由は、私にとって「わからないこと=恐怖・不安・恥ずかしいこと」だったから。思い返すと、子どもの頃からずっとそうだった。「わからないこと」を「わからない」と素直に言えず、わからないことが目の前に表れると、1ミリでもわかる状態にしなければ…!と必死で答えを探していた。でもじつは、“安心”を求めてやっていたその行為自体が、新しい世界を遠ざけていた原因だったのかも?と知り、愕然としたのは言うまでもありません。そんな私だけれど、上述の引用後に続く須王さんの言葉に、「なるほど、それならば!」と素直に納得。何十年もの間、固執していた思考の癖をなぜか軽々と手放すことができ、心も一気に軽くなった。

『花とお金』の中には、自分の思考の癖や思い込み、そして執着に気づかされる箇所が他にもいくつもあった。その都度、今までぎゅっと握りしめていた手のひらを、恐るおそる開いていくようなプロセスが生じるけれど、不思議と痛みはなく、そこに在るのは、ありのままの自分を「肯定」していくことで得られる、“安堵感”と“癒し”だった。

須王フローラさんの言葉はとても優しい。でもその源には、揺るがない強さがある。苦しみも悲しみも、ありとあらゆることを経験され、自分の人生に誇りを持って生きている方の言葉は、不思議な静けさを纏っていることを知った。『花とお金』は、「私」という存在を肯定し、人生をもう一歩前へと踏み出せるよう、優しく背中を押してくれる一冊だった。これからは私も私に優しく、私であることを諦めずに生きていこうと思う。

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