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読書記録48 4月に読んだ本まとめ【14冊】

こんにちは、だるまです。後輩から4年生だと認識されていなかった4月ももう終わります。来月こそ、感想を書きたい。

読んだ本

1.『赤と青とエスキース』(2021)青山美智子

本屋大賞2022候補作⑧
本当にこのタイトル通りの短編が4つとエピローグ。やっぱり美しくて、整いすぎている。恋への憧憬をひたすら研ぎ澄ましたような印象。

2.『星を掬う』(2021)町田そのこ

本屋大賞2022候補作⑨
2021年の本屋大賞は町田そのこの『52ヘルツのくじらたち』だった。久しぶりに声を上げて泣いてしまった。母娘の物語はやはり切ない。

3.『黒牢城』(2021)米澤穂信

本屋大賞2022候補作⑩
発表には間に合わなかったものの、候補作を全て読み切れたことは嬉しい。本を比較してランキングをつけるのは非常に難しいと思った。

4.『建築探偵の冒険 東京篇』(1986)藤森照信

藤森照信の文章が大好き。建築探偵になりたい。

5.『N』(2021)道尾秀介

720通りで読み方を変えられるという意欲的な企画本。しかし読み切って最終的に結びつく像は同じだから意味あるのだろうかと思ってしまった。

6.『魔法にかかった男』(2017)ディーノ・ブッツァーティ

神保町の三省堂書店で森見登美彦おすすめの不思議な本として紹介されていた。登場人物が全員イタリア人なので名前の響きが心地いい。「変わってしまった弟」「家の中の蛆虫」「勝利」が印象的。

7.『ひとり空間の都市論』(2018)南後由和

読みたい本リストにずっと入っていた本。先人の事例をたくさん紹介していて読み応えはあるが、全体として何が言いたかったのか今一つ掴めなかった。理解力不足。

8.『陰翳礼讃・文章読本』(2016)谷崎潤一郎

大家のデザイン・建築論、文章論を読み切った達成感。前半と後半が同じ作家なのかと驚く筆致の違い。「陰翳礼讃」は建築や都市をデザインする人が読むべきという意見に納得できる。

9.『ファスト風土化する日本』(2004)三浦展

最後になってファストフードと掛けていることに気がついた。郊外=悪なんでしょうか。そんなにイオンイオンしてるんでしょうか。

10.『都市から学んだ10のこと』(2019)西村幸夫

見開き文字、見開き写真が交互に繰り返される構成でちょっと読み難いが、こんなに都市の風景があるのだと実感した。色々なところを見て、感じていきたい。

11.『自転しながら公転する』(2020)山本文緒

昨年の本屋大賞候補作で、なんとなくタイトルが気になり読了。壮絶な事件が起こるわけでもないが、ないからこそのリアリティでぐんぐん読ませる。

12.『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(2021)川内有緒

白鳥さんと美術館を巡ることを通して、他者にはなれないことや現在に存在することを知っていく、とても読みやすい本。もじもじくんになった白鳥さんかわよい。

13.『羊と鋼の森』(2015)宮下奈都

調律師の外村は、飄々としていて、正直で、ピアノを愛していてとても素敵な人だ。その透明感と爽やかさと逡巡を澄んだ文体で表現していて、風のようだと思った。

14.『Soft City 人間の街を作る』(2021)デイビッド・シム

オールカラーでとにかくダイアグラムの見せ方が参考になる。ヤン・ゲール『人間の街』の現代版、と言いたいところだが肝心の『人間の街』を読んでいない。速やかに読みたい。

今月は都市・建築関係を結構読めた気がします。
研究室が決まったので空回りしないよう、調子に乗らず謙虚に過ごしたいです。

かしこ

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