読書記録68 2023年8月の本まとめ

8月は流行病に今さらながらに感染し、インターンに参加し、激動の1ヶ月でした。

先月の最後に「8月はインターンがちょびちょびあるだけだから、思いっきり本を読むぞ!!!」と意気込んだものの、今月もあまり本が読めなかったです。夏休みのんびりとはいかず、ありがたく忙しくさせてもらってます。

1. 『東京あたふた族』(2022)益田ミリ

表題作の「東京あたふた族」が面白かった。落ち着いている大人=人の話を最後まで聞ける人。あたふた族=相手が話終わらないうちから話し始めてしまう人。何を隠そうミリさんもあたふた族。カフェとかで間隙なしに永遠と話し続けている二人や三人組を見かけるが、あれはあたふた族の集いだったらしい。
「煮詰まる前に」も良くて、解決したい問題が煮詰まりそうなので、色々なパターンを考えつつ散歩するが、最後、自然と解決するという謎現象。私もよくある。だいたい取り越し苦労。はは。

2. 『オメガ城の惨劇』(2022)森博嗣

久しぶりの森博嗣、新刊。副題がSaikawa Sohei’s Last Caseで、犀川先生最後の事件?!死んじゃうの?!と思ったが、ラストでちゃんと回収してくれた。S&MシリーズとVシリーズを読み直したくなる一冊なので、その辺りを読んだ人にはぜひおすすめしたい。

3. 『哲学人生問答』(2019)岸見一郎

人の評価を気にして、他人と比べてばっかりな人生だったと今更ながらに気がついて、自分の人生を生きるにはどうしたらいいか?と考えている。自分の中の価値観がグラグラとしている。
やりたいことや成し遂げたいことが何か、いまだに分からず漫然と日々を過ごしている。勉強ばかりに目を向けてきた代償だろうと思う。傷つきたくないあるいは困りたくないから、深い人間関係を避けてきたが、そろそろ一歩内側に踏み出す時かもしれない。

4. 『アイデアはあさっての方向からやってくる』(2019)嶋浩一郎

メッセージは「無駄は無駄じゃない」。
ノートに書いたことを1ヶ月間寝かせてもう一度読み直して、別のノートに昇格するの、『思考の整理学』にも紹介されていた。書きっぱなしでたまに読み返してはまとめているが、1ヶ月スパンで取り組んでみようかなと思った。何でもノートを始めた初期の頃はアイデアとかもちょこちょこ書いてたけど、最近はもっぱら行動記録だけになってたから、夏休みは日常感じた違和感を大切に記録してみようと思った。

5. 『現代生活独習ノート』(2021)津村記久子

エッセイかと思いきや、不思議な雰囲気を纏う短編集。特に「フェリシティの面接」はアガサ・クリスティの『パーカー・パイン登場』のミス・レモンのオマージュで(同時に津村さんの『やりなおし世界文学』を読んでいて、たまたま出てきた)、それに気づいてゾクゾクした。他の短編も何かしらの文学をもじっているのかなと気になった。

6. 『ぶたぶたのシェアハウス』(2020)矢崎存美

久しぶりのぶたぶたさん、やっぱり癒される。今度はシェアハウスの管理人となり、キッチンで料理を作り、教室を開き、地域のハブとなるぶたぶたさん。近所にぶたぶたさんが居てくれたら楽しく暮らせそう。

7. 『月の満ち欠け』(2017)佐藤正午

日本橋の「黒澤文庫」で手にとって読んで面白かったので図書館で借りた。その日のうちに一気読みした。生まれ変わりってあるのかな。


かしこ

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