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意外と簡単!?怒りのメカニズムに基づいた怒りを引きずらない方法


毎日の生活で、どうしても怒れる時ってありますよね。
怒ると、自分が嫌な気持ちになるし、疲れるし、エネルギーを消耗するって分かっているのに、怒ってしまう。

怒りの感情自体を発生させないようにするのは、とても難しいですが、怒っている時間をできるだけ少なくする=怒りを引きずらないようにすることはできます。
今回はその方法をご紹介します。

◾️怒りのメカニズムとは


怒りを引きずらない方法の前に、そもそも「怒りのメカニズムってどうなっているの?」というところからみていきましょう。

怒りは、脳の情動を司る扁桃体が活性化することで生じます。
扁桃体が活性化すると、ノルアドレナリンや、コルチゾールなどの「怒りのホルモン」が大量に分泌されます。

つまり、怒りが生じたとき、私たちの体内では、怒りのホルモンが血中に流れます。
その怒りのホルモンが流れる時間は約90秒
約90秒経てば、怒りの成分は体内から消えます。

つまり、身体の中の反応だけをみれば本来怒りは90秒で消えるはず。

でも実際、90秒で怒りが消えることはないと思うんです。

なぜ、怒りのホルモンが消えたあとも、怒りの感情を引きずるのかというと
怒っていることについて頭の中で考えて、怒りの対象に思いをめぐらせて怒りを増幅させてしまうからなんです。

一度怒ると、怒りの対象のことをずっと考えてしまって、怒りの感情でいっぱいになって、ますます怒れてきて怒りを引きずってしまうのです。

◾️怒りを引きずらない方法


怒りのメカニズムを踏まえた上で、怒りを引きずらないにはどうしたらいいのかというと、怒りが生じたら、怒りのホルモンが体内から過ぎ去るまでの約90秒間の間、怒っていることについて考えるのではなく、別のことを考えます。

怒りの対象に意識を向けるのではなく、他のことに意識を向けるのです。

「別のことに意識を向けろ」と言うのはとても簡単ですが、怒っているときに、別のことを考えるのは、案外難しいですよね?


そこでおすすめなのが、
怒りのホルモンが消えるまでの間=つまり約90秒 数を数える
ことなんです。

1~90まで頭の中で数を数えます。


周りに人がいなければ、声に出して数えてもOK。
数を数えているときは、他の事を考えられないんですよね。

試しに今頭の中で、10秒数えてみて下さい。
きっと数えている間、他のことを考えられなかったと思います。

90秒数えた後、完全に怒りの感情が消えていなくても、数を数えることで一呼吸おくことができます。

怒りを感じてすぐに怒りの感情をそのまま誰かにぶつけたり、八つ当たりしてしまうと、必要以上に言いすぎてしまったり、相手を傷つけてしまったりして後悔したり罪悪感に襲われたりしてしまいます。

怒りを感じたらすぐに数を数えて一呼吸おくことで、少し冷静になれるというか落ち着くことができるのです。

そうすると、怒りを引きずる時間も少なくなります。

最後にもう一度、怒りを引きずらない方法をまとめます。

「怒りを感じたらすぐに1~90まで数を数える」

人生の中で怒っている時間は少ない方がQOL(人生の質)も高まりますので、今回ご紹介した方法をぜひ活用してみて下さい。

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