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春の熊くらい好きだよ 『ノルウェイの森』より

『齋藤孝の冒頭文de文学案内ー1分で蓄える知識&読みどころー』
齋藤孝:著 柏書房
齋藤孝先生の新刊はついつい読みたくなる。
古今東西の文学案内。魂の籠った冒頭文をわかりやすく解説。
齋藤先生のうんちくコーナーが特に面白い。

○惹かれた言葉
井上ひさしの座右の銘
「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを愉快に、愉快なことをまじめに書く」

○次に読みたい本
1.『蟬しぐれ』藤沢周平 文春文庫
蟬しぐれ:たくさんの蟬がいっせいに泣き立てる声のこと。大和言葉。

2.『1Q84』村上春樹 新潮文庫 全6巻
村上春樹はドストエフスキーを敬愛。中でも『カラマーゾフの兄弟』は繰り返し読み,最も影響を受けた作品だそう。齋藤先生もこの作品を世界最高峰の総合小説と言われていた。気になる。総合小説とはなんだろう…。
解説書『謎ときカラマーゾフの兄弟』江川卓:著 新潮選書と合わせて読むと良い。先に解説書を読むと何倍も楽しめる。

3.『きまぐれロボット』星新一 角川文庫
見事な起承転結の構成、抜群のアイデア。ショートショートの神様。

4.『不道徳教育講座』三島由紀夫 新潮文庫
齋藤先生おすすめの三島由紀夫エッセイ。笑ってしまうほどの面白さ。

5.『雪国』川端康成 岩波文庫
美しい日本語 言葉の一つ一つが音の宝石のよう。
『山の音』『古都』『眠れる美女』も齋藤先生おすすめ。

6.万葉集を読むと日本語力が身に付く。
7.『論語』孔子 岩波文庫 
素読で読み孔子の言葉を感じる。
『老子』老子 岩波文庫 
名言・名句の宝庫。50歳からの生き方のお手本。
右手に孔子=『論語』、左手に『老子』でバランスを。

○今日の好きな言葉
-春の熊くらい好きだよ-
『ノルウェイの森』村上春樹:著 講談社文庫

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