はじめてのインタビュー記事書きました
昨年の夏から半年間、ライターって面白そう!という好奇心と勢いで、未知の世界への扉を開いてみました。宣伝会議 編集・ライター養成講座 45期への参加です。
未知の世界への40回の講義は、初回から濃すぎで、課題のハードル高すぎで、おもいきり後悔からのスタートでした。半年間で、これでもかというほどに情報をインプットして、苦しみながら課題を提出し、ありがたい添削でどん底まで落ち込みましたが、無事に、卒業制作としてひとつのインタビュー記事を書き上げることができました。講師の皆さまに感謝です。
初めてのインタビューは、起業や個人事業や副業などで、雇われずに収入を得ることを実践されている素敵な4名の方です。
貴重なお時間を割いてインタビューにご協力くださいました
長尾真紀さん、岸本美枝さん、村田美紀さん、阿部優子さん、
本当に、ありがとうございました。
講評でいただいたアドバイスを全て反映しきれてはいませんが、自分だけでなく、皆さんへの講評を参考に、体裁を整えたものです。まったくの初心者からでも、半年でインタビュー記事を書き上げることができるのですね。とても嬉しかったし、インタビューさせていただいた皆さんがとても素敵な方々なので、ご縁のある方に読んでいただきたいと思って、投稿します。
長い人生を楽しく生きるために
―― 成功の法則は自分を楽しませるためのヒントだった
この世に誰にでも万能に効く成功法則はない。自分の成功法則は自分で見つける
最近、ある成功法則の本を読んで、その内容にとても親近感を覚えた。『 NYに挑んだ1000人が教えてくれた8つの成功法則 』である。著者は、『ニューヨークBIZ』発行人兼CEOで、インタビュアーでもある、高橋克明氏だ。
ニューヨークを訪れた、日本の様々なジャンルのトップランナー千人以上のインタビューから、共通する「何か」を見つけ、8つの法則を導き出したものだ。この法則は、トップランナーだけでなく、楽しく生きている印象を受ける一般の方々の生き方にも通じるものがあるのではないかと感じ、4名の方にお話をうかがった。
成功法則1
人の話は聞かない ~常識を無視すると道が拓く
成功法則2
自分の弱さから逃げない ~ネガティブシンキングを原動力にする
成功法則3
根拠なき自信を持つ ~長期的なポジティブシンキングになる
成功法則4
「今日」だけを生きよ ~今この瞬間を絶対に無駄にしない
成功法則5
空気を読むのをやめる ~勇気を持って「KY」になる
成功法則6
仕事人間になる ~天職にワークライフバランスは必要ない
成功法則7
誰かのために生きる ~感謝の気持ちが桁違いのパワーを生み出す
成功法則8
世界に出る ~あらゆる価値観に触れ視野を広げる
徹底的にやってみて、だめなら別の道を考える
今年の8月に、念願の実店舗「人と地球にやさしいお店 ミライプラス」( https://www.yomogi-shop.com/ ) をオープンした長尾真紀さん。
2010年によもぎ蒸しと運命の出会いがあった長尾さんは、あっという間に自宅で「よもぎ蒸しサロン凛」を開業した。
「こどものころからものづくりが好きで、家から出たくなかったから、家で仕事がしたい、とずっと思っていた。」ことが原点だと言う彼女は、企業に勤めながらも、この想いを実現させるために学び行動し、2004年頃から副業的に色々なことをやっていたそうだ。
現在は、
1.よもぎ蒸しサロン(サロン業、講師業、物販の3つの柱を持って安定経営をするサロン作り)
2.美と健康(よもぎ蒸しで温活、地球とひとにやさしい商品の販売)
3.起業家支援(ホームページ、チラシ、名詞等の制作、ネットショップコンサル)
という大きな3本の柱を持ちながら、さらに進化の道を進んでいる。
また、よもぎ蒸し凛では、よもぎ蒸しの椅子やガウンを独自に制作しているのだが、全ての商品は、長尾さんが最初に必ず、自ら試作品を作っている。自分の納得できるものを販売したいので、「まずは自作して、自分で作った物以上の物ができるのなら、業者さんに作ってもらうが、高いお金を払って、自分で作る以上の物が作れないならその業者は使わない。」との強い想いでものづくりを続けてきたそうだ。
でも「どうしても作れないなら諦める。」し、法律の壁やお金の壁など様々な壁を前に「作れなくて諦めたものもいっぱいある。」そうだ。しかし、そこで引き下がらないのが彼女の凄いところ。
