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長い前置きから時間が空いてしまい、どんな内容だったのかも覚えていないので、時間を飛ばしてエジプト編はすでにはじまっていたことにしようと思う。
確か、飛行機は夜の22時過ぎくらいにカイロに到着。
こんな時間に着くのはいろいろ大変なんだよなあと思いつつ、空港で人の良さそうなタクシー運転手に声をかけてカイロの街まで出発!

ん? すでに始まっていたとしているのに、到着から順を追っているような。。。そうなのだ。

これは回想をしているのだ。
頭の上に煙がモクモクとたちのぼり、ここまでの旅がまるで実写のように映し出されているということで、よろしくお願いします。

で、カイロといえば、日本人バックパッカーの間で有名なサファリホテルがあるので、まずはその近辺まで向かった。
旅人同士の情報網で、アフリカの一人旅は危険が多いので、知り合った他の旅人と同じ方向へ移動していくのが安全ということだったので、エジプト情報を入手と、旅の仲間を集めるためにサファリホテルにやってきたのだ。

名前こそサファリホテルだけど、確か6階建て雑居ビルの6階にあるバックパッカーズ(ドミトリー)で、建物に入って目の前に貫禄のある動くことは今後ないであろうエレベーターがチャームポイントのホテル(ではない)である。

他の階にも同じようなドミトリーがあって、日本人バックパッカーに有名なのがこのサファリホテルだった。
4階にも日本人が多いホテルがあったなあ。
いくつかあって、西洋系のバックパッカーが多い宿やら住み分けがあったような気がする(どこでもいいんだけど、命に関わる情報なので、なるべく詳しい方がいいので私はサファリホテルに宿泊することにしたのだ)。

私がエジプトに到着したのが2月に入っていた頃で、気温も想像していたよりも低くて助かったのを覚えている。なんといっても真夏のエジプトの気温は50度近くと聞いていたけど、私が行った頃は30度くらいだったような。
夜になると真冬のように冷え込んで寒いくらいだった。

色々な旅人とここで知り合い、一緒にハンハリリというバザール巡りをしたり、うろうろしたり、コジャリというエジプトのソウルフードを食べたりしたものである。

ほどなくして、私はルクソールやアブシンベル神殿を見るために北上。
このときは4名くらいで一緒に移動を開始したのだ。

鉄道とバスを使っての移動だったけど、一番おもしろかったのは、ミニバンサイズのバスで最後部に座っていたときのこと。

道が悪いのにスピードを出すものだから上下に揺れまくっていて、ひゃーひゃー言いながらも車窓からの眺めは遠い地平線まで砂漠が続いていて、それはもう格別と眺めていたら、なんと座っているベンチが外れたのだ。

おっと、これズレるのかあって思ったら、下に流れる風景が見えるのだ。

そうなのだ。
ベンチの下は車のシャフトと道路なのだ。

それから約2時間。
必死の形相で落ちたら死ぬぞとみんなで言い聞かせながら力を入れて、ベンチがずれないように抑えながら旅をするのだった。

ネコの話はどこにいった?
そんな声が聞こえてくるけれど、写真だけでは伝わらない、伝えることができない旅の話を続けて行こうと思う次第である。

このバスはどこに到着するのか?
そもそもこの話はつづくのか?

全てがミステリーのまま次回へつづくのだ!

以前は、こんな感じの旅とネコのフォトエッセイをネコ雑誌数誌で連載していました。
「NEKO(現:ねこ」(ネコパブリッシング)では、「路地裏ニャン方見聞録」というフォトエッセイを7年以上に渡って長期連載していました。


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ブライダルカメラマン&猫写真家のモリケンこと森永健一。 ネコ写真集「あきらめニャければうまくいく」(電波社)より発売中!エキサイトニュース、えんウチ、しらべぇにも取りあげられました。 東京カメラ部写真展4回入選。 ネコフォトエッセイも連載していました。