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森川愛
2023年7月7日 01:23
2回目のバンコク「ねぇ、またタイに行こうと思うんだけど。」「またぁ?!」自宅のリビングで、コーヒーを注ぎながら、主人は驚いた顔で、そう言った。私は、ゆっくりと真剣に伝えた。「今の時点で分かってるのは、バンコク行かないと、この本が面白くならないって事と、肝心の彼への取材が出来ないと、また年明け予定調整して1月以降もバンコク行かないといけなくなるかも知れない、って事。」「えぇー、年明けも
2023年6月19日 02:19
天空のバーエビの釣り堀を後にした私たちは、最終的に大きな高級ホテルに到着した。いや、その前にニノが家に行くっていうから、金さんに言われた通り、『いいんですか?』って意味が分かってない私が棒読みで言うと、「犬に餌やるだけだから、ロビーで待ってて」って言われたのとか、その後、また昨日と同じ居酒屋に行って、ニノの彼女から電話がかかってきたから写真を撮って送ったりとか、別に色気も何もなく、そんな期
2023年5月18日 00:00
タイ・バンコク今、ベトナムで何してるんだろう・・。10月30日。俺は、明日の午後に、余裕をもって空港に向かえるように、滅茶苦茶仕事を詰め込んでいたのに、頭では彼女の事をずっと考えていた。しかも、メッセンジャーのやり取りで、彼女にエビが大好きなんだと言われた俺は、到着した翌日の午後は、エビの釣り堀に連れて行くことを約束してしまっていた。31日の午後と、翌日の午後も、アイさんとの予定にして
2023年5月4日 00:00
突然の連絡2016年10月11日。既に旅行の行き先の事で頭がいっぱいの私は、母親が来るのをすっかり忘れていた。 オフィスで相変わらずベトナムとタイの事を調べていると、携帯電話が鳴った。 母からだった。「今、成田に着いたからねー。」「あ!ごめん、忘れてた!ウチまでの移動は、バスでも電車でも、分からなかったら調べるからまた連絡してー。」そう言って、母親からの電話を切った私は、すぐに、父