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#28 社風や価値観はインテリアからもわかる 『社会人1年目の働き方』

こんにちは、森本千賀子です。本日も『後悔しない社会人1年目の働き方』より、新社会人の心得から、必ず成果・成長に結びつく働き方、効力がある働き方、勝つためのルールなどをお伝えしてまいります!

■自分ならではの「観察眼」を磨き、相手を知る

顧客や取引先から頼られるビジネスパーソンになるには、何からはじめればいいのでしょうか。相手をうならせるような提案をしたり、企画書を書き上げられるのはまだ先のお話。まずは、「相手を知ること」からはじめましょう。相手を理解すれば、相手の真のニーズや課題をつかむことができ、より適切な提案ができるようになります。

相手企業のウェブサイトを見たりネット検索で拾える情報をチェックしておくのはもちろんですが、そういった情報収集はライバルにもできること。自分ならではの「観察眼」を磨き、相手の本質を理解できるようになりたいものです。

■オフィスレイアウトやインテリアから社風をつかむ

私は、新規でアポイントがとれた企業を訪問する際などには、五感をフル回転させて相手企業を観察しました。

訪問先企業の最寄駅に降り立った瞬間から、相手企業にたどり着くまで、「立地の特徴」に目をこらします。その街の環境、雰囲気、周囲にどんな施設や会社があるかなど。同じビルにどんな会社が入居しているかも、注目したいポイントです。

そして、先方との雑談のなかで、「なぜこの場所にオフィスを構えたのですか?」と聞いてみましょう。その会社ならではのこだわりがつかめることもあります。

受付は、無人で内線電話とともに「内線番号表」などが置かれているケースが多数。各部署名や担当者名までくわしく書かれている表であれば、そこから「組織図」をつかむこともできます。私はこれをメモしておき、あとで「○○課という組織があるようですが、どんな役割を持つ部署なのですか」とたずねたりします。すると、その部署の責任者をご紹介いただき、新たなビジネスにつながることもあります。

受付から応接室に案内される間も、社内を隅々まで観察します。オフィスのレイアウト、インテリア、掲示物、社員のファッションや雰囲気など。眺めていると、その会社の「社風」を感じとれます。

とくにオフィスレイアウトには、その会社が大切にしている方針がよく表れています。たとえば、デスクの間に仕切りがなく、打合せ用テーブルがオープンスペースにある場合、「風通しがよい社風」「チームワークを重視する社風」かもしれない……と想像できます。逆に、高いパーテーションで区切られているようなオフィスの場合、個々のペースに合わせた活動を尊重する風土なのかも……という仮説が立てられます。

まだ新しい会社で、インテリアやオフィス家具が個性的なものだったりしたら、「どなたが選んだのですか?」と質問。「すべて社長の趣味なんです」と返ってくれば、「トップダウンタイプの社長なのかな。攻略するには、社長に1点集中するのがいいかも」などと推察できます。「社員たちの意見を集めて選んだ」ということなら、「社員の声が尊重される風土であることが推察でき、「社員たちとも仲良くなって味方につけよう」なんて戦略を練ることもできます。

■ちょっとした雑談から、どんどん掘り下げていく

社内で見つけて気になったものは、雑談がてら相手に聞きましょう。「会議室一つひとつに国の名前がつけられているのはどうしてですか?」「カジュアルな服装の方が多いですが、ファッションは自由なんですか?」といったように。

返ってくる答えから、その会社が大切にしている価値観や考え方を知ることができます。ちょっとした雑談から、どんどん掘り下げていって相手を深く理解することができます。相手と理念や価値観を共有すれば、それに沿った提案ができるようになります。「この人は、うちのことをよくわかってくれているなぁ」と思ってもらえれば、相手にとって「手放したくないパートナー、ブレーン」になれるのです。

これから入社を控え社会人一年目として希望に燃えている、もしくはどんなふうに頑張っていけばいいか不安に思っている人、新人としてこの一年を過ごしたもののまだまだ力不足を感じている人。そんな若手ビジネスマンに向けて「後悔しない社会人1年目の働き方」についてお伝えしています。

また、社会人1年目の方だけでなく、若手ビジネスマンの育成、指導をされている 上司・先輩世代の方にもヒントになればと思っております。

『後悔しない社会人1年目の働き方』
仕事場でのルール、「社会」のオキテ、気配りの作法、モチベーションの保ち方、挫折した時の復活の仕方などについて、自身の経験や後輩指導の経験はもとより、企業トップ・人事担当の視点も持つ森本千賀子ならではの考え方・アイデアを伝授します。

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