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#56 「それ、やったことある」が増えれば自信につながる『後悔しない社会人1年目の働き方』

こんにちは、森本千賀子です。本日も『後悔しない社会人1年目の働き方』より、新社会人の心得から、必ず成果・成長に結びつく働き方、効力がある働き方、勝つためのルールなどをお伝えしてまいります!
本日より『心を強くする』のパートです。

part① 絶対に心得ておきたい6ヶ条   # 1 ~ # 8
Part② 基本のスキル・知識を身につける # 9 ~ #19
part③ 求められる人材になる      #20 ~ #31
part④ 人間関係を築く         #32 ~ #43   
part⑤ 壁を乗り越える         #44 ~ #55
part⑥ 心を強くする          #56 ~

『後悔しない社会人1年目の働き方』

■自分に自信を持たせてくれるのは「知識」と「経験」

上司や先輩、顧客や取引先など、仕事でかかわる人たちに対してさらに一歩踏み込んだ関係作りができない、思い切った意見や提案ができないでいるとしたら、それは「自信がないから」かもしれません。

自分に自信を持たせてくれるのは、やはり「知識」と「経験」です。「知識」は、自分次第でいくらでも身につけられます。前の章でもお伝えしたとおり、いろいろなジャンルの本を読み、セミナーや勉強会にも足を運んでみましょう。

「経験」については、ビジネス上での経験は機会を与えられなければできないこともありますが、ビジネス以外では自ら行動を起こして増やせる経験もあります。

私の場合は、平日の夜や休日を使って、次のような活動をしてきました。

●いろいろなジャンルの講座や教室でレッスンを受ける
(陶芸、生け花、フラワーアレンジメント、料理、テニス、ゴルフなど)
●国内外のいろいろな場所に旅行に行く
(海外ではアメリカ、カナダ、オーストラリア、ハワイ、イタリア、中国、シンガポール、バリ、モルジブなど)
●コンサートや演劇などを鑑賞する
●自己啓発セミナーに参加する

なぜ、こういうアクションを起こしてきたかというと、顧客を含めた多くの人とおつき合いをするなかで、「もっと幅広い話題を持ち、教養を深めなければ」と感じたからです。私自身、話題豊富で教養が豊かな人とお話をしているととても楽しく、「もっとこの人と話したい」「ぜひまたお会いしたい」と実感しました。自分も相手からそう思われる人間になりたい、と思ったのです。

右に挙げた体験のなかには、「おもしろい!」と興味を深めて長く続けたものもあれば、「私には合わない」と感じて1回きりで終わったものもあります。1回きりだとしても、「経験した」ことには違いありません。ビジネスでおつき合いすることになった方がそれを趣味にしていることもあり、雑談で話題に上った際には、話を合わせることができます。「それ、私もやったことあります」「私もそこに行ったことがります」など、相手との接点を持ちやすくなるというわけです。

「私はいろいろな体験をしてきた。どんな話題を振られても、何かしら実体験をベースにした会話ができる」――そんな自信がつくと、気持ちに余裕が生まれます。人と接することに臆することもなく、より深い関係作りに積極的になれるのではないでしょうか。

実際、私は「自分の性格には合わないかな」と思っていた「陶芸」にもチャレンジし、その魅力に気付くことができました。そして偶然にも、クライアント企業の社長が陶芸を趣味にしていたのです。陶芸談義で盛り上がり、また、その社長が郊外に持っている「窯」で自分の作品を焼かせていただいたりと、距離をぐっと縮めることができました。

学生時代は、気の合う仲間同士で集まっていればいいのですが、社会に出るとそうもいきません。ビジネスでおつき合いする人たちは、多様な価値観を持っています。価値観が合わない人たちとも連携し、協業していく必要があります。自分とは異なる価値観を受け入れ、理解するためには、自分が興味があることもないことも、一度チャレンジしてみるのが有効です。

20代で独身。比較的お金も時間も自由に使える時期です。教養を深め、経験を増やすための投資は惜しまずにしておきましょう。

これから入社を控え社会人一年目として希望に燃えている、もしくはどんなふうに頑張っていけばいいか不安に思っている人、新人としてこの一年を過ごしたもののまだまだ力不足を感じている人。そんな若手ビジネスマンに向けて「後悔しない社会人1年目の働き方」についてお伝えしています。

また、社会人1年目の方だけでなく、若手ビジネスマンの育成、指導をされている 上司・先輩世代の方にもヒントになればと思っております。

『後悔しない社会人1年目の働き方』
仕事場でのルール、「社会」のオキテ、気配りの作法、モチベーションの保ち方、挫折した時の復活の仕方などについて、自身の経験や後輩指導の経験はもとより、企業トップ・人事担当の視点も持つ森本千賀子ならではの考え方・アイデアを伝授します。

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