『1万円起業』再読で見えた「新しい働き方」「副業」のカタチと、ついていけない団塊ジュニアなアタシたち
「この先どうなっちゃうんだろう。」
こういう先行きの見えない不安は何度となく訪れた。
息子の障害がわかったとき。
東日本大震災が起こったとき。
そして、コロナ。
年齢が重なるほど、「まさか」ばかりが起こるような人生になってきた。
ちっとも達観もできないし、左うちわでノンビリなんて夢のまた夢。
変化の渦が激しすぎて、本当に大変なことになったことだなぁと思ってしまう。
波にひゅーんと乗り切れるZ世代やゆとり世代が、本当にたくましいなと眩しくなる。
そういう人たちの勢いをTwitterやインスタで感じるのが面白くて楽しい。
私の精神年齢、ちっとも悟りに入らないじゃん。
なんだこの歳のとり方。
順調にキャリアを積んでいる大企業の友人たちや、旦那に、そういった界隈の面白い話をするとまるでピンとこない。
「なにそれ、どこが面白いのか全然わかんないんだけど。」
「SNSの話、しないで。」
全然話がちんぷんかんぷんで通じやしない。
世代間ギャップみたいな感じなのか、わからんけども。
SNSをどこか、後ろ暗いような。
蔑んでいるような感じすら受ける。
私なんか、毎日わちゃわちゃSNSでPDCAを回しまっくてさ。
夢にインスタが出てくるくらいには、パラレルワールドにいるのよ。
だから、彼らの目線の痛いことったらないよ。
「SNSばっかりやってるけど、アンタ大丈夫?」みたいな。
だいたいそういう方々はやっていないもので。
「ハイ、至極全うなのはあなた方です!」と持ち上げるけど。
「なんだか宇宙人と話しているみたいな気になってくるのは、私の方ですわよ」と、ここでだけ、そっと書いておく。
昭和、平成、令和と生きてきて。
なんとなく、終身雇用をまだ信じていたいのもわかるけど。
「最近、ものすんごく違和感あるんだが!!」
と、声を大にして言えない。
私がフリーランスで働き始めたときも、旦那は100%否定した。
そういうことは、私の人間性を否定することでもあったから辛かった。
こうした人たちに「新しい働き方」の話をしてもピンとこない。
だから怖くなるのは私の方だ。
「ねえ、それであなたは、何ができるの?」
「会社なくなったら、何者になるの?」
時代がうねって変わろうとしているよ?
たとえコロナが収まったとしても、時計の針は戻っていかない。
アフターコロナでまったく新しい景色になるだけだ。
生き方も価値観も。
私たち、団塊ジュニアはどう生きるの?
すぐそばにひたひたときている、足を掬われそうな危機感。
気づこう。
一方でポジティブな面にも光を当てておくね。
「本当に自分の好きなことを仕事にすればいいんだ!」と童心に還ったとしても、誰にも文句は言われない時代になるってこと。
私たち団塊ジュニアは、ずっと、圧力の中生きてきた。
ひょっとしたら、もうその圧力は、雲散霧消していくものかもしれない。
そのときに「まさか」ってボーゼンと立ち尽くさないように、副業で準備したいものですね。
とりま、これ読んで。
2013年に出会ったこの本。
クリス・ギレボーさん著、本田直之さん監訳
『1万円起業 片手間ではじめてじゅうぶんな収を稼ぐ方法』だよ。
鼻で笑ってると、あとで鼻で笑われるの。
アタシら世代なんだから。
今読んでも古びるばかりか、新鮮で。
めちゃ勉強になるぞ。