見出し画像

【発売日に売り切れ続出】ものづくりではない異業種出身だからこそ起こせるMorghtの「ものづくり」革命

こんにちは、Morght HRの太田です。
この度Morghtでは、初の寝装品「NELLボックスシーツ」を発売しました!
ありがたいことに、発売当日に数サイズが完売してしまうなど、「NELL」の看板商品である「NELLマットレス」に負けない人気商品となりそうなボックスシーツですが、実は、開発したのはものづくり業界ではない異業種出身者たちでした。 

話題のホテルに続々と導入が決まる「NELLマットレス」をはじめとして、Morghtのものづくりは、一般的なメーカーとは異なるアプローチ・考え方をしています。ユニークなのは、「ものづくり」ではない業界のプロフェッショナルが集まっていること!
Morghtのミッション「あなたがあなたらしく生きるための、最高の準備を届けつづける。」ために、私たちがどのように商品を企画・開発しているのかをお伝えします。

今回は、この企画の立役者である長谷川と植田に、リリースに至るまでの裏話をインタビューしました。


長谷川 美聡

Gunosyの広告営業職を経て、2022年8月Morghtに入社。Morghtでは商品企画を担当。最近はワンピースを1から見直したり、ワンピースの解説動画にはまっている。

植田 亘

電通のビジネスプロデュース職を経て、2023年4月Morghtに入社。Morghtではブランド・マーケティング・PRを担当。
最近ハマった漫画TOP3は1位ヒソカ二アサレ、2位JUMBO MAX、3位ようこそFACTへ


寝心地の良さは当然。ユーザーの「ベッドメイキングルーティーン」から逆算したシーツの企画が始まる

植田 これまで弊社が販売する商品はマットレスのみで、次に何を「NELL」ブランドからリリースしていくか、慎重に議論していました。

長谷川 もともとマットレスの購入ユーザーから「NELL専用シーツは無いんですか?」と度々問い合わせをいただいていたこともあり、念願叶ってシーツをリリースすることが決定しました (^^)/

ただ、リリースすると決まったのは良いものの、「NELLマットレス」に負けない大人気商品をどうやったら作れるのだろうかと頭を抱えていましたね。

植田 私はマーケティングチームを管轄していますが、長谷川さんの上司として壁打ち相手をしつつ商品企画会議にも参画していました。

会議の中では、「もし単純なシーツであれば大手家具・消費財メーカーで買っていただいた方が良いし、単にちょっと生地が良いものを販売していくというのはMorghtらしくないよね」という声があがっていましたね。

長谷川 議論がヒートアップしていく中で、他社リサーチの結果から商品コンセプトのヒントを見つけました。そもそも、他社のシーツは寝心地だったり肌触りだったりと、”寝る時”にフォーカスしたものが多かったんです。

当たり前と思われるかもしれませんが、ユーザーがシーツに携わるシーンは単に”寝る時”だけではないですよね。シーツを買う→マットレスに取り付ける→寝る→シーツを取り外す→シーツを洗う→また取り付ける、とベッドメイキングの一連の工程があります。
だからこそ、素材が良いだけじゃなくて、ベッドメイキングのしやすさも考えたシーツの企画を始めました。


デプスインタビューや定量調査にて200名以上の声を基にコンセプトを決定

長谷川 お客様の生の声を直接伺いたくて、マーケティングのためにデプスインタビュー(※)を実施していた植田さんからアドバイスをもらい、自らインタビューアーとなってシーツに関するデプスインタビューをすることにしました。

※どのようなプロセスを経てその商品を購入したのか、なぜその銘柄を使用しているのか、などについて深く掘り下げ、その背景にある対象者の意識や本音をインタビュアーと対象者の1対1のインタビュー形式で行う定性調査

実際にインタビューをする先としては、「NELL」のユーザーさんにご協力をいただきました。皆さん熱心にご意見をくださり、私たちの気づいていなかった視点や新しい発見をたくさん与えてくださいました。

デプスインタビューの他にも、定量調査や社員へのヒアリングもし、色々な方にご協力いただいて得たご意見を基に、シーツのコンセプト案をまとめました。

<「NELL」が200名を対象に実施した調査>
シーツの交換頻度は「1週間に1回」が目安ですが、
マットレスユーザーのおよそ6割が「数週間に1回程度」と回答

菌の繁殖を2週間制限!特別な縫製で交換の手間を極限まで削減!シワができにくい!
多くの理想を叶えた「NELLボックスシーツ」が誕生

長谷川 様々な方のご意見を参考にし、最終的に出来上がったのが「NELLボックスシーツ」です。本質を追求してこだわったポイントはいっぱいありますが、大きく分けて2つあります!

1.制菌加工(ナノファイン加工)で、100回洗濯しても99.9%以上の効果を維持
清潔感を長く保つことに着眼点を置き、細菌の増殖を99.9%以上抑制できる超抗菌加工剤を採用しました。100回洗濯しても維持できるほど強力な効果を持ちながら、肌に優しい、日本生まれの安心・安全な薬剤です。

NANOFINE布では18時間経過しても菌の繁殖はほぼ無し

2.「NELLマットレス」にぴったりのサイズ。
しかも「たったの1秒」でシワが直せる 併用することで快適な睡眠を可能に
市場に出ている多くのボックスシーツは、マットレスに装着すると四隅に少し布が余ってしまいます。また、シーツを取り付ける際にシワができないよう調整したり、せっかく調整したシーツに気が付くとシワ寄れが発生していきます。
このような点を改善するべく考えたのが「NELLマットレス」にシンデレラフィットする、取り付けしやすいシーツでした。特別な縫製をすることで四隅の布余りを無くし、伸縮性のある素材を使用し、シーツ交換の際に手間になる「シワのばし」を「たったの1秒」で済ますことができるようになりました。使っていてもシワ寄れができにくいです。
さらに「HEAD(あたま)」と書かれたピスネームも付けることで、シーツ取りつけの際に長辺と短辺を間違えるプチストレスも解消しています。

長辺と短辺をもう間違えない、ピスネームつき

植田 商品だけではなくて、「NELL」だからこそ”売り方”にもこだわっています。「ボックスシーツはマットレスよりもトライアル期間を短くしてもいいのでは?」と検討していた時期がありました。ですが、「ユーザーが分かり安い」「マットレスとセットで試してもらえる」この2つを意識して、マットレスと同じ120日フリートライアルでお使いいただくチャレンジをしようと決断しました。120日間トライアル期間があるシーツはなかなかないですよね?
でも、本当にオススメしたい商品だからこそ、シーツとマットレスを組み合わせて、しっかりと寝心地を確かめていただけたらなと考えています。


本質を追求するほど、困難が待ち受けていた

長谷川 「NELLボックスシーツ」をやっとリリースしましたが、裏では困難の連続でした。商品コンセプトを固めてみたのはいいものの、実際に商品設計に落とし込むとなると、なかなか思い通りにいかないことだらけでした。実現したいことはいっぱいあって全部叶えられたら良いのですが、そもそも作ることが難しかったり、思ったよりもコストがかかってしまったり、コンセプト実現するために縫製、生地、加工剤など様々な工場や専門機関に足を運びました。コンセプトは開発難易度よりユーザーベネフィット視点で考えると決めていたのですが、実現可能性とのバランスを意識したコンセプト設計が商品企画には求められると学びました。

また、サンプルができあがって「これならいける!」と思った先の量産工程が想像以上に大変でした。「NELLボックスシーツ」は特別な縫製をしているので、サンプルでできても量産時での品質担保がなかなか難しくて。うまくいかないことが立て続けに起こり、現場状況を知るために製造拠点である中国にある工場まで足を運びました。現場に行かないとわからないステークホルダーそれぞれのバックグラウンドや生産上の制限などが見えてきました。

ユーザーさんに納得がいく製品を届けるために譲れない部分は守りつつ、サステイナブルに生産していくために交渉が難しい局面もありましたが、無事量産を迎えることができました。熱量や想いを直接伝えることで工場側にもたくさん寄り添っていただき感謝しかないですし、現場に行くことの重要性を痛感しました。

ちなみに、工場との交渉のことで頭がいっぱいだったので、事前準備を怠っていたこともあり、中国に着いたら「Google使えない、クレカ使えない」と他の意味でも困ったことがありました・・・何とか帰ってこられて良かったです(笑)

植田 調整が上手くいかなくて悔しい思いをしていた時期が長谷川さんには多々あったと思います。今思えば、「植田さんどうしましょう・・・」という電話をよくもらっていましたし、「大丈夫だから!」と何回言ったか数えきれないですね。
困難続きの中でも長谷川さんが求心力となって戦っていく様を隣で見ていたからこそ、長谷川さんが気持ちよく走れるように、ボックスシーツへの情熱を100%具体化できるように一丸となってでサポートできることはしていく、プロジェクトに携わるメンバー全員がそんな思いを強く持っていました。

結果的に遠回りをしてしまったこともあるかもしれませんが、Morghtとして必要な学びの時間だったと思います。


異業界から人が集結するMorghtだったからこそ強みになったことも

長谷川 異業界から人が集結するMorghtだったからこそ、レガシーなシーツ作りでも新しい視点を入れられたという強みがでたと思います。例えば、ボックスシーツの縫製を一から考えられたことです。ボックスシーツってこのパターン(型紙)が当たり前だよねと、パターンを疑わずに作ることが一般的で、決められたパターンであれば製造コストは安いですし、工場側も作り慣れています。また、マットレスの付属商品としてシーツを作り、ついで買いしてくれたらよいなという発想のもと、開発リードタイムを優先することも少なくないと思っています。

でも私たちは「NELLボックスシーツ」単体でも売っていける力のある商品を開発すること、すなわち「”The Best”なボックスシーツ」を開発していきたいと考えていました(”The Best”はMorghtのValueの一つです)。
結果的に、「NELLマットレス」にぴったりさせるためにボックスシーツの四隅を特別な縫製で作ることができたと思っています。

植田 ちなみに、「NELL」を気に入って広めて頂いているインフルエンサーさん視点に立った時に、「より紹介してもらいやすいポイントはなにか」ということも意識して商品を企画することができました。

もともと「NELLマットレスにシンデレラフィットする」ことを目的に収縮性のある素材を使って開発をしていたのですが、「ひとつまみするだけでシーツのシワが一瞬で消える」ということにも施策品を試す中で発見しました。これを「一秒アイロン」と名付けましたが、このようなキラーワードを持つことでインフルエンサーさんがもっと伝えやすくなる商品になると思いましたね。

また、商品だけではなくて売り方や購買体験全て通して、シンプルで分かりやすい設計にできたと思います。

ひとつまみするだけでシーツのシワが一瞬で消える「一秒アイロン」

今後に生かしたいこと

長谷川 商品単体での強さを持ちながら、シンプルな仕様に落とし込む、これが一番大事な最初のステップだと分かりました。複雑な仕様であればあるほど工場側の負担が大きくなり、効率が下がって不良品率が上がる。必然的に品質管理が難しくなり、納得できるクオリティまで仕上げることに時間がすごくかかります。

また、不良品率が上がると製造コストも上がります。だからといって最初から妥協した仕様にするのは違います。企画から量産までの全工程を考えながら、その時々の”The Best”な意思決定を次回からはもっと意識していきたいです。

植田 商品を企画してからリリースに至る一通りの経験を経て、Morghtとして、商品企画やマーケティングチームがどういった視点を持っておくべきかを、実務を通して再確認できたと思います。苦労を乗り越えてボックスシーツを無事リリースできた経験は大きいし、自信になりました。長谷川さんが今回のシーツ開発で体現してくれたように、商品企画のプロとして、回りの意見を拾いながらも自分の意志を貫いてどんどん推進していってくれることで、今後ももっとすごい商品が誕生するのではないかと期待せずにはいられないです。

Morghtには色々な業界からプロが集まっていて、「○○は違うんじゃない?○○した方がいいんじゃない?」とたくさんの意見が飛び交います。だから、全部正解に聞こえちゃうんですよね。でもその意見を一度吸収した上で商品企画として考えきって、「○○が良いんです」と長谷川さんが言い切ると周囲は納得できると思うんですよ。だから、今回の経験を糧に今後はさらにわがままにものづくりをしていって欲しいとと期待しています(笑)


最後に

植田 商品のリリースが近づくにつれて、長谷川さんが感情的になる姿が散見されたのがとても印象的でした。”The Best”を追求しすぎて葛藤していたシーンもありましたが、MorghtのValueを人一倍体現してくれていました。いつも優しい笑顔の長谷川さんから一喜一憂する姿を見た時は、本気で商品開発をしてくれているなと感じました。

まさにこの「NELLボックスシーツ」開発は、長谷川さんの血肉の通ったプロジェクトです。大人気なマットレスに負けない商品をユーザーさんも期待してくれていたからこそ、プレッシャーも大きかったと思います。でもそれをやり遂げてくれました。

長谷川先生の次回作も、ご期待ください!

長谷川 苦労した分以上に愛情をいっぱいこめてNELLボックスシーツが出来上がりました。だからこそ、ユーザーさんにも気に入っていただき、末長く使っていただけたら嬉しいです。

商品を販売して終わりではなくて、使っていただいてからのレビューをしっかりと読み込み、ユーザーさんの生の声をキャッチし、より満足できる商品に改良していけたらと考えています。

次の商品もぜひ期待いただけると嬉しいです!


「NELLボックスシーツ」商品概要


「NELLボックスシーツ」は、忙しくてなかなかシーツを洗濯・交換できていないというお悩みに応えて誕生した、ベッドメイキングの手間を極限まで省いたシーツです。

【サイズ概要】
「NELLマットレス」と同様全サイズを展開
・シングル :7,500円(税込)
・セミダブル:8,000円(税込)
・ダブル  :8,500円(税込)
・クイーン :9,000円(税込)
・キング  :9,500円(税込)

・カラー:オフホワイト/NELLグレー 2色展開

【商品特徴】
・「NELLマットレス」にぴったりのサイズ。併用することで快適な睡眠を可能に
・「たったの1秒」でシワが直せる
・制菌加工(ナノファイン加工)で、100回洗濯しても99.9%以上の効果を維持
・「NELLマットレス」と同じく120日のフリートライアル期間で、返金・返品保証

【販売サイト(商品ページ)】
https://nell.life/sheets/box


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?