読書記録38 ディストピア小説は予言書なのか
こんにちは、だるまです。2022年が2週間たったところで、ようやくまとめが終わりました。
新年初読書『華氏451度』
新年1冊目読了は『華氏451度』レイ・ブラットベリでした。
2022年初めに読んで、名著はやはり名著だと実感しました。
あらすじ
というような内容です。『1984年』のテレスクリーンに似た「壁」が登場し、雰囲気もどこか似ています。
5つの名言
物語の本筋も面白いのですが、何より名言のオンパレード。
付箋を貼っていったら大量にぴょんぴょんすることになりました。
早速紹介します。どういう場面かは割愛します。
①
これは、ディストピアあるいは現実?と思いました。「どこかをめざし、どこへも行き着かない」は名言すぎます。
②
哲学だの社会学だのに片足を突っ込んだら、待ち受けるのは絶望か。
③
授業を聞かずにこれを書いているだるまは間の抜けた愚か者です。
④
命短し本読め乙女。
⑤
ポール・ヴァレリー『レオナルド・ダ・ヴィンチの方法』より。
ぐさぐさ刺さりすぎて、座右の銘にしたいくらいです。
おわりに
読んでしばらくたってから、しみじみと感想を書くのもいいものでした。
ディストピア小説が好きなのは、発刊当時ディストピアと思われていたものが、この世界で現実になっていたりして、ぞくぞくするからだと思います。
小説は、「この先世界はどうなっていくんだろうな、まあ死ぬんだろうな」と漠然とした将来を憂う気持ちと、「何はともあれ目の前の発表資料を完成させなければ」という現実とのギャップを生み出します。
現実に引き戻されたときの快感がたまらなくて、本を読み続けているのかもしれません。いや、ただの気晴らしかもしれません。
とにかく読んでよかったです。
かしこ
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