「諦めた後は方向転換する。」例えば、あるとき化粧品を作りたいと企画したが、法律の壁に阻まれて諦めたあと、彼女は考えた。「作った化粧品を販売するのはだめで、作って自分で使うのは大丈夫なら、みんなで作る講座を開こう!」と考え、講座にすることにした。
「いいものはつくりたい」し、「やってみないとわからない」という気持ちで、とにかく行動し続ける彼女の原動力は、「好きだから」。そして、柔軟な方向転換のコツは、「行き当たりばったりです。常に実現可能な方法を考えて進んでいるだけ。」とのこと。目の前の現実に対して、その時できることを考え、とにかくやってみる、を地道に繰り返しているということか。
さらに、物を作るには資金が必要だろうと聞いたところ、資金の準備もせずに始めたそうだ。最初に作ってくれる職人を探し、「予約販売」にして、支払いまでの間に商品を販売し、そのお金で支払いをする。なるほど、と思うと同時に不安は無かったのか、聞いてみたが、「売れない気がしなかった」と。何をするにも、うまくいっている結果しか思い浮かばないらしい。手を抜かず、諦めず、納得のいく商品つくりをしてきたからこそであろう。
そんな長尾さんも、「続けるのが一番大変。」だという。
大切なのは「自信を持つこと。」せっかく良い物を作っても、自信がないと、つい値引きしたりおまけをたくさんつけたりして、買ってもらうとする。その結果、利益が出ず、事業の拡大はおろか、継続すら困難になってきてしまう。
彼女にもそういうネガティブな気持ちの時期があった。そんな時期は、自分をヒーリングする術を学び、自分と向き合うことで、超絶ネガティブ思考から脱却し、自信をつけていった。
何かをやろうとするときには、最初に、起業塾のような場所でノウハウを学ぶ人も多いが、彼女はある程度かたちが見えてきてから、起業のノウハウを学んでいる。とにかくやってみる、その行動力と発想の柔軟さは、常識にとらわれず、自分の心の声に耳を傾けているからこその結果にちがいない。
話を伺っていると、あてはまる法則は色々あるが、やはり、成功法則1の「人の話は聞かない ~常識を無視すると道が拓く」に通じるものを強く感じたインタビューだった。
人生の出来事はつながっている
ふたりめの岸本美枝さんは、「テルミ洋品店」というヴィンテージ生地のお店を経営している。
( https://ameblo.jp/yo-so-terumi/ )
岸本さんのお話からは、特別得意なことや、やりたいことが無くても、自分で仕事を始めるヒントは必ずある、と気づかされた。
現在彼女が仕事を続けられている原動力は「生きていくため」だと言い切る。
生きていくためというと、なんとなく辛そうなイメージを抱いてしまうが、彼女はとにかく笑顔が素敵だ。創業して5年、事業内容を広げ、ますます楽しそうに仕事をしている秘訣はなんなのか。
紳士用品・時計宝飾の販売担当から社会人をスタートし、退職後にハワイでヴィンテージデニム等の販売を経験し、帰国後も、ヴィンテージ宝飾の販売に携わった。偶然にも彼女の職歴には、「古い物」を販売するという共通点があった。この経験から彼女は「古い物って売れるんだ」ということに気づいたことをきっかけに、現在の事業に繋げていった。
また、ご実家では、かつてお母さまが洋装店を営んでおり、眠っている生地がたくさんあった。
あらためて実家の生地を見直してみたところ、「なかなかいい」と感じ、「売れそうだ」と思ったという。しかし売り方はわからない。ネット環境にも強くないし、どうするかと考えていた時、たまたま見つけた「起業塾の説明会」に参加した。具体的なことは何も決まっていなかったが、「あなたができる仕事を探しますよ」と言われたことをきっかけに、起業塾に行ってみたことから事業開始への第一歩が始まった。
ご実家では、岸本さんが始めようとする生地の販売に不安をいだきながらも、生地をゆずってくれることで応援してくれたことが、販売のはじまりだった。この時点で岸本さんは、「東京で生きていくぞ」と決め、「絶対売れる!」と決めたそうだ。
現在は、サロンも広げ、生地だけでなく、ヴィンテージの衣服や小物も販売し、一点ものの服を仕立てる橋渡しもしている。さらには、ご自身でも制作技術を学び、衣服以外の専門家とコラボしながら、ご自信のブランドを立ち上げる準備を進めている。
2016年に起業塾に行き、翌年には開業届を出しているが、「出したほうがいいといわれたので。」と緩やかだ。その気持ちは現在も健在のようで、「今でもフリーターみたいだなと思いながらやっている。」と笑う。
一歩一歩前進している岸本さんは、「とにかくひとに恵まれている。」と言う。
