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怒られた時の仕舞い方

人が怒る時

怒りの原因は傷つけられたという感情からくることが大きいです。

傷つけられたくないものは色々あると思います。

では、一番傷つけられたくないものは何か。

それは自分です

人はみんな自分が一番大事です。

自分を傷つけてくる人には怒りを感じます。

では、どんな時に大事にされていないと感じるのか。

これは、その人それぞれの価値観になります。

人は自分の価値観にそぐわないことには、大なり小なりの違和感を覚えたり、苛立ちを募らせるものです。

また、少しくらい自分の価値観と違ってると思っても、自分にゆとりがある時は許せて、ゆとりがない時は許せなかったりします。

人は固定された意志はあるようでも、環境やその時の背景などで揺らぎやすくなります。

そんな相手の価値観を推測するのは結構難しいことです。

特に、言葉遣いは表現の仕方に寄って相手の機嫌を損なうことが多々あります。

これは日常的にどこもかしこもあることです。

自分は怒らせるつもりはなくても、なぜか怒られて、後で思い返してみると、あの言い方が気に障ったのかなぁ、とか思い返してわかる時もあれば、

さっぱりわからん!

という時もあると思います。

例えば、上司に
「ご苦労さまでした」
と目上から目下に使う言葉で
部下が言ったとします。

これを笑顔で
「ありがとう!」
とさほど気にせず応えてくれる上司もいれば

キレて
「それは上司が言う言葉だ!」
と返す上司もいるでしょう。

上司以外でも

友人に「最近太った?」
と聞いて

「そうなのよ。どうしよう」
と会話が続く友人もいれば

「気にしてるのに失礼なこと言わないで!」
と返してくる友人もいると思います。

こんなふうに、人はそれぞれ自分の価値観で自分を大事にしているので、その相手のことがよくわかっていれば何とか対応もできるでしょうが、そこまでわかっていない人のことをあれこれ気にして対応するのは難しいことです。

ですから、当然、怒らせてしまうことはあります。

私が受ける相談も、あの人にああ言われた、この人がああ言った、言われて傷ついた、言ったことで傷つけてしまった、が大半です。

かくいう私も、未だに、夫の沸点がわかりません(笑)
何とか対応はしているのですが(そのつもり)

私が怒ることに夫は怒らないし、夫が怒ることに私は怒らないので、一緒にいても「えっ!?」と驚くことが多いです。
笑いは共有することが多いのですが、怒りを共有する場面があまりないので、お互いでなだめあっています。


