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回顧手記「助っ人」 2007.10.10
今、私の宿には「エクスチェンジヘルパー」がいる。少しの宿の手伝いをしてもらう代わりに、宿代をタダにするというもので、三日ぐらいから、長い人で一カ月ぐらい働いてもらっている。
仕事はベッドメーキングや掃除、雑草取り、接客、留守 番などさまざまである。大体九時から正午ぐらいまでの三、四時間の労働。食事は自炊が基本。
私の宿のように小規模のところでは、ヘルパーやアルバイトを必要としていない。日々の仕事はほとんど一人でこなしてしまうのだ。
正直に言うと、では、なぜヘルパーを集っているかというと、文字通り 「エクスチェンジ=交換」が目的である。労働力の交換だけでなく、人と人の交流である。ヘルパーには、女性だけでなく男性もいたし、外国人も来てくれた彼女(彼)たちは空いた時間を使い、小樽を歩き回って いる。市場で買い物をし、力 フェでおしゃべりをし、図書 館で本を読み、公園でくつろぎ、路地裏をさまよい、居酒屋でほろ酔いになる。
いろいろな人と出会い、い ろいろな話をし、いろいろな 体験をする。彼女たちは一時 的な小樽の住民なのである。
そして、私は彼女たちから 小樽での生活の話を聞く。「ああ、なるほどね」と思うこと も多々ある。そして「行ってみたい街」から「住みたい街」に彼女たちが思うようになっ たら、すてきだと思う。
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