「お店の経営のことがわからなければ教えてもらえばいいし、新しい商品のアイデアも、きっかけを作ると、お客様たちがどんどんアドバイスをくれる。」とにこやかに話す。
「女性のために仕事をしていて、常に女性にかこまれているせいか、かっこつける必要もないし、いろんなことに手を出しても恥ずかしくないし、批判されるようなこともなく、とにかく、楽しくやってこられた。」そうだ。
「ひとりだから食べていかないといけないということはあるが、お客さんが、喜んでくれるのがとても嬉しい。だから続けられていると思う。」と岸本さん。
「何かアイデアが浮かんだら、紙の上でもいいから、形になるまで誰にも言わずに自分の中で育てる。」あとは、開業初期の経験から「何か始めても世間のひとは誰も見ていないから心配しないで。開業しようとしたとき、募集をかけて半年は反響ゼロ。半年目にやっとひとりから反響があって、その記念に開業届を出した。だから、必要以上に恐れることなく、考えすぎず、とにかくやってみたらいいのではないか。」と、今悩んでいる方にアドバイスをもらった。
岸本さんは、どんな時でも自分を信じて、まず「行動」しており、成功法則3の、「根拠なき自信を持つ ~長期的なポジティブシンキングになる」に通じるし、成功法則8の「世界に出る ~ あらゆる価値観に触れ視野を広げる」を実行している。
開業後初めての展示会は大盛況だったそうで、「その時の気持ちは忘れたくないと思ってます。」とさらなる笑顔でインタビューを終えた。
天職を見つけたひと
三人目の村田美紀さんは、@ilonohitoの名前でカラーセラピーをされている。
( https://www.instagram.com/p/CWp2BDbFlT1/?utm_medium=copy_link )
充分話し合って円満離婚した村田さん。友人たちに報告すると、思いがけず、「いいな」とか「羨ましい」とか応援する反応しかなかったという。そこで彼女は、「そんなに離婚したいひとが多いのなら、自分が先頭に立って、幸せな離婚の見本になろうかな。」など考えていたという。
とはいえ、まずは何か仕事をしないといけないとなった時、ちょっとしたアルバイトの経験しかないため、何をしたらいいのか、自分探しのような日々が続いた。しばらくは、知人友人に離婚報告行脚をしながら、ぶらぶらと色々な場所を見て歩いたりしていたそうだ。
そんな中で、ふとカラーセラピーの通信教育が目に入り、「簡単にとれそう。」という軽い気持ちで受講を決めた。しかし、「確かに簡単に取れたが、それからが大変だった」という。「毎日勉強しないとわからなくなっちゃうし、勉強しながら、セッション練習もさせてもらっていたから。」でもやればやるほど、「なんて楽しいのだろう。」と、楽しいだけになっていった。
「勉強してセッションの練習をさせてもらっていると、当たってるとか言われて、当たってるんだ、ってお互いびっくりしたり。」「何でこの色選んだのと聞いても本人はわからないとか、自分の知らない自分が見えるというのが、ほんとにおもしろくって。」とワクワクしながら話してくれた。
勉強の中で、自分自身をセルフセラピーするそうだが、そのとき村田さんは、「辛くて、辛くて仕方なかった。色を選びながら、そうだよね、そうだよね、と自分に声かけしながら色を選んでいた。」というそんな体験から、「色を選ぶだけで、色々わかって、仕事辞めたいとか離婚したいとか、ちょっとネガティブなことも、最終的に自分で決められるように、ひとに伝えてあげられるようになってくると、これ以外自分に何ができるかな、これしかないな、と思っていった。」そうだ。
村田さんにとって天職ともいえるこの仕事も、最初から仕事にしようと決めて始めたわけではなく、ある時、ふと思いつき、個人事業主として開業することにしたという。「雇われることが嫌いだったわけではないが、自分だったらこうするのに、とか考えることが多かった。だから、ひとりなら自由だし、赤字になろうが儲かろうが、自分がよければいい。そう思えた時、本気でカラーセラピーをやっていこうと思った。」からだった。
どうしてそんなに前向きになれたのか聞いてみた。すると、決して最初から前向きだったわけではなく、「悩んで悩んで、とことんまで沈みました。」と。さすがにカラーセラピーで生きていくという選択にはまわりから心配の声も多く、そんな中でも、毎日のようにセルフセラピーを続けていたという。そんな日々の先に、「辛くて泣きながらの日もあったが、毎日、必ず、「これでいい!」という結果が出ていたので、自分だけでなく、多くのひとに知ってもらって、自分自身を見つめ直すきっかけにしてほしい。」と仕事にすることへの強い決心がうまれた。
