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#30 「このペン、1本いくら?」を意識する 『社会人1年目の働き方』

こんにちは、森本千賀子です。本日も『後悔しない社会人1年目の働き方』より、新社会人の心得から、必ず成果・成長に結びつく働き方、効力がある働き方、勝つためのルールなどをお伝えしてまいります!

■経営者の視点でものを見る

#29では、経営の基礎を学ぶ大切さをお伝えしました。しかし、単に知識を持って相手企業の情報収集・分析をするだけでなく、自分自身が「経営者の視点」を持つことも大切。そうすることで、自分の立ち位置や役割を認識できます。

私は一時期、入社1年目の新人だけを集めた部署のマネジメントを担当していたことがあります。そのとき、さまざまな備品に「コスト」表示していました。

コピー用紙1枚○円、ホチキスの針1個○円、パンフレット1冊○円、といったように。会社のものは自由に使い放題……ではなく、一つひとつに「経営コスト」がかかっていることを認識してもらいたかったのです。オフィスの維持費、人件費もしかり。あなたが「あー疲れた、ちょっとひと休み」と、仕事の手を止めている時間も、会社はあなたにいくらかのコストを投じていることを忘れないでください。

■バリュ―チェーン(価値の連鎖)を意識してみて

このほか、経営者の視点でものを見るという点では、社内の「バリュ―チェーン(価値の連鎖)」も意識してみてください。あなたの仕事は、あなたの部署内だけで完結しているわけではありません。表だっては見えなくても、ほかのさまざまな部署や職種の人たちに支えられて成り立っているものなのです。

同時に、あなた自身の働きも、ほかの社員たちを支えているのです。仕事は自分ひとりのものではない、多くの社員、ひいては会社経営に影響を与えるもの。基本的なことですが、一社員の立場では意外と忘れてしまうことも多いものです。ときには「社長の視点」に立ち、自分の役割の意味を考えてみてください。

これから入社を控え社会人一年目として希望に燃えている、もしくはどんなふうに頑張っていけばいいか不安に思っている人、新人としてこの一年を過ごしたもののまだまだ力不足を感じている人。そんな若手ビジネスマンに向けて「後悔しない社会人1年目の働き方」についてお伝えしています。

また、社会人1年目の方だけでなく、若手ビジネスマンの育成、指導をされている 上司・先輩世代の方にもヒントになればと思っております。

『後悔しない社会人1年目の働き方』
仕事場でのルール、「社会」のオキテ、気配りの作法、モチベーションの保ち方、挫折した時の復活の仕方などについて、自身の経験や後輩指導の経験はもとより、企業トップ・人事担当の視点も持つ森本千賀子ならではの考え方・アイデアを伝授します。

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