見出し画像

『NeosFesta4は未来の「つながったメタバース」を体験できるイベント』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2022.8.20

■見て、触れて、持ち帰る クリエイターの祝祭「NeosFesta4」がメタバース展示会の理想形である理由

8月31日(水)まで、ソーシャルVR「NeosVR」にて展示会イベントNeosFesta4が開催中です。有志運営による4回目の開催となる本イベントでは、様々なクリエイターの制作物が展示され、見るだけでなく実際に触れて楽しめます。

NeosVR上で現在開催中のイベント「NeosFesta4」で、これまでのメタバースイベントにはなかった新しい試みがなされているとのこと。

ポイント①:出展ブースへ飛んで行ける!
ポイント②:ワールドがまるごと出展!
ポイント③:展示品は持ち帰りできる!?
見て、触れて、持ち帰り、そして「参加する」

の4つを記事内では挙げられています。


ポイント②:ワールドがまるごと出展!

先にこちらから紹介した方がわかりやすいので連番とは順番を変えます。

いままでの展示会はメインワールドの中に「展示ブース」の区画を借りて展示品を並べるのが主流でした。現実世界でも、幕張メッセというメインワールドにブースを借りて展示します。面積ごとに料金が異なるのも当然でした。

今回の「NeosFesta4」では各出展者がワールドまるごとを展示ブースにできます。広さも関係ないし、今まで作ってきたワールドをそのまま来場者に見せることができます。

例えるなら、現実世界で「世界の美術館展」を企画、ルーブル美術館とニューヨーク近代美術館と東京国立美術館が出展者、従来なら幕張メッセにそれぞれブースを借りて、そのブースの面積の中で代表的なものを縮小展示するのが当然でしたが、「NeosFesta4」ではそれぞれの美術館そのものを展示している、というものです。伝わるものが全然違います。


ポイント①:出展ブースへ飛んで行ける!

だからこそ、出展ブース(ワールド)間を移動する手段が必要です。
ひとつのワールドに区画ブースがあるなら全体を歩いていけばいいのですが、ワールドごと展示されているので交通手段が必要です。

「NeosFesta4」では空飛ぶ船に乗って移動します。ファンタジー。


ポイント③:展示品は持ち帰りできる!?

現実の展示会に行くと、帰るころには大量の資料やグッズを持って帰ることが多いと思います。でもこれまでのメタバースイベントでは見るだけで持って帰るものは何もありませんでした。

記憶は薄れます。思い出も忘れます。
でもグッズひとつあるだけで見るとすぐに思い出すものです。

「NeosFesta4」最大の醍醐味は「出展アイテムの持ち帰りができる」ことでしょう。「NeosVR」には、ユーザーごとに「インベントリ」という概念が存在し、様々なアイテムをユーザーごとに自由に出し入れできます。「NeosFesta4」でも、出展アイテムの多くはその場で何個でも呼び出し、実際に触れるだけでなく、自分のインベントリへ保管できます。

NeosVRだからできる仕様ということですが、これからお土産を持ち帰る機能はいろんなバースに実装される気がします。

この「持って帰れる」だけでもなぜ今までなかったんだろう?と思わされますが、おもしろいと思ったのがお土産の合成機能。

記事の中で紹介されているのは

・花屋さんで花をいくつか選ぶと花束がその場で作ってもらえる(これを「Bake」と呼んでいるのもポリゴンを焼成させているみたいでイイ。NFTなら「mint」なんでしょうね。)

・いわゆるプリクラ。フレームや背景などと自分自身を合成して写真を撮れる。

・記念メダル打刻機。メダルに文字を打ち込んで、台座を選んで、組み合わせてトロフィーやキーチェーンなどが作れる。

という、既製品を持ち帰るだけでなく自分だけのオリジナルグッズを作れるというのがとても良いです。

せっかくメタバースというデジタル上でやっているのですから、より複雑でオリジナルな、もしくは大きすぎる、ようなお土産も作れると思い出がより強く残ると思います。


見て、触れて、持ち帰り、そして「参加する」

記事中で連番は振られていませんが、この4つ目も非常に面白い試みだと感じました。

実は、「NeosFesta4」は会期中にも出展が受け付けられています。「NeosFesta4」を見て刺激を受けたクリエイターが、すぐに出展参加ができる体制となっているのです。

これまでの展示会イベントはメタバースでも現実でも事前の受付と出展準備(と最終日の撤収作業)が常識でした。

過去にリアルの展示会に何度か出展して、事前準備から撤収まで非常に大変だった実感があります。

今回の「NeosFesta4」では、遊びに来た来場者が興味を持てば会期中でも新たに出展できるそうです。

これもポイント2の「ワールドがまるごと出展!」が活きています。
普段からワールド構築していれば展示会用に改めて準備する必要がなく、いつもの様子をそのまま見てもらうことができます。
もちろん会期終了後の撤収作業もありません。日常に戻るだけです。


■メタバースのインターオペラビリティはこうやって進む?

今回はNeosVRというプラットフォームの中だけで閉じた話ですが、ワールドまるごと展示できることのメリットを別のプラットフォームまで広げればより効果的なはずです。

これから世界中で魅力的なメタバースが数多く作られていくはずです。日本国内でも地域ごと、施設ごとに独立したメタバースが作られています。

しかしこれらの問題は「全部が独立しているため集客も定着もしづらく、単発イベントだけで数日で飽きられること」だと思います。

今回の「NeosFesta4」は祝祭イベントとして開催されていますが、メタバース間でもっと相互乗り入れの規格共通化が進めば、間違いなく「ポータルバース」と「検索機能」が作られるはずです。

そうなると、今回のようなワールドまるごとがつながって飛行艇で移動する、みたいなことが日常になるはずです。

Webサイトもポータルサイトや検索エンジンがなく、個々独立してサイトが作られ集客努力をする世界観だったらどうでしょう?今のメタバースはソレです。

「NeosFesta4」では未来の「つながったメタバース」はこうなる、を少し垣間見れるものだな、と感じました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?