では怒らせてしまった後はどうするのが良いのか

これが一番の悩みどころです。

家族であれば、

怒らせたら「ごめんね」
と言って済むこともあるかもしれません。

これが、他人や上司なら謝るだけでは難しいこともあると思います。

仕事の上の失敗などで怒られたのであれば、
仕事で取り返すこともできると思います。

でも相手の大事にしていることに触れてしまい怒りを買ったときは、
関係が悪くなることもあります。

これは時間が経てば経つほどです。

だから

自分が悪いことをしてしまった、と思えば速攻で謝りましょう。
「すみません」「失礼しました」「申し訳ございません」

そして、
「教えてくださってありがとうございます」「教えてくれてありがとう!」を付け加えましょう。

これは、
ベンジャミンフランクリン効果という
『助けた人に好意を持つ』心理法則
を使った方法なのですが、

先ほどの例えの上司の怒っている方だと

自分「ご苦労さまでした」

上司「それは上司が言う言葉だ!」

自分「失礼しました。申し訳ございません」

上司「....」

自分「教えてくださってありがとうございます。勉強になりました」

この一言を添えるだけで、瞬間的に頭にきて、教えたあげたつもりがない上司は怒ったはずの部下にその言葉遣いはダメだと教えて助けることになります。

さらに、「教えてくださってありがとうございます」の感謝の一言で、非礼を受けたと思って怒った気持ちが一気にクールダウンします。

これの良いところは、その場で、「教えてくださってありがとうございます」までたどり着けなくても大丈夫なことです。

もちろん、謝罪だけは、速攻で済ませた上での話です。

同じ部署で毎日のように会う上司であれば、次の日にでも、

「昨日は失礼な言葉を使って申し訳ありませんでした。勉強になりました。教えてくださってありがとうございます!」

と伝えましょう。

よく会う機会がない人でも、次の機会に

「先日は失礼な言葉を使って申し訳ありませんでした。勉強になりました。教えてくださってありがとうございます!」

と伝えれば大丈夫です。

後で言われても相手にとって悪い気はしないからです。


では、友人はどうでしょう

これも基本は同じです。

自分「最近太った?」

友人「気にしてるのに失礼なこと言わないで!」

自分「ごめんね、気にしていたの知らなくて申し訳ない」

友人「....」

自分「気にしていることを私に教えてくれてありがとう」



友人が本当に太ってきたことを気にしているのかどうかはわかりません。

でも、気にしているという事実は伝えてくれたので、それに対して「教えてくれてありがとう」を言うことで、友人も怒ってしまったことを取り下げやすくなります。

「教えてくれてありがとうございます」「教えてくれてありがとう」という感謝の言葉は、自分が一歩下がって頭をさげる立場になり、相手を尊重している表現の一つです。

この世で一番大事な自分をちゃんと尊重してくれたという喜びが生まれます。

そして、「教えてくれてありがとうございます」「教えてくれてありがとう」と言われた上司・友人は、教えたつもりもないのに教えてくれたと言われ、怒った相手を助けた立場になるのです。


では、謝ったままの場合はどうでしょう。
怒りが強く怒った人は気持ちを逆なでされたという記憶で終わってしまうことがあります。

怒りの程度もありますし、その人の気質も左右します。

謝ってくれたから気にしていない人もいれば、自分が怒ったこと自体を忘れている人もいます。

もしくは、大人気なく怒ってしまったことを気まずく思っている場合もあり、余計にそっけなくされることもあります。


相手との関係が気になり、自分が悪いことをしたと思ったら
「教えてくださってありがとうございます」
「教えてくれてありがとう」
までたどり着けるように怒られた自分の気持ちをなんとか立て直していくことが大事です。

その時は、怒った怒られたという感情の関係性よりも、怒られた相手と今後どうありたいかを考えていく方が、早く立て直せると思います。

気持ちを立て直さずに感謝を伝えても、自分の気持ちが整理できていないうちは、伝え方もぎくしゃくしていきます。
伝える時は、気持ちが立て直ってからがおすすめです。


そして、

さらに上級は
「教えてくださってありがとうございます」
「教えてくれてありがとう」

の後に、
「失礼な言葉遣いがあればまた教えてください。よろしくお願いします」
「もし、気にしてることまた言ってしまったら今日みたいに教えてね」

を加えます。そうすると、助けた人に対する好意は増します。



怒られた相手に感謝を表すのは抵抗がある人もいると思います。

もちろん、自分が悪いことをしたと思っていないのに、無理に感謝を述べる必要はありません。
無理せず、自分らしくが一番です。

ただ、気をつけたいのは、
表出する感情だけが本物というわけではない
ことです。

自分「ご苦労さまでした」

上司「ありがとう!」

笑顔で返してくれたとしても、心では「常識ないな」と思っているかもしれません。

部下相手に小さなことで波風立てない人もいますが、ここで怒ってくれなければ、同じ過ちをまたどこかでしてしまう可能性もあります。

そう考えると、怒られたことに感謝するのは理にかなっている行為なのです。


今回は怒られた時を題材にしましたが、相談支援でラポール(信頼関係)を作る時も同じように「教えてくださってありがとうございます」を伝えます。
色々なお話をお伺いさせていただくのですが、辛い思い出や言い難いこともたくさんあります。
もちろん、至らずお叱りを受けることもあります。
そういうときは、本当に「教えてくださってありがとうございます」という気持ちでいっぱいになります。
それがあるからこそ、お互いで前に進めます。


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