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アヤマルとアヤマラナイ

上司の役割とは何でしょうか。
的確なマネジメントをする事、リーダーシップを発揮する事、組織の心理的安全性を保つ事…
上司という概念に与えられる役割と、各組織の文化によって与えられる役割とがあります。
様々ある中で、私が最も重要だと考えるのが、謝る事です。

部署を跨ぐ会議中に部下が問題を起こすことは多々あります。
当然ですが居眠りや暴言といった社会人としての問題行動ではなく、情報確認の不足や遅延といった業務遂行上の問題です。
「そんなことも確認してなかったのか」
他部署から部下が叱責を受けるような場面であなたはどう動きますか。
一緒になって責めるのであれば地獄の獄卒と変わりません。恐怖の対象です。
ただ沈黙を通すのであれば空気と変わりません。存在しないのも同然です。
部下の問題を自組織の問題として捉えて解決策を示して話を先に進める、そして自組織として他組織に迷惑をかけたことを謝る。
これが正解です。
例え生じた問題が初耳であったとしても、知らなかったこととはせず、議論の中で情報を集めて、さも知っていたかのように話を進めるのです。
その場において必要なのは叱責でも原因究明でも再発防止でもなく、各部署が次に進む為の動きを取ることです。
その為に余計な小道に話が逸れないようにするのが上司としての役割です。
叱責や再発防止については個別に行えばいいのです。

上司の役割は謝ることにある。
それは部下が安心して働ける環境を作ることです。
本質を見失わずに物事を進める技術です。
但し、それは決して甘やかすことではありませんので間違えないようにしましょう。

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