豚肉について
現状の勉強の進み具合
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今回は、豚肉について説明していこう。
三元豚とは?
スーパーの総菜や、冷凍食品に「三元豚」と書かれていることがある。
パッと見たところ、ブランドの豚という印象を受けるが、実は全く関係ない。
大量生産品の豚肉は交雑種(いわゆる雑種)が中心となっている。
なかでも3種類の品種を交配させる「三元交配」が一般的で、こうして生産された三元豚(さんげんとん)がもっとも多く市場に出回っている
【三元雑種のメリット】
●抵抗力や生産力が強い
●飼料の利用効率が高い
結果として、ばらつきがなくある程度の肉質をもった豚肉を、大量に安定して供給することが可能となる
最近耳にする四元豚(よげんとん)は、名称どおり四元交配により生産された交雑種である。
4系統の豚を交配させることにより、※雑種強勢の効果をいっそう高めている
※異なる品種(系統)の両親から生まれた子豚には、一代限りで両親よりも抵抗力や生産力などの面ですぐれた資質が現れる
このように、三元豚とは特にブランドがあるわけではなく、一般的な豚のことである。
無菌豚とは?
最近、無菌豚という言葉をよく耳にする。
普通の豚はE型肝炎ウイルスだとか、寄生虫だとか、いろいろ厄介なものを持っているので、生で食べてはいけないとされています。
ところが最近、SPFブタといわれる豚肉が市場に現れ、「これは無菌なので生で食べても大丈夫」などといわれている。しかし、SPFブタは決して無菌ではありませんので、生で食べては絶対にいけない。
SPFとは,Specific(特定の) Pathogen(病原体) Free(無い)の略で、あらかじめ指定された病原体を持っていないという意味。
これらの祖父母は、無菌状態で誕生(帝王切開)し育成されますが、その子供、孫(SPFブタ)は、清潔な環境、清潔な飼料を食べて太ったというだけで、決して無菌ではない。その為、生で食べてはいけません。
ちなみに、あらゆる微生物をまったく持っていない本来の「無菌豚」はGerm Free豚と呼ばれ、特殊な装置の中でしか存在しない。
一部のマスコミが「SPF」と「無菌」を混同して報道したため誤解が生じた。
一般人が手に入る豚は、ほぼ100%無菌豚ではないので、しっかり火を通して食べましょう。
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