『逃避の名言集』タブーな生き方も全て愛おしくなる珠玉の言葉たち
山口路子さんの本は、いつも凛とした気分にさせてくれます。
今日は『逃避の名言集』を読みました。
私はこの本が山口さんの著書の中でも、とりわけ好きなんです。
社会的にタブーと呼ばれる類の悩み。
それに対しての処方箋のような名言と、山口さんらしい真っ直ぐで潔い言葉がキラリと光ります。
精神的な逃避は、傷ついた大人たちには特に必要。
誰もがみな、ギリギリのところで生きている。
疲れた心を自分でも、どうしていいのかわからないほど持て余す夜もあるでしょう。
そんな日に、寄り添ってくれる本としておすすめしたいです。
今回は2つの名言をご紹介します。
今は行動も制限される中、やりたいことものびのびとはできないし。
退屈だと感じることも多いのではないでしょうか?
山口さんはアナイス・ニンの言葉を引き、この状況を肯定的に捉えさせてくれます。
「退屈は、快楽を際立たせるために
必要な状況なのです」
"冬眠の徴候はすぐわかる。
第一に落ち着かない気分、
第二の徴候(死に堕する可能性が出てきたとき)は
快楽の欠如だ。
それでおしまい。
単調さ、退屈、死。
それは一見無害な病気のようだ。(略)
そこに何らかのショック療法が与えられる。
一人の人間、一冊の本、一つの歌、
それが彼らを目覚めさせ、死から救ってくれる。"
〜アナイス・ニン『アナイス・ニンの日記』〜
心の動きや感動を感じる時。
その退屈な時間があったからこそ、より輝きを放つもの。
「闇がなければ光もわからない」
山口さんの言葉が印象的です。
もう1つは、こちらの名言です。
「ほかの人の心に何を残したか。
そこに人生の価値があるのです」
人が何を成し得たかは他の人の心に
何を残したかで測るべきよ。
〜映画『キンキーブーツ』〜
あなたの人生における、あなたの価値とは何でしょうか。
誰かの心に残しておきたいことはありますか?
答えがすんなりと出なくて、考えこんでしまうならば。
「逃避するタイミングは近い。」
そう心が告げているのかもしれません。
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