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未来の自分はどこで暮らしているのか

自分はどんな場所に暮らしたいのだろう。

未来の自分はどんな街で暮らしているんだろう。

そんなことをよく考える。

19歳の夏、私は生まれて初めて海外へ行った。

10代のうちに、大好きな国ドイツに、 できたら一人で行ってみたいと思ったからだ。

アルバイトで貯めたお金で空港券を買い、ベルリンの語学学校とホームステイ先を一週間手配して、 それ以外はユースホステルに泊まりながら気ままに東ドイツを旅することにした。「音楽」というテーマで。

その夏、語学学校に通ったベルリンと、ホステルに滞在したライプツィヒと言う街には何か惹かれるものがあった。そこには文化があり、音楽に溢れ、伝統も感じられ、かつ賑わっている印象だった。

あれから14年。

私は今、ベルリンからもさほど遠くないライプチヒ近郊の街、ハレという街に住んでいる。

現地で出会ったドイツ人夫と結婚し、3歳になる娘もいる。

ハレは程よく大きく、自然も多く、コンサート劇場やオペラもあり、とても暮らしやすい街である。子どもが楽しめる大きな動物園も公園もある。ヘンデルの生誕地ということもあり、毎年夏になると音楽祭も開催され、大学があるから街全体に活気もある。

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当時独り身でドイツに来た19歳の頃は、とにかく音楽を愛していて、「海外でピアノを教える仕事がしたい」と言う漠然とした夢や願望のようなものはあった。でも、それをどのような形で実現したら良いのか、 わからないまま、毎日もがきながら生活をしていたように思う。

その夢を、気づいていたら実現している状態となった。

でも時々、海のある街に住みたい、そして日本が恋しいという気持ちがあるのは事実(私の出身は海なし県の栃木ではあるが、大学生当時に海のある街、横浜で学生をしていた私は、海のある街にも愛着を感じるようになっていた)。

将来住んでいるだろう街。

刺激的で、伝統を感じられ、かつ新しい風のようなものにオープンな街。

自然があって、文化があって、人が暖かく、交流がある街。

水のある街、そしてできれば海の近くに住みたい、と感じるようになったのは、私たち人間が海から来た動物だからなのか。

未来の私たちはどんな街に暮らしているんだろう。

ただひとつ思う事。どんな街に暮らしていたとしても、その街の良さを日々発見し、小さな変化や変わらないものを大切にしていきたいと思う。

#暮らしたい未来のまち

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