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noteの広報PRチームを立ち上げた1年ちょっとを振り返る。

1年前の4月。社会人13年目にして、はじめての転職でnoteへ。そこそこ大きな決断をしてから、激動の1年間だった。

入社してから1年で、どのくらい環境が変化したかを図にすると、こんな感じ。MAU1,000万が発表されたときは、ちょうど転職をするか迷っていたときだった。

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あのとき。それだけ利用者が増えている事実を会社のひとはもちろん、使っているクリエイターが我がことのように喜んでいるのが、なにより印象的だった。社員も経営陣もSNSで積極的に発信していて、外から見ていると「PRの担当が入社して、なにかやる余地ってあるのかな?」とすら思っていた。

けど。

入ってみたら、やること、めっちゃあった。超働いた(現在進行系)。

「忙しくないと、生きてる実感ないんだよね」人間なので、すごく合っている環境だった。

で、社員数も倍増した。入社して1年ちょっとのわたしですら「もしや古株?」な感じになりつつある。このnoteではそんな1年の振り返りとともに、noteってどんな会社なの?noteのPRはどんなことをしているの?をお伝えしたい。

入社した1年間で起きたこと

最初の2ヶ月の話は、この記事で超具体的に書いたので割愛。

その後、こんなことをしていた。UUUM、テレビ東京と心強い仲間が増えたり。

noteの方向性をかたちづくる「noteさん」の人格が初お目見えしたり。

あっという間にMAUが2倍になってびっくりして。

その後も、社外でnoteのことを大宣伝してくれる、心強い仲間がふえたり。

直にクリエイターと触れ合う機会で、社員みんな幸せな気持ちになったり。

2月にスタートした「サークル」は想像以上の反響に、みんなで驚いたし。

ストア」機能で、お店やブランドがnoteで発信したことをますますビジネスに繋げやすくなったり。

コロナ禍では、矢継ばやにさまざまな施策も行なっていた。

エンタテイメント業界のnote活用は、ここから加速。

なにより大きかったのは、4月の社名変更とnote6周年。

6月にはイベントスペースnote placeも開設。おひろめ会では、加藤さんとUUUM鎌田さんの対談も実現した。

…なんか、いろいろあったな…!と改めて、驚いている。各所で取り上げてくださったメディアのみなさんにも、大感謝。

そして、毎回発表とともに「自分たちのメッセージも届けたい」と考えて、関係者のインタビューを作ったり、代表同士の対談記事も公開している。

noteのPRが独特なところ

PRとはPublic Relations。だから、あらゆるステークホルダーと関係構築する仕事。

noteに入社するまで教科書的には理解しつつも、実際は難しいよななんて思っていた。いまは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」を実現するために、本当にあらゆる相手との関係構築をさせてもらっている。

たとえばメディアとの関係性。一般的には(すくなくとも前職では)、自社を話題の1つとして扱ってもらうことで社会との媒介者となる存在。

noteのPRにとっては「マスメディア」でもあり「(noteを使う)クリエイター」でもあり「(noteクリエイターの活躍の場を広げる)パートナー」でもある。

なんとも多面的に関わることができて、ものすごく恵まれた環境だなと思っている。お話しながら「どうやったら役に立てるのだろう?」「noteのクリエイターでマッチするひとはいないかな?」と頭フル回転で考えている。

社内の反応を見ていても、もちろん自社が取り上げられた時も喜んでくれるけど、noteのクリエイターが夢を叶えたとき、メジャーになっていく過程をなによりも喜んでいる。

この様子をクリエイターのみなさんに、そのまま見せたい!と思うほど、なんか、すごいあったかい空気なのだ。手前味噌だけど。


今後の課題は、自分たちが目指す社会が実現すると、どんなことが起きるのかを、もっと分かりやすく、イメージしやすく伝えていくこと。

PRの役割は「自分たちの言葉を相手に合わせて翻訳して、届ける”編集者”」だから、やれていないことばかりだ。

PRチームとして意識したこと

これは、チームでもみんなで「この姿勢を大事にしよう」と言っていること。すべては会社のバリューに着地するから、バリューってすごい。

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1:だれよりも社内に詳しくなる

PRにとっては、社員もみんなクリエイター。

「何人いるんだよ、というくらい、いろんなチャンネルに出没している」

と言われたので(ほかの仕事もしているよ!!)、軽く調べてみたら…なんと3万通くらいメッセージを送っていたらしい…迷惑かよ。

2:リーダーシップを発揮して、客観的な視点でつねにネタを探す

そんな調子だから、どこかでなにか面白いこと(同じようピンチなことも)が起きていないかアンテナを張り巡らせている。すぐ食いつこうとするから「プレスリリースのおばけ(後に、プレスリリース神に昇格)」とcakse編集長から命名してもらった。

超褒められている、はず。

グイグイものごとを進める力も必要。スタートアップあるあるだと思うけど、混沌とした泥だらけの未整備な場所を走っていて、急に物陰からなにかが飛び出してくることもよくある。

慌てずどっしりとした気持ちで、なにがどうなっているのか把握して、ときには自分が先導役になって進めるぞという気持ちで働いている。


3:やっていることを声高に外へ伝える

やっていても、言わないとひとには伝わらないぞ!は前職のときから実感していた。だから、ニュースバリューを出せそうな時は、すばやく動いて、きちんと発表する。

この1年ちょっとで社外にはこんなにいろんなことを発信していた。

プレスリリース 100本超(9本/月)
社員インタビューや社内イベントのレポート 36本(2.5本/月)
・記者説明会、発表会 5回(うち3回はオンライン実施)

PRを生業にしていると「露出数」を追いがちになるけど、noteは「届けたいひとに、きちんとメッセージが伝わっているか」をすごく大事にしている。

4:会社に貢献する

自分たちが一番社外との接点が多い意識をもって、外からの声をきちんと社内に届けたり。リモートワークしている社員も多いので(最近は「フレキシブル出社制度」を導入)社内Slackで、日々のちょっとした1シーンをお届けしたり。Zoom会議では、率先してチャットで盛り上げたり。

頼まれたり相談されたら、できるだけ全力で応えるようにしている。

今も変わらず、毎週全社員向けに代表の加藤さんが話している内容は、社内限定だがまとめて記事にしている。新しく入社したひとも、さかのぼって見てもらえればnoteが大切にしているバリューや進んでいく方向がわかるようにしているつもりだ。

と同時に、この毎週の積み重ねで鍛えられたおかげで、自分が代弁者として社外に語るときも役に立っている。一石二鳥だ。


5:おおきな視点で、持続性のあるチームをつくる

気合い論で頑張っているだけでは、属人化する。だれかが倒れたら、ジ・エンド。

そんな危機感から、この半年くらいで、どんどん心強い仲間を迎えている。

11月には関矢さん。猪突猛進なわたしが漏らしがちなタスクを拾い集めて細やかな気遣いをしてくれる。仕事でやり取りする方にも迅速かつちょっとした一言を添える術がすばらしいなと思っている。あとイベントの司会進行の安定感が半端ない(超しっかり準備してくれる)ので、ついいつもお願いしてしまう。

4月にはユーザーコミュニケーションのかねともさん。いままで手が回っていなかったnoteの地盤固めと愛情たっぷりのユーザーコミュニケーション(毎週オンラインイベントまで企画、司会進行してる…!)を一手に引き受けてくれている。師匠!

サークル運用を手掛けるユーザーコミュニケーション担当の金子智美氏は、前職のLINE在籍時に「かねとも」の愛称で知られ、「NAVERまとめ」や「LINE」利用者とのコミュニティーづくりに努めた実績を持つ。

6月からは、ハイパー広報のりっちゃにも手伝ってもらいつつ。念願の広報アシスタント、なっちゃんも入社!

個人的にも人生初アシスタント。なんか、もう、超助かっている…!

noteってどんな会社?

最近は「MAU6300万!すごいね!」と言われることも多いのだけど、このインタビューでも答えている通り「あらゆる人の本拠地にするには、まだ一合目くらい」なのだ。

とある人と話していたときに「noteはエベレストを目指しているのに、高尾山の8合目あたりに見えて、登頂間近だと思われている感じですね」と言われたことが「まさに!」と思っている。まだまだまだ挑戦したいことが山積みだ。

なにしろnoteが目指しているのは「あらゆるクリエイターの本拠地」で、noteにとっては「ちょっとした工夫で日常を楽しんでいるひとすべて」がクリエイター

つまり!超意味が広いのだ。

膨大なトラフィックにたえうるインフラ構築が必要だし、みんなが丹精込めて書いた記事をぴったりの人に届けるためのリコメンドエンジンもブラッシュアップを続けているし、幅ひろい使い方を想定した備えもしているし、エディタも世界一のものにしようと準備しているし……

とにもかくにも、特にエンジニア採用は、とてもとてもとても気合いが入っています!!

「どんな雰囲気の会社ですか」は採用面接で候補者の方から、かならず聞かれる質問で、わたしは大体こんなことを答えている。

それぞれ大好きなものがあって没頭している、オタク気質なひとが集まった会社。だからこそ、多様性をもって相手の好きなものも尊重するし、クリエイターの創作を助けたいと本気で思っている。

まっとうなことを、バカ正直にやって、それが会社も事業も成長につながる稀有な会社。

noteが挑戦しようとしている「課題解決」にコミットできる。はたから見ると、みんなニコニコ優しいけど、サバンナのような環境を生き抜く基礎戦闘力の高さを尊敬しています!!!

終わりに

一瞬で駆け抜けた1年間。

想像以上のスピードで過ぎ去っていったけど、しみじみ思うのは、ずっと地道に「この世界を作りたい」「このエコシステムがあるべきだ」と思って貫いてきた、先人たち、信じて使っていてくれたクリエイターのみなさんへの感謝。

まだまだスタートラインに立てたところだと思っているので。これから、さらにがんばっていくぞ!!!!

仲間も募集中!


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