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彼は私への態度を急変させゴミ箱に投げ捨てた。

彼は満足気に私を見つめて
席に着いた。

腰を下ろした彼は窓の外を眺めた。
私は彼の正面に座り、同じく窓の外を眺めている。

彼は、皿の上に乗ったケーキにフォークをさし、大きな口の中にそれを運ぶ。

とても幸せそうな顔で食べるんだな。

きっと彼にとって
私とケーキの時間は究極の癒し時間だ。

・・・・・・・・・・

20分くらいその場で、心地の良い時間を過ごした彼であったが、突然声を上げたのだ。

「うわ、最悪やっ、。も〜、気分下がるなぁ」

そう言った彼は、白いズボンにこぼれた飲み物を拭いていた。

さっきまで彼の周りに流れていた幸せに満ち溢れた空気が、一変してどんよりしたものに変わってしまった。

彼は不満げに私を見つめて、席を立った。

そして私はゴミ箱に捨てられた。

・・・・・・・・・・

そうこれは昨日の話。

スタバでカフェモカとケーキを頼んで、大好きなカフェタイムを楽しんでいた僕は、最後の最後の方でカップの蓋の隙間からカフェモカが流れ出してきて。白いズボンにこぼれてしまい、気分も下がってしまって。

さっきまで心ニヤニヤしながら、そのカフェモカを飲んでいたのに、帰り際にはそのカフェモカにイライラしてた自分を客観視した時に、カフェモカに急に感情移入してしまったんですね。笑

カフェモカもさぞ悲しい別れだっただろうと思います。ごめんなさいねカフェモカさん。あんな不機嫌な顔でゴミ箱に突っ込んでしまって。

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