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読書録「0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児」

 
 この本は私が初めて読んだ育児書です。
 0〜4歳までの育児アドバイスが書いてあり、息子はあと半年でこの本を卒業。

 私は普段からよく話す方ではないので、なんとなく息子も似そうだな〜と思い、赤ちゃんの頃からよく話しかけていました。まだ言葉もわからないけれど、散歩した時には「空が青いね〜」「お花がいっぱい咲いてるね」などナレーションしていました。

 そんな私がこの本に出会ったのは息子が3ヶ月くらいの時。「こういう本が読みたかった!」と思いました。

 そして、この本のおかげ?かどうかはわかりませんが、今ではピーチクパーチクよく喋るひょうきん息子になりました。本当に誰に似たんでしょう、と思うほど。




1日30分間語りかけ

 この本はイギリスの言語治療士、サリー・ウォードさんの「Baby Talk」という本を翻訳したもので、原書はイギリスで刊行後、短い期間で評判になったそうです。内容は子どものことばや行動の発達についての知識やアドバイスがメイン。

 0〜4歳まで、それぞれの月齢段階に合わせて方法は少し異なりますが、「赤ちゃんと二人きりになり、向き合って30分間だけ、自分のことばで語りかけよう」という共通ルールがあります。本書のタイトルにもあるように「毎日30分の語りかけ」です。




語りかけ育児の目的

 『赤ちゃんや幼児に、何かことばでともかく言わせようとすることが、ここで言っている「語りかけ育児」の目的ではない』と著者は言います。

 『大切なのは大人の人が、子どもの目を見て、ゆっくりと、心を込めて、ことばで語りかけること。あるいは赤ちゃんや幼児が、喜びを持って大人とコミュニケーションしようという気になるように、大人と子どものかかわりの質を整えることだ』と。




「語りかけ育児」を実践した10ヶ月児70人に起こったこと


 『子どもたちを取り巻く環境にはかなりの違いがあり、話しかけてもらう量や話しかけられ方も大きく異なっていました。これはことばの発達に影響する要因だと思われました。』

 『ことばの発達が遅れ気味の10ヶ月児140人を選び出しました。遅れの程度はごくわずかな場合から、かなり深刻な場合までいろいろでした。その子どもたちを2つのグループに分け、1つのグループは「語りかけ育児」を受け、もう片方のグループはこのやり方を受けないようにしました。』

 『「語りかけ育児」を受けた赤ちゃんは、クリニックでの経験と同じように、ことばの面で急速な進歩をとげました。赤ちゃんたちはみんな、このプログラムは終わる4ヶ月までの間に、ほかの正常発達の子たちに追いついたのです。

 『この研究結果が示しているのは、環境要因と、子ども達への話しかけしだいでは、ことばの問題が起こらないように予防したり、年齢水準から遅れかけている子ども達が、同い年の子に追いつくよう手助けできるということです。』



  私がこの本の中で一番おすすめしたいのは、子の月齢に合わせて「どのようにコミュニケーションをとるとよいか」「月齢に合った遊びの紹介」「月齢に合った絵本の紹介」を細かく教えてくれることです。
 特に初めての子だと、どんな風に接してあげるのが一番伝わるのかな、と悩むこともあったので、そんな時はよく本を開いていました。

 「語りかけ育児」は生まれた日から始められるので、これからママさんパパさんになられる方にも、今小さなお子さんをお持ちの方にもおすすめです。
 


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