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クリエイターの弱みの部分

MORIYAというプロポーズ専門&花装飾の花屋を経営している森です。
このシリーズは、普通の花屋がSNSの力によって、自社にどのような影響があったのか、社会的なインパクトをどう生み出したかなど、SNS活用についてのヒントなどを書き記すものです。

自社のコンテンツを掛け合わせましょう

中小企業のお客様には、ご相談の際にいつも言う言葉があります。自社の特徴やコンテンツを抽出し、ターゲット層に需要がある分野や動画コンテンツの属性を掛け算することで、独自の動画作品を作りましょうと。

企業側、社会側のアプローチとして、原則はそこにあるのですが、最近思うに、クリエイター側にももう少し社会との接点を増やした方が良いなと思うことがよくあります。

クリエイターも社会の中で生きている

コンテンツにもよりますが、動画クリエイターの中には、動画作品を作る以外は、社会経済と関わらないクリエイターもいます。それゆえに、働き方のリズムが掴めず体調を崩してしまったり、企業との案件や共同企画の時に交渉に苦労したり、支配的な構図の契約を強いられることがあったりと、逆にクリエイター活動に専念できない構図もできているように感じます。

MORIYAもそうですが本業が中心にあって、クリエイター活動をしていると、社会との接点がある状態で動画作品を創るが故に、拡散自体が仕事にダイレクトに繋がる分、結果が分かり易いし、基本があるからこそ、他業種とのコラボや、その他の事業展開なども想像し易くなっています。

クリエイター業だけで生きていくと

常にコンテンツへのリアクションや、自分の人気と接して生きていかなければならないし、それでは社会で生きていく中での安定感を感じることはできません。拡散力だけで勝負するということは、弱肉強食の世界で生きていくことでもあり、自発的に休むこともできなくなる場合もあります。一方で、会社での働き方と違って、管理されてないが故に、休むことも容易であり、投稿も自分の意志で決めることができます。だからこそ、常に追い立てられるような不安を感じるクリエイターがいるのも事実です。発信力を頼りにクリエイターで生きていくことは、会社でいうと、自社の売上の90%が1社に独占されているような状況に近いものもあり、同時に依って立つ柱が少ないことを示しています。

自分の立ち位置を見定める

クリエイターが自分の立ち位置を見定める上で、必要なことは、SNSプラットフォーム上での優位性、独自性を追い求めると共に、社会に自分のクリエイティブをどうやって実装させるのかという仮説を立て、実証していくことです。

➀SNSプラットフォーム上での優位性はコンシューマーを対象としたいわゆる【to C】です。自分の発信力を活かしてマネタイズをし、商品があれば販売、或いは案件などを請け負うことになろうかと思います。これは、発信力に重きが置かれていることがポイントです。

➁社会に自分のクリエイティブを実装させるということは、【to B】を意識することであり、自分のクリエイティブを分解し、拡散させるためのノウハウではなく、自分のコンテンツが社会の何に有用となっているのか、という点や、情報を咀嚼して再構築し、発信できる能力など、経験や自己の資質から、社会の中に従来ある仕事をクリエイターとして請け負うことを指します。

例えば、メーカーとの新商品開発であったり、アイディアを創出するためのミーティングに参加してファシリテーションをしたり、企業のサービスの社会における価値を再定義して表現方法を変えたり、サービス内容自体を変えたりなど、クリエイティブシンキングが必要とされるあらゆる業務において、クリエイターとして参画できる部分がないかどうか、クリエイター自身が自分の棚卸をして、社会とどう掛け算できるのかを検討することができれば、自己のクリエイティブを最大限発揮することができるようになります。

クリエイターの本質的な能力は拡散力ではない

僕はそう信じています。RPGでも、ちから、ぼうぎょりょく、かしこさ、はやさ、うん、などのパラメーターがあるように、クリエイターにも様々な属性や能力が備わっています。その資質を自ら棚卸し、その力を社会へ実装することができるようになれば、社会も、企業も、クリエイターもwinwinになるような世界が広がるなぁっと想像して止まない日々を過ごしています。

その世の中を少しでも早く実現することが自分のライフワークだとも思っているので、これからも力を注いでいきたいです。

この記事をご覧いただいている企業様や団体様で、クリエイターの力を借りたいと感じている方がいらっしゃいましたらご相談いただけますと幸いです。一緒にその世界を創っていくことができれば幸いです。

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