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地方国立大学の部活動運営「山梨大学剣道部の例から見る」

みなさん、軍師 諸葛亮孔明をご存知ですか?
私は軍師 孔明のようになりたいと常々思ってきました。
人の心を読み、人を動かす、天才的な戦略家です。

トップに立つものは軍師であらねばならないというのが僕の考えです。

私は競技力もなく全然強くないです。しかし軍師の考えを持ち、有能な後輩達に力を借りてきました。有能な者を正しく動かすことができる人こそ有能だと考えます。

地方国立大学の部活動運営の実態

地方国立大学では私立大学に比べて立地・資金面や学問への比重等から活動が活発化しにくい。
そのような中でもOB等の支援があって遠征や大会に参加したりと地方国大学ながらも力をつけてきている大学も多い。

しかしながら、剣道の学生大会等で上位を連ねるのは都心にある私立大学がほとんどだ。
剣道に限らず、ほとんどのスポーツでは上位は私立が総取りすると言った光景が見られるだろう。

そこで我々山梨大学剣道部では「国立大学剣道部のパイオニアになり、国立大学剣道部が活躍する場を広げよう」と言う想いのもとで錬成大会運営委員会を立ち上げました。


山梨大学で主催「関東近県大学剣道強化錬成大会」

我々山梨大学は山梨で開催する事、そして山梨大学が主催する事に意味があると考え、他県の各大学を山梨へ招待した。
会場は山梨県 小瀬スポーツ公園のアリーナ
県内トップの会場規模で行った。

総勢200名に参加を頂き盛会となった。

4月
部の幹部で企画案を共有し、8月開催を目指し毎月ごとの計画を確認


5月

関東近県へ、大会招待の手紙を送付

(要項・参加申込書・交通手段・お弁当の申し込み個数の確認)


6月
パンフレットとポスター作成に取り掛かる

アリーナをおさえる

7月 各大学から返送された参加申込書等をもとにパンフレットの出場選手の名簿を作成

・パンフレットとポスターを山内相互印刷様へ依頼

 「パンフレット割引とポスターの協賛】

・山梨交通株式会社様に大会当日のアリーナまでの臨時バス2台の手配

・弁当130個の申し込みと手配

8月
大会2週間前、会場下見と会場職員との会議

・空調の時間設定、マイクの貸し出し等の確認をし金額を計算



参加費は各大学から4,000円を徴収し、運営費・会場費に当てた。
弁当は1人500〜700円程度に収めるためにメニュー表を見比べて1カ月前に申し込みを行った。

空調については料金設定が高いため、30分つけて1時間は扇風機で空気を循環させることを繰り返し、アリーナ内の気温を保つようにした。

アリーナ使用の明細

支出は総額51,250円
各大学からの参加費で徴収したのは本学を併せて48000円となった。

開催に向けてのタイムスケジュール・申し合わせ事項 パンフレット

参加大学とタイムスケジュール
事前の申し合わせ事項
アクセス
各大学の席の振り分け

広報力強化でブランド力増強を

SNSはフル活用するべきです。
活動しているということを学内、地域に目に留めてもらうことで自然と大学を背負う部活へと意識が変わります。

私はデザインソフトを使えたため、デザインソフトでSNS用の素材やYouTubeの動画、PowerPointの編集をして発信していきました。


これからの国立大学部活動運営のあり方

ここまで活動のしやすい時代になると、国立大学と私立大学の差もだんだんと打ち消していけるだろう。今は国立大学の部活動の活発化に向けて、国立大学を先導して行けるパイオニア的国立大学が求められる。各スポーツでその存在が現れ、輪が広まっていけば国立大学部活動の活躍の場は必ず広がっていくと考える。


トップは強くなくても、軍師であれ

部活動を運営していく立場、特にトップに立つものに関しては「軍師」である必要がある。
私はそれほど競技力もなく強くはない。
しかし軍師としての能力は常に意識して運営を行ってきた。

自分1人が強かったとしてもそれは部活動の運営を円滑することにはつながらない。結局1人が強くてもチーム戦では負けてしまうのだ。

かつて、日本の戦国時代を生き抜いてきた武将達を見れば、采配能力や戦での立ち回り等で戦に勝つ=強い とされてきた。その武将の元で、その武将の采配により活躍し名を残した名将も数多くいる。
もし、采配が違えばその名は一切残らなかった可能性も大いにあり得る。

トップの采配によって、選手の活躍や部活動の運営等は大きく変わる。トップは軍師として有能であるべきなのだ。
ただ、一発ではうまく行きません。日頃の分析や、毎回試合終わりにはこのオーダー・ポジションで正解だったか、どう改善すべきかを考えます。

適材適所で全員を輝かせることができる。そして、大事な壁を越える時、大きなことを成し遂げたい時、ピンチの時には皆の心を掴み、読み、うごさなければならないのです。

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