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存在価値と提供価値

価値には2つの種類があります。
そのものがこの世にあるだけで尊いと言える存在価値と、そのものが他者に良い影響を与える提供価値です。
存在価値はあやふやなもので、あるといえば全てにありますし、ないといえばどこにもないものです。
提供価値は非常に分かりやすく、役に立つかどうかで判断できます。

英語的に考えると存在価値はBeであり、提供価値はDoになります。
存在価値は何もしなくても存在し、提供価値は行動によって提供されます。

花屋の店先に並んだ花はしゃんと胸を張って並んで美しさという価値を提供している為、1本数百円という価格で取引され、売り手には利益を、買い手には情緒的価値を提供します。
買い手は送り手になって、受け手に何かを伝える為の媒体としてその花を使うかもしれませんし、部屋に飾って雰囲気をよくするかもしれません。
美しさという提供価値を持った存在が多くの価値交換を行います。

一方で誰も通らない川沿いに密かに咲いている花も、虫や土の養分になる為、その存在には価値があります。
花屋の花との違いは、一定の価値観を持った社会集団に認識されていないから、提供価値を持っていないということです。

花屋の店先に並んだ花は競争を勝ち抜いたエリートであり、オンリーワンの魅力を兼ね備えた存在です。
競争を勝ち抜くことが全てではありませんが、提供価値を如何に増やしていくかは重要です。
提供価値が多いほど存在価値も高まっていくものです。

存在価値より提供価値、自己満足よりも何ができるかを考えることが重要なのではないでしょうか。

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