入社5年目でようやく見えてきた、自分のやりたいこと
2019年に今の会社に新卒で入社し、5年経った今年で転職のため退職します。
入社時はもちろん「この会社が第一志望!」という気持ちで入ったのですが、この5年間のあいだに何回も「自分がやりたいことは?」「自分らしい働き方って?」と沢山自問自答し、結果として5年間で辞めるという決断に至りました。
自分の周りを見ていても、多くの人が入社3~5年目あたりでキャリアを一旦見直し、今の仕事を続けるか会社を辞めるかそれ以外か、といった選択をしているように思います。
若手から中堅という節目
一般的に、入社5年目くらいまでは「若手社員」という括りになり
今の会社では3年目のタイミングで人事と「キャリア面談」が行われます。
そのタイミングで、今後10年のキャリアプランを聞かれるのですが、正直なにも答えられませんでした。
というのも、3年目まではとにかくがむしゃらに仕事に慣れるのに必死で、自分が積みたいスキルとかやりたいこととか、考えている余裕なんてなかったからです。
何となく色々な経験をしたうえで、自分のやりたいことを見つけていきたいな~というぼんやりしたビジョンはあったので、面談ではそのように答えましたが
実際に自分のやりたいことが見えたのは4年目以降でした。
そして、やりたいことが見えたときに「この会社では出来るだろうか?」と周りを見渡したとき
「いずれは出来るかもしれないけど、それにはとてつもない時間がかかってしまう」ということに気づき、手っ取り早く自分のやりたいことに直接かかわれる外部への転職を決めた、というわけです。
また、転職をするのであれば早いに越したことは無い、というのも一般論でありますよね。
職を転々とし続けるのとはまた少し意味が違いますが、30代以降に転職をするとなると、転職先から求められるのは「その道のプロであること」なわけです。
ですが、現在勤めている中小企業でそのようなスキルが身につくかは不明で、逆に"若手"のうちに動かないと一生動けなくなってしまう、という危機感もありました。
若手から中堅になる節目は、続けるか辞めるかの最初の分かれ道になるのだと思います。
異動が少なすぎることに対する不安
中小企業あるあるかもしれませんが、今の会社は本当に異動が少ない。
いわゆる"属人化"が進み、「その人しかこの仕事を出来ない状態」に陥っています。
(異動できるのは職場で人間関係トラブルがあったときのみという印象さえ抱くレベルで異動が少ないです)
そうなると、入社5年目に出来ることなんて限られていて
やりたいことは沢山あるけど、属人化した人にしか出来ないから特にやることがなく毎日ほぼ定時に帰ったりとか
異動したいけど周りで異動している人が居なさすぎて、自分のキャリアが全く描けない不安とか
そういったモヤモヤが積み重なっていました。
また、そこそこ田舎にある地元企業だったため、土地柄的にも保守的な人が多く
異動があまりないことに対して特に危機感も抱いていない様子。
人はとても優しくて、居心地は良かったのですが
その中で一人危機感を募らせていました。
次の勤め先を選ぶとき、「3~4年に1度は必ず異動がある」という特徴がすごく魅力的に思え、
自分が職場を選ぶ「軸」がひとつここでもはっきりしたように思います。
人間関係はもちろん大事、でも仕事内容も結構大事
よく仕事においては「仕事内容より人間関係の方が大事だよ」という意見を見かけます。
それには大いに合意します。人間関係から得るストレスはなるべく少ない方が良いに決まっています。
ただ、今の会社で人間関係は最高、でも仕事内容は…という状態になってはじめて気づくのですが
やっぱり仕事内容も私にとってはめちゃめちゃ大事でした。
これは仕事に対する価値観にもよると思うのですが
昔からやりたい・携わりたいことがある中で、1日8時間という時間をどう使うか。というのは無視できない要素でした。
特に、女性としてキャリアを描くうえで、結婚・出産の可能性がある中いろいろな制限が今後生まれてくることを思うと
20代のうちから仕事内容に妥協していられない!と思ったわけです。
人間関係は今より良くなる可能性は低い(今が良すぎるため)。
だけど、やりたい仕事があるなら多少のリスクは厭わない。
これが、5年間で見つけた私の「仕事に対する価値観」でした。
「やりたいこと」の見つけ方
私はたまたま、会社に勤めた5年で「やりたいこと」が見つかりましたが
自分の「やりたいこと」を見つけるのには、とにかく時間がかかります。
ただ、この5年間で「やりたいこと」を見つけた中で気づいたことは
「やりたいこと」はどんどん変わっていく
それに気づくためには「変化点」が必要
だということ。
会社に入社した時、私には今とは少し違う「やりたいこと」がありました。
だけど今はそれがベースにはあるものの、「やりたいこと」は当時と少し姿が変わっています。
自分が経験したこと、関わった人が増えれば増えるほど、自分の価値観がアップデートされ、自分のやりたいことは都度変化していく。
そしてそれをはっきり自覚するためには、何らかの「変化点」や「きっかけ」が必要です。
私は運よく一度部署異動したことにより、会社の中での視野が180℃変わる、という経験を経て
今、自分が本当にやりたいことがはっきりするようになりました。
その「変化点」は、人によって違うと思いますが
何かしら影響を与えてくれる人との出会いだったり、環境の変化だったり、色々あると思います。
その変化点が与えてくれる価値観のアップデートを自覚し、逃さないようにすることで、自分の「やりたいこと」が見えやすくなるのではないか、と思います。
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