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一人承認会議のススメ

商品企画を進めていくと待っているのが承認会議です。
ISO9001に則って作られたものもあれば、社内で独自に進化を遂げたものもありますが、役員や他部署の上位者によって審査されることには変わりないでしょう。
多くの場合、上司が部下の資料に目を通して事前の確認を終えてから挑みます。
起案をするのが企画者本人の場合もあれば上長の場合もあります。
そんな商品企画の関門である承認会議に挑む前の練習方法についてお話しします。

会社や部署によっては会議前のリハーサルを個別にする場合もありますが、そう頻繁に行うわけにも行きません。
大事なのは自分自身で行う一人承認会議です。

一人承認会議は言葉の通り自分一人で行う承認会議です。
もちろん自分で発表して自分でヨシとする訳ではありません。
自分の発表に対して、頻繁に発言する出席者の視点に立って指摘事項を想像するのです。
自分で品質、コスト、日程の観点で見直すのとは違い、一度他者の視点になることで普段の自分では見落とす観点を意識することができます。
最初のうちは相手がどう反応してくるか予想できないかもしれませんが、そこはよく観察する必要があります。
誰かが言われたこと、よく使う口癖など、最初は些細なものから始まるかもしれませんが、予測して結果を確認するというサイクルを何度も回しているうちに少しずつ心の中にイマジナリー承認者が出来上がってきます。

こう言われそうだから先に情報を用意しておこう、ここを指摘されたらこう切り替えそう、そんな想定問答を繰り返す間に、自然とプレゼンテーションが磨き上げられていきます。

一人承認会議はただのリハーサルではありません。
自分で自分のプレゼンテーションに磨きをかけながら、人の思考や他部署の考え方を身につける学習方法でもあります。
最初は難しいかもしれませんが、まずは口癖の多い人を想像して試してみてはいかがでしょう。

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