登場人物の名前。
「登場人物の名前はどのように決めますか?」
と聞かれることがある。
なんとなく。
思いつき。
浮かぶ。
が、正解なのだが(私のね)。
今、家事をしながらNetflixで『黒革の手帖』を観ている。米倉涼子さんバージョン。
ストーリーは知り尽くしているけれど、くだらない情報番組を垂れ流しにするよりよほどいい。
松本清張先生の小説、映画、ドラマは裏切らない。
米倉涼子さん演じる主人公の名前は、原口元子。
なんとなく銀行っぽい名前だ。
かたや、元子ママの恩を仇で返し、反旗を翻すホステスの名前は、山田波子。
これもまた、浮き草のような名前である。
劇中では釈由美子さんが演じていた。
書かれた時代が時代なので、古典的な名前なのは否めないが。
見事、人生を表現している。
やはり名は体を表すのだ。
考えるより感じろ、そのままである。
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