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『2023年は折りたたみスマホ+ARに注目』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.1.4

■中国のHonorとOppoの「折りたたみスマホ」に注目すべき理由

『人間の行動はデバイスが規定する。』

と言ったのは誰でしたっけ?

つくづくその通りだなぁと思います。
スマホが普及したことでキャッシュレス化が進み、店の選び方が変わり、コミュニケーション相手の人数と頻度が大幅に増えました。

スマホ以前でも常にデバイスによって人間の行動が規定され続けています。パソコン、冷蔵庫、洗濯機、自動車、飛行機、電灯、ナイフなどなど枚挙にいとまはありません。人間側の意思で道具であるデバイスを使いこなすのではなく、デバイス側の進化や要求で人間の行動が規定されていると言わざるを得ないのが現状。

私がガジェット好きな2つの理由

「アイアンマンのようにデバイスで人間を機能拡張できることにワクワクするから」と「人間の行動の集大である社会の未来を予測できることにワクワクするから」の2つの理由があります。

後者の「未来はどんなデバイスが出てくるのか、どんな進化を遂げるのかを見ていると分かる。」という未来予測的な観点で注目している2023年の注目デバイスのひとつは「折りたたみスマホ」です。


■3Dホームページ型メタバースに最適なデバイスだとは思うけれど

画面が広く使える、折りたたんだ手前と奥で「操作」と「表示」のように機能を分けられる、角度を付けたスタンドのように使える、などの機能性は確かに折りたたみスマホの特長になります。

以前にも3Dホームページ型メタバースに最適なデバイスは折りたたみスマホだというネタ記事を書きました。

VRゴーグルはスマホの代わりになるほど一般普及しないと予想しており、没入感を必要としない「3Dホームページ型メタバース」に最適なデバイスはニンテンドー3DSのような形状の折りたたみスマホだろうと。

しかし没入感のない3Dホームページはただ操作が面倒なだけで必然性が低く、3Dホームページ自体が流行らないとも思っています。


■折りたたみスマホは「ARのための2画面化」と捉える

折りたたみスマホの「折りたためる」という機能性より、「2画面化」の方に注目しています。

操作画面と表示画面、メイン画面とサブ画面のように2つの画面を表現しやすいのが折りたたみスマホの特長だと捉えると、現行型スマホの亜種や折り畳み式ガラケーへの逆戻りではない別の姿に見えてきます。

ARデバイスとの融合の可能性です。

GoogleマップのAR機能ではスマホのカメラで映した街中の映像に方向指示が浮かんで表示されます。つまりスマホ1台でもARは実現できます。

しかしARグラスを使えばハンズフリーにAR道案内を見ることができます。

ARグラスはスマホと置き換わるものと捉えるのではなく、スマホの外付けモニターだと捉えるのが適切だと考えています。

スマホはきっとなくならない。だからVRゴーグルARグラスもスマホの代わりとしては普及しない。そう考えるとAR普及の可能性の高さを感じられますし、2画面化ニーズも高まりそうな予感がします。

最も売れているARグラス「Nreal」も、基本的な使い方は2画面化、マルチスクリーンです。

ARを利用するのにスマホ1台でもできる。でもARグラス+操作のためのスマホに分離した方が便利。それを1台に融合したのが折りたたみスマホ。ARを軸にして「2画面化」ニーズにこたえる製品だと捉えると折りたたみスマホはこれから案外普及しそうだと思いますし、ARも2023年中にいろんなサービスが登場するんじゃないかと思えてきます。


■スマートウォッチも「2画面化」と捉える

ARグラスも折りたたみスマホもわざわざ感があると感じる方はスマートウォッチを2画面目だと捉えてみるとどうでしょうか?

腕時計の小さな液晶でも2画面目の機能を果たします。

メインの処理はスマホが行い、簡易な地図と道案内だけをスマートウォッチに表示する使い方はよく知られています。

4~5インチくらいの巨大な横長液晶を持った完全にセカンドスクリーン用に作られた新たなスマートリストバンド(上記は実物のスマホを取り付けるジョークのような商品ですがサイズ感や装着感はこんな感じ)、

透明な板が90度立ち上がって透過して表示するヘッドアップディスプレイの機構を持ったスマートウォッチなど、AR用途での2画面化を図るガジェットはもっとたくさん出てくる予感がします。

普段メガネをかけない人にとってはスマートウォッチ型2画面化デバイスの方が面倒はありませんし、メガネユーザーにとってもいつものメガネが使えるという点でスマートウォッチ型の方がニーズがありそうです。


■セカンドスクリーン活用のサービスに商機

折りたたみスマホはGoogleからも出そうですし、上記記事のようにサムスン以外のメーカーも世界展開に力を入れてきそうです。

そうなると折りたたみも含めた2画面化に最適化したWebサービスの需要が高まります。

折りたたみスマホ自体の普及台数はさほど多くなくても、通常のスマホを2画面分割したUIとしたりARグラスやスマートウォッチを併用することに最適化するなどして、「メイン画面+サブ画面」や「操作画面+表示画面」としたサービスを2023年に投入すると話題を集められるのではないでしょうか。

折りたたみスマホ、ARグラス、AR用セカンドスクリーンとしてのスマートウォッチ、そしてそれら用Webサービス。2023年は「2画面化」に注目です。

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