とは言いながらも、「ひとりで仕事していくことには不安もあって1年くらい悩んだ。でも、始めてしまったら、なんでもないことだった。」
それから2年。「世間で良いと言われる集客方法など試したが、あわなくて、楽しくなかったので、結局、自分が楽しい、やりたいと思う方法でやろうと思ってやってるし、それでいいんだよってわかるから大丈夫。」「ばか売れしているわけでないけれど、これやらなきゃいけないじゃなくて、やりたいからやってる。」ときっぱり言い切る。
「カラーセラピーをはじめてから、なんでもいいんだって思えるようになった。どうせいつかは死ぬのだからやりたいことやればいい。生きていれば必ず良くなる。」
「本当に毎回、なんて面白いんだろうと思いながらやっている。」とワクワク話す村田さんは、まちがいなく天職に出会ったのだろう。
仕事を愛することが、人生の充実度を左右するという成功法則6の「仕事人間になる ~ 天職にワークライフバランスは必要ない」に通じるものがある。
家族に寄り添いたい
成功法則7「誰かのために生きる ~感謝の気持ちが桁違いのパワーを生み出す」を実行しているのが、4人目の、数秘アロマ、香水ワークショップをやっている、阿部優子さんだ。
( https://profile.ameba.jp/ameba/heart-full-basket )
阿部さんは、長年不登校の娘さんをもっと知りたい、寄り添いたいという気持ちから、スモールビジネスを始めたという。
家庭に主軸を置きながらも、そこに埋没することなく、できること、やりたいことを見つけて行動している。阿部さんは副業として、数秘アロマ、香水ワークショップをやっているが、広告業界でバリバリ働いてきたという背景もあってか、この手のワークショップをやっている方の中でも、独特の雰囲気を醸しだしている。
阿部さんは、「女性はスモールビジネスに向いている。」と考えており、「はじめから法人にしたり、大きなことをしなくても、お菓子作りやアクセサリー作りのようなふわっとしたところから始められるから。」と。女性だからこそ、肩ひじ張らず、このようなかたちでファーストステップを踏み出し易いと感じているそうだ。
確かにそう聞くと、環境にもよるが、女性にとって、自分で仕事を始めることへのハードルは、そんなに高くないような気がする。「自分ひとりでやっているならどうにでもなる。」「それだけにこだわらず、短期や短時間の仕事を探して、複数のわらじを履きながらもできるし、働き方は色々でいい。」と。実際阿部さんも、複業している。
「人とあって話をしたり、企画したりするのが好きで、好きなことをやっていれば楽しい。そして、自分で何らかの仕事をしているひとたちが好き。そういう人たちは、愚痴や泣き言なんか言っていられないから。」という。
「常に前向きにとは言わないが、お金が~とか言って何もしなければ何もできない。だからこそ、自分のできる範囲から、小さなところから、とにかく何かやってみたらいいと思う。」し、「一歩踏み出せないひとたちの中には、強い思い込みがあるのを感じる。」という。例えば、「何か学びたくてもお金がないなら、少しでいいから、とにかく何かで収入を得て、その利益を勉強にあてたらいいのではないかと思う。」というように、阿部さんは、どうしたらできるかを常に考えている。
たくさん学び、地に足つけながら、今に満足することなく少しずつ世界を広げていこうとしている阿部さんの姿はパワフルだ。
成功の法則の本質は生き方のヒント
冒頭に紹介した本に書かれた法則は、トップの方々の言葉から導き出されたものだが、結局それらは、楽しく生き続けるための本質で、生きている誰もが気づいたほうがいいことなのだと感じた。まずは、何をしたいのか、どうしたいのかを決める。何も決めないとどこに向かっているのかわからず、結局何をしたらいいのかわからないから。
そして、決めたことをやり続けると自分に自信がつき、自信がつくと視野が広がる。これは今回話を聞いた方々のお話を聞いている中で確信した。
まずは決める。決めたらそれに向かって、今日を真剣に生きる。これが人生を楽しく生きるコツなのかもしれない。
そして、4名の方のお話は、いくつになっても、どんな状況でも、何かしたいと思えば何かできる。それは真実だとわからせてくれた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?