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双子育児のリアル

私たちの双子は生後まもなく半年になる。

4歳の娘は朝が苦手で、本当は一人でできる準備も双子と共にだとぐずる。その結果、どんなに早起きしても時間がギリギリになる。
生後6ヶ月のベビー二人を連れてエレベーターなしの3階から三往復。泣き声×2に重ねて娘に話しかられながら娘をこれまたエレベーターなしの幼稚園へ連れていく。
夫が片付けしなかった朝、散らかったソファを見ながら、双子が両方抱っこしてほしくて泣いてる、でも準備しないといけない、手が空かず同時抱っこできない、娘がひたすら話しかけてくれてる、泣き声で聞こえない、幼稚園に間に合わなそう。私は目に見えるくらいにイライラしていた。
無事になんとか娘を幼稚園に連れて行った午前9時すぎには、すでに丸一日休憩なしに働いたくらい、疲労困憊していた。

…これが、綺麗事なしで書いた、リアルな一日の始まり。

双子と3人きりになったとき、赤ちゃんが同時に2人もいることで忙しすぎて娘の時のように今この赤ちゃん期を楽しむ余裕のある瞬間が少ないことに気づく。

絶対いつかこの時期を懐かしむことがわかっている。
わかっているのに、必死すぎて、全力で心から楽しめてないな、と。

本当は子どもたち一人ひとりにも向き合いたいし、各々の可愛さをもっともっと愛でたい。
なのに双子が生まれて特に夫が転職してからというもの私ももはや毎日生き延びるのに必死だ。

時々頭に浮かぶ、どうして双子なの、という考え。一年でも離れていてくれたら、もっと一人ひとりに向き合えたかもしれないのに、と。

でも、そうじゃない。
彼らは双子として、私たちのところへ来てくれたんだ。

小学生の双子と赤ちゃんを持つ大学時代の友人は、同じようなことを今も思うことあるよ、と教えてくれた。

保育園とか出かけ先とか、あらゆる場面で、何かやらせるにしても、基本大人ひとりに対して子どもひとりっていう設定が多い、とのこと。

急に「双子の親」というある意味でのマイノリティになり、意外と知られていないこういうことを知ることができたと同時に、社会からの理解や支援ももう少し増えればいいな、と思うようになった(街で大きい双子バギーを見て優しく笑いかけてくれたり手を貸してくれる人たちもいるけど、あからさまに邪魔がられる時もある。というかそもそも双子バギーが通らない入り口もある…)。

前述の友人は最近3人目を産んだこともあり、やっぱり双子育児は別物だと思う、と言っていた。双子育児は別物。その言葉が実感を増す。

私は基本的にどちらかというと頑張りすぎる傾向にあるため、双子妊娠中から、
双子育児は生き延びれればおっけー!と合格点は低くしたつもりだった。

でも、生きてれば合格!だけだとやっぱりもったいない気がした。
だって一生に一度きりのことだもんね。

ということで、
未来の自分なら今の精一杯の自分になんて声をかけるかな、と想像してみた。

未来の自分から今の自分へ。

3人育児に仕事復帰に新しい習慣づくりに、夜も眠れてないのに極限まで頑張ってる。ひとつだけ言えるとしたら、今しかないこの時を、もう少し楽しもう。
いつか振り返って懐かしむときがくる。今は、パワーアップもそうだけど、せっかくならぜーんぶひっくるめて、楽しもう。

そう、私は、少しでも楽しめる瞬間を増やしていきたい。

こうなったら双子にしか楽しめない赤ちゃん期を楽しむつもりで。
新生児のときよりも二人のやりとりも少しずつ増えてきたし、そんなのも観察したい。

きっとこれも、ひとつの成長期、親の私にとっても。
人生にピンチはあった方がいい。
ステージが高くなるし、人生が面白くなるから。

育児の仕方や感じ方は人それぞれ。

両親が近くに住んでいるか、誰か手助けをしてくれる人は身近にいるか、子供の性格、上の子がいるか、いたとしたら年の差はどのぐらいか、パートナーはどれくらい協力してくれるか…などたくさんの要因によって大変さや感じ方もすごく変わってくる。

それを含めて、今の状況で私が感じる等身大のことを感じ、時には「できるかこりゃー!」と叫びながら笑、楽しむ瞬間を増やしていきたいな。

それが、双子ママ半年目を迎える私の今の、3人育児の目標